
東京モーターショーでアンヴェールされた,マツダのロータリースポーツコンセプト『RX-VISION』
今回の東京モーターショーでも,一二を争う注目モデルになっていると言っても過言ではありません。
9月末に,マツダのウェブサイトに掲載した写真と文章が話題になっていました。
「マツダ、東京モーターショーでスポーツコンセプトを世界初公開」
事前の発表では上記のような,ごく限られたアナウンスと,1枚のティザー画像しかありませんでしたが,正式名称を含めてコンセプトカーの実態が披露されました。
東京モーターショーの開催に先立って開催された「東京モーターショー60周年記念パレード」では,自動車メーカーのトップ自らがドライバーとして参加し,各社が自慢の新車をチョイスする中,マツダの小飼雅道社長が『コスモスポーツ』を運転してパレードするなど,今回の東京モーターショーでは「何かがある」と予感していたのは,僕だけではないと思います。
昨年の「東京モーターフェス 2014」のプレイベントでは,今回同様に自動車メーカーのトップが自分の好きなクルマ登壇しましたが,この時も小飼社長は初代『ロードスター』で登場され,会場を沸かせたそうですが,これは翌年のNDロードスター発売を控えてのチョイスであったと思いますので,『コスモスポーツ』での登場も,次期ロータリーエンジン(RE)車の発表に先立つメッセージなのではないかと思ってました。
2012年にRX-8が生産中止になって以降,立場上仕方ないとはいえマツダのトップのREに対する発言は,消極的なものばかりで,REファンをがっかりさせると言わざるを得ないものでした。
環境性能や燃費性能のハードルが高まり続ける中,わずかな可能性を信じて期待しつつも,一方では,これまで幾多の危機を乗り越えてきたREも,
「もはやこれまで」かと思っていたのも偽らざるとことでした。
ソウルレッドプレミアムメタリックを纏った,ロングノーズ&ショートデッキスタイルのボディには,「SKYACTIV-R」と呼ばれる次世代のロータリーエンジンが搭載されていると言います。
「SKYACTIV」の名称を取り入れた理由としては,「理想の内燃機関」の実現に向けて,REの「燃費」「排気ガス」「信頼性」という3つの課題を,最新技術によってブレークスルーするという決意を込めていると言います。
もちろん市販に向けては,技術的な課題や乗り超えるべき問題も数多くあると思いますが,初期のRE開発のように「あくなき挑戦」を続けていただきたいと思います。
2017年には,世界初の2ローターRE車であるコスモスポーツの発売から50周年を迎え,2020年にはマツダの創立から100周年という記念の年を迎えます。
その時にRX-VISIONの新たなビジョンが発表されると思いますが,販売不振などの要因でRE開発にストップがかかることのないよう,既存のマツダ車がバンバン売れるように,マツダファンとしても応援を続けたいと思います。
アンフィニ山口さん主催のLEAD走行会にてROTARY JAPANのメンバーと。(1999年7月?)
2006年2月末で閉鎖となった美祢サーキット(現在のマツダ美祢自動車試験場)にて,最後のYORINO GP(元マツダワークスドライバー従野孝司さん主催の走行会)にて,愛車
アンフィニRX-7(FD3S)と友人のRX-7と一緒に。(2006.2.27)
閉鎖直前の美祢サーキットのメインゲート(現在は撤去)前にて。
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ロータリーエンジン関連の話題 | クルマ
Posted at
2015/10/30 07:17:12