
2話に渡ってお届けしてきた「赤いファミリア」シリーズもいよいよ完結編?
満を持して?初代FFファミリアの登場です(笑)
駆動方式はファミリアシリーズ初のFF(前輪駆動)としつつ,チェンジフィーリングはFR並のダイレクトさを追求し,ハンドリングはシビック以上の切れ味を,シートはリビングのソファーのような快適性を目指した。(マツダHPより引用)
電動サンルーフを標準装備とした「赤いXG」は,特に若者や気持ちの若いユーザーをとらえ,市場から圧倒的な支持を得ました。
このBDファミリアやサバンナRX-7(FC),初代NAロードスターの開発をはじめ,マツダの新商品企画会社である「M2」にも携わられた立花啓毅さんが,JAF MATE誌の「哲学車」と言うコラムで,ファミリアのことを書かれていますが,、
世界中のお客から「ついつい遠回りして帰るようになった」「リアゲート横の工具ボックスに気づき,親切な設計に感銘した」という手紙をいただき、作り手冥利に尽きる体験・・・という記事を書かれています。
http://jafmate.jp/neobacknumber/article_large.html?aid=NBID00000000222
初代FFファミリアは,記念すべき
第1回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した車でもあります。
デビューから1983年2月まで33か月間連続で前年同月の販売台数を更新するなど,大ヒットを記録し,量産開始からわずか27ヶ月で100万台の生産を達成しました。
それまでの世界最短記録であった,GMシボレー・サイテーションの29ヶ月,VWゴルフの31ヶ月をも上回る記録でした。
国内販売でも,当時のライバル車種であった,カローラやサニーなどを押さえ,1982年には計3回,1983年には計5回ほど,国内の月間販売実績ナンバーワンに輝くなどの快進撃を続けました。
自動車メーカーのマツダはオイルショック等で戦後に何度も経営危機を迎えていますが,ファミリア発売前の1979年には,創業家社長が降板し,メーンバンクの旧住友銀行(現在の三井住友銀行)が経営再建に乗り出して,住銀主導によりフォードと資本提携していました。
この時の経営危機を救ったのが,翌年1980年6月に発売された「赤いファミリア」だったのです。
BD型ファミリアCM集.wmv
シャープな走りが身上のファミリアの特徴を踏まえ,「スポーツごころ」をキャッチフレーズに,イメージキャラクターには,若き日の北大路欣也さんを起用していました。
高中正義さんの軽快な音楽が流れるCMを覚えている方もいらっしゃると思います。
5代目ファミリア(BD系)が発売された1980年当時,僕はまだ8歳だったので,正直デビューした時のリアルな記憶はありませんが,1983年2月に後期型にマイナーチェンジしたばかりの4ドアサルーン1500XGに乗り換えましたので,BDファミリア自体には思い入れがあります。
実はこの時父親が,ラグジュアリーグレード?の1500XEを選ぼうとしていたのですが,僕は後期型から4ドアサルーンに設定されたスポーティグレードの1500XGにして欲しいと懇願し,ボディカラーも新色のシーサイドブルーメタリックにしてもらいました。
当時小学校5年生の自分が,我が家のクルマ選びに意見すると言う暴挙に出た,記念すべきクルマでもありますが,父親もよく息子の意見を聞いてくれたものだと思います。
XEからXGに変更して価格アップした分は,我が家の大蔵省(母親)から認められず?,オプションのパワーステアリングを諦めると言うことになってしまいましたが・・・。
後期型ファミリアのCM その1
後期型ファミリアのCM その2
ファミリアターボのCM
さて,マツダの経営危機を救うほどの大ヒットを記録した5代目BDファミリアですが,あれほどバカ売れしたはずなのに,驚くほど現存する車両がいません。
何度目かの危機を救った初代DWデミオは,来年で20周年を迎えますが,初代DWデミオですら街中で見かけなくなっていることを考えると,最終型でも30年目を迎えるBDファミリアが消えてしまっているのも当たり前なのではないかと思います。
マツダ株式会社さまの要請で,広島フラワーフェスティバルのパレードに出走する際,必ずと言っていいほど日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した,BDファミリアとGCカペラのリクエストがあるんですが,マツダミュージアムには不動車があるものの,実働可能なクルマはどこにも残ってないのです。
マツダの歴史上欠かすことが出来ない名車ながら,実働可能な個体が(国内に)殆ど残っていないと思われる現状に危機感を抱き(?)数年前から売り物が出るたびにウォッチしていましたが,やはり売り物件自体が極端に少ないですね・・・。
過去にチェックした売り物件の一例・・・。
現存するBDファミリアは,前期型・後期型を問わず,「XG」が多いようですが,旧車価格が高騰しているので,手を出しにくい価格帯です。
現在,唯一ネット上で売られているBDファミリアですが,後期型,レマンブルー,1500XT,ミッションは3速ATと微妙に売れ筋を外しているせいか,割とお求めやすい価格ながらも売れてませんね・・・。
※画像はすべてネットから拝借しています。(問題があれば削除いたします)
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2015/08/23 01:42:20