九月の半ばから時間かかりましたねぇ。
情報が何も無い手探り状態のまま見切り発車しましたが、本日とりあえず形になりました。
今から書く内容についてはツッコミ処もありますでしょうが、何卒各位のスルー力をもって流していただければ幸い。また、作業内容について、この方法を推奨するものではありません。お試しになられる方は自らの責任にてご対応くださいますようよろしくお願いいたします。
ではまぁダイジェストで。(だけど長文だ。30時間以上連続作業だから仕方ないw)
九月計画開始、ドナー車からエンジンと車両配線の全て(ドア配線以外)を取り外して準備。
まぁものの見事にコネクター類も年式で変更してしまっていてベース車とは異なっていましたね。
いっそJA2の補機類とエンジンハーネスだけでも買えば、それで載せれたのでは?と全て終わった後では思います。その方法ならビートECUもイケたかも?と思いますが、それならビートを部品取りにするのが最も良い方法なのですがね。
流石に勿体なすぎたので辞退しました。
結果的に、JA4のエンジンをそのまま載せるってのは不可能な事でございました。
申し上げておきます。インジェクション化を望まれるのでしたら、乗り換えた方がホントに早いし安いと思います。
今回とった方法は、アプローチとしては遠回りのものですので推奨は致しません。
このJW3トゥデイに載せるにはエンジンのブロック形状の問題がありました。フロントメンバーにあるエンジンマウントに繋がるステーが、このブロックでは付けられない問題です。
急遽、元々のブロックにJA4ヘッドとインマニを流用する事に。ピストントップを磨くしかできませんでしたが、ここまでやるならホーニングとかリング交換とかしたい所ですが、コストや時間の関係上見送りました。
ヘッドもキャブとインジェクションで形状が異なる。さらに縦デスビと横デスビでも異なる事が後から判明したが、これは特に問題ではありませんでした。
しかしインテークマニホールドの水周りがオルタネーターに干渉。
縦デスビにしなければラジエター等に干渉する事になるためカムを元々のヘッドのものに変更し縦デスビ仕様とする。デスビOリング新品交換。
すると今度はインテークマニホールドが縦デスビに干渉する。
仕方がないので干渉するインマニの該当部分を切除し、別体ブロックとして移設。
基本的に純正のインテークマニホールドのガスケットの形に合わせてカットした。
ガスケットも新品交換。カスが綺麗に取れず苦戦したのは以前書いた通り。
クランクエンドシールを固定しているハウジングの固定ボルトが一本緩んでいたらしく、脱落してフライホイールと接触して周囲を削りまくっていた問題を解消。タップでできるだけ復帰させ、ボルトも交換。
もちろんクランクエンドシールも交換しておく。
クラッチは定番のアクティ用と行きたかったが、今回は現状のまま再利用。
ヘッド内部はあまり綺麗とは言えない状態だったが、カム交換に際して最低限の洗浄を施す。
カムカバーパッキン一式、シールパッキンワッシャーも新品交換。
タイミングベルト、テンショナープーリー、ウォーターポンプ、点火プラグもこの際新品にしておく。
エンジンミッションを車両に搭載前にセルモーターのブラシの状態確認や清掃を行っておく。
今回は元々のセルとJA4のセルがあったので状態の良いほうを使用。
水周りのラインは基本的にJW3のものを使用。
インジェクション制御のため、ECU用水温センサーを追加。
純正メーターの水温やオイルプレッシャーは見ないので、社外のメーターセンサーと置き換え。
JW3にはないO2センサー取り付けに際し、鋳鉄のエキゾーストマニホールドにセンサーポートが開いていないため、途方にくれていたが板金屋Kさんに相談したら加工屋さんで加工してきてくれました。感謝。
まぁ素人がタップ立てたら割れますからね鋳鉄マニは。M18とかなので。
エンジンミッション搭載完了後、配線作業を開始する。
今回は、ベース車が電動パワステである事もあり、ベース車から配線を抜く事はせず(そもそも配線図すら無い中やっているので、どれを間引いていいかも定かではない)、ベース車の配線にインジェクション制御の配線を添わせる形にする。
この方法であればエンジンが一式あれば元のキャブ仕様にボルトオンで戻せると言う寸法である。
JA4の車両ハーネスからECU制御関連の配線をすべてピックアップして抜き取り、それを一本ずつ結線していきます。
トゥディのダッシュボードはかなり簡単に外れるので、さっさと外して作業です。AE86より簡単に外れます。ただしスピードワイヤーケーブルはAE86よりかなり大変です。手が入りにくい…。
まぁこの車両は、前にも書きましたがその昔86ぱぱが軽耐久で使用していた時にロールバーを組んでいたので、それを外さないと作業できなかったんですがね。
てか、ロールバーにコーキングされてないよ…浸水してるよwww。
若気のイタリーですねw。
組む時に防水しましょう。
燃料ポンプは、キャブ用では容量が足りないのでは?との懸念でインジェクション用のものに変更するのですが、トゥディの燃料タンクには種類があり、インジェクションモデルはポンプがインタンクタイプ。キャブモデルはアウトタンクタイプのようです。
TAKA11と相談し、外付けと云えばメルセデスなどのものが当初候補に挙がりましたが、かなーりいい値段したので熟考した結果、サンバーのスーパーチャージャー用?に変更www
しかしながら吸入側配管の太さが12mmとか太いので変換パイプを入れる事に。
サンバー純正の12mm配管も取り寄せてみましたら思いのほか安く、逆に使う箇所の多いホースバンドの方が高いくらいw。
また、純正の金属配管も太さが細いので各太さに合わせて変換を付ける事を余儀なくされると云う…。
配管が細いと言う事はそれだけで送り側は負担になるし戻り側は抵抗のために燃圧が上がってしまう傾向に。
まぁ余程の状態になったら対応しましょう。トゥディはフロア下ではなく車内に配管が通っているため、簡単ではないのです。
配線は、エアコン関連以外は結線しました。
何かと云えば、エアコンでのアイドルアップ配線ですね。
まぁ多分コレかな?って配線があるのですが、憶測だけでは結線したくないので…。
また、JA4は油圧パワステですが、このベース車は完全電動パワステなので電気負荷アイドルアップ信号が有っておかしくないと思うのです。
ですが、配線図が一切無いのでその辺は見送る事にしました。
ダッシュボードを外しているうちに、エアコンのダクトの接合面となる部分のスポンジを張り替えておきます。
経年劣化でカステラみたいになったスポンジを除去し、エプトシーラーで貼っておきます。
現オーナーがやったであろう配線も少し手直し。まぁテキトーなんで見えないトコは押し込みまくりですがw。もっと時間のあるときに再戦かな。
ETCもぶら下がったままだったので再取付。今回追加するメーターも結線。
ついでにバッテリー直結配線と、その直結配線から派生してACCで作動する線を作成しておきます。なんとなくオーディオに電力足りてない気がしてw。
また、このトゥディってシガーソケットがBATTと言うトンでも仕様なので、これもリレーを介してACCにしておきます。
後は逆手順で組み立てていきます。
いやぁしかしあのエキマニはマヂで作業性悪いですね。エキマニ外す為には水周りの配管を外さないと工具入りません。
そしてそこまでたどり着くためにはエアコンのコンデンサーが邪魔だと。
エンジンオイルとクーラントを投入し、いざセルスタート。
かからぬ。
何の資料のなくタイミングベルト組んだりカム変えたりしてたんで、何が悪いのか思い当たるフシがあり過ぎると云うw。
結局、圧縮上死点ではなく、排気側の上死点でデスビの合いマーク合わせてたのが原因でしたwww。反対じゃねぇかwww。外側からカムが見えないからワカランのじゃ。
インジェクターカプラーと点火プラグを抜いてクランキングし、無駄打ちした燃料を乾かしてしまいます。もちろんプラグもカブっていました。
んで再組み付け後、再始動。
きゅきゅきゅぶるん
あっけなく始動できました。
それが日曜の午前4時くらいかな。エア抜きしつつ各部の点検しましたが今のところ大丈夫そう。
しかしながらマフラーのインナーサイレンサーはビリビリ震えるし燃料ポンプはみんみん震えるし、インテークマニホールドのエア抜き用プラグから全然抜けないなぁと思ったら詰まってましたw。つついたら吹き出して大慌てwww。
アイドリングが喧しいのでシャッター締めてましたが酸素が足りなくなるのである程度で放置して外装取り付け。
空腹のため30分程朝飯を食ったら、今度は牧場号の作業開始。
今回のトラブルは以前指摘していたクランクプーリーがとうとうダンパー分離してタイミングベルトカバーを削っていたのでクランクプーリー交換。最悪はタイミングベルト交換ですが、サクサクっとプーリーはずして確認したら、カバーが一部削れていただけでタイミングベルトは大丈夫そう。
今回はAE111用プーリーでシノぎます。
エアコンコンプレッサーへ行くベルト側のオフセットが違い過ぎる為、今までやってなかったんですよね。
この牧場号は電動パワステにしてあるため、エアコンコンプレッサーだけ駆動できればいい。
んでAE86AE111二つのクランクプーリーを並べて検証した結果、元々5PKのベルトですが、オフセットの違いを解消するため3PKで行く事に(某有名ショップは4PKでとか情報流してたけど、パワステの油圧による負担が無いこの車両では3PKでも大丈夫だろうという判断で実行)
オーナーのKITT氏との打ち合わせで、
「こんな細くて大丈夫?」
ってやっぱり言われたので、
「あなたの好きなワゴンRなんてコレより細くてしかもPKじゃなくVベルトですが?」
と伝えると、すとんと合点がいった模様w。
AE111用にするともうひとつ利点があって、エアコンコンプレッサー側のプーリー径がAE86用より大きくなる。
これはエアコンコンプレッサーが今まで以上に高回転になるって事で、レトロフィットなどで新ガスにしている車両なら、(コンデンサーがちゃんと冷えるのが条件で)クーラーの効きが良くなるって事なんですね。
もちろん代替えガスでも同じ傾向なので、もう今後新品が出ない、手に入らないAE86用プーリーではなく、AE111などのプーリーが主体になっていくでしょう。
ただ、AE111には、エアコンレス仕様はあってもパワステレス仕様ってのは聞いた事無いので、ブラケットで対応させる事は、新たに作成しない限りできないでしょうね。
まぁ、フツーに油圧パワステの人はブラケットもAE111用にすればオフセット問題は解決できるでしょう。
エアコンコンプレッサープーリーがスタビに近すぎる問題も緩和されるのでは?。
パワステポンプも流用すれば、今まで純正油圧だった人も、エンジンの回転が軽くなっていいかも。
まぁ油圧で一番軽くなるのはAE86プーリーにAE92パワステポンププーリーかな。パワステポンププーリーがAE86用より外径が大きいのでエンジン負担は減る。その代りステアリングのアシストが減るのでハンドルが若干重くなる。ただ、ダイレクト感が増すと云う人も居たので、好みで判断すれば良いでしょう。
因みに牧場ハチロクは、油圧仕様の最後はその仕様にしてました。
今は電動なので私は正直軽すぎに感じます。
つーわけで一時間程度で牧場ハチロクの作業が終わったのでハチロクをほったらかし(笑)、トゥディの内装を組みます。
って言ってもテキトーにダッシュボード付けて仕舞うだけなんですがw
なにせ前日の朝から不眠不休なのであまり効率がよろしくない。
んで閣下がビートのECU持ってきてくれたんでフィッティングしましたが、やはり予想通りコネクターが刺さらない。
これは配線解析して、ビートECUのためのコネクターを増設すればそれはそれで使えそうw。
まぁ何せですね、JA4ってレブリミッターが低いんですよ。元々のベースのキャブ仕様よりも低い。
今回オオモリの(懐かしい)タコメーターで見てみましたが7500rpmあたりでレブってる。
おいおい、キャブ仕様でも8000は回るぜ?。ビートだと8700だっけ?。
これは…ビートECUをがんばって付けるか、JA4のECUを書き換えるか、抵抗値変換してレブを上げちゃうかw。
そんなことを思いつつ走り出してみました。
何は無くとも走ってみない事には。
ところが、これがまた思いのほかよく加速しやがるw。
「お?学習も終わってないはずなのに元気じゃーん?」
とか思いつつステア切ったりブレーキ踏んだりしてみたら、まぁ脚がぜんぜんツイて来ないwww。
純正ショックにバネだけ直巻きスプリング(なのでバランスがおかしい)+どう言う訳かブレーキがスカスカ。
レブが低いとは云えせっかく元気になったエンジンだから(ぶっちゃけレブ低いの気にならないくらい)、脚をちゃんとやればコレは化けますよw。
あと、抜けすぎのマフラーをやめてまともなマフラーにすればもっと良くなる筈。
なにはともあれ動かせるようになったので肩の荷が下りました。
一応ロールバーを付け直せば納車できる予定だけども、ちょっとマフラー作るかなぁ。
以下、一連の作業内容(一部)
ヘッド交換 カム交換 WP交換 タイミングベルト交換
インテークマニホールドガスケット交換 インマニ加工
フューエルポンプ交換 ECU用水温センサー追加加工 O2センサー追加加工
プラグ交換
クランクエンドシール交換 クラッチ一式脱着 配線一式
エンジンミッション脱着×1.5(ドナー含む)
エプトシーラー貼り(エアコン・スポンジ張替)
ETC再設置
社外メーター取り付け×3+2
そうそう、エアコンベルト発注しないとエアコンガス入れられないけど、もう気温低いので来年かなぁ?。
ベルトだけでも付けとかないと。
次週末は土曜は仕事の後、地元の獅子舞保存会の総会。
日曜は遥拝所月次祭が秋祭りになるので、石鎚神社から人員来るので早く解放されるといいなぁ。
ん?餅をつかんといかんのか?餅投げするのかな?。
解放後はもしかしたら某所のハイゼットの作業かな。
この記事は、
まさかの原因やった・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルについて書いています。