
今年の初詣に行く途中にレアなクルマを目撃・・・。
三菱・プラウディア
「プラウディア」って言われても,多くの人が
何それ?って名前ですが,かつて資生堂が販売していた化粧品の方が有名なんじゃないかとさえ思います。
初代は,S20系デボネアの後継車種として,当時提携していた韓国のヒュンダイと共同開発したもので,これのストレッチリムジン版の「ディグニティ」は,秋篠宮家の公用車として使われています。
初代 三菱・ディグニティ
発売から間もない時期に発覚した,三菱自動車のリコール隠し問題により,経営状態が急激に悪化したため,結局は初代「プラウディア」は約2年,「ディグニティ」は約1年程度で生産中止されたため,総生産台数はプラウディアが1228台,ディグニティは僅か59台と言う激レア車です。
今回目撃したのは,2012年に発売された2代目モデルですが,中身は最近の三菱自動車のお家芸になってきた得意のOEM版で,「プラウディア」が日産「フーガ」のOEM版で,姉妹車の「ディグニティ」が「シーマ」のOEM版となります。
見た目の違いは,クルマの前後とステアリングホイール中央に付いている「土星マーク」が,「スリーダイヤ・マーク」に変わるだけです。
広島にも重工系の会社があるんですが,現行プラウディア/ディグニティは初めて見ました。
さて,向学のために三菱自動車のホームページを覗いてみたんですが,随分と取り扱い車種が様変わりしているのに驚きました。
馴染みのある名前はギャランやランサー,ミニカも消えてしまって,ミラージュとデリカとパジェロくらいですかね?
軽乗用車のekなんとかと,アウトランダーやRVRは自社工場で生産のようですが・・・
ミラージュはタイの現地法人「Mitsubishi Motors Thailand」
パジェロとデリカD:5は100%子会社のパジェロ製造
デリカD:2とミニキャブはスズキのOEM
デリカD:3とプラウディア/ディグニティは日産のOEM
三菱自動車って,80年代前半の「フルラインターボ」や90年代後半の「フルラインGDI」など,取り扱っているクルマに,何らかの機能を持たせて「フルライン○○」って戦略を取りたがりますね。
4WDが売れれば「フルライン4WD」
カンガルーバーが流行れば「フルラインカンガルーバー」(笑)
パジェロがヒットすれば「フルラインパジェロ」 とか・・・。
一時は,パジェロミニ・パジェロJr・パジェロioなんて揃ってましたね。
さしずめ,いまの状況は
「フルラインOEM」で決まり!?ですかね。
さて,話は突如変わりますが・・・。
子供のころからマツダ車以外を買わないと決めていたKoji(仮名)少年ですが,一度だけ他メーカーの新車の見積もりを
本気で取ったことがあります。

三菱ランサーエボリューションIV(CN9A)
多チャンネル化の失敗で経営が悪化したマツダは,年次改良と言う名の露骨なコストダウンを繰り返し,アルミボンネットを鉄製に替えたり,マツダ車の美点であった装備や特徴を次々と削って行き,急速に魅力が無くなって行き,これ以上酷くなったらマツダ車を買わない!とまで決めて見積もりを取ったのがこのクルマでした。
ランサーエボリューションII(CE9A) ※テクニックステージタカタにて体験試乗?
元々,ラリーやダートラ系の競技を観戦するのが好きだったので,マツダのファミリアGT-X/GT-Rの他にもランサーやインプレッサにも興味がありました。
結局マツダ車からは離れられず,FDを新車で買うことになるんですが,今の三菱自動車を見ていると,20年前のマツダの状況を見ているような気になって切なくなることがあります。
旧来の三菱自動車ファンの皆さんの心中はいかばかりかと,察するに余りあるものがあります。
最近好調なマツダでも,ここまで来るのには長い長い苦労があったと思います。
生き残るためには,三菱自動車の何が特徴で,何が求められているのかを精査して,商品開発をしていくことが重要なのではないかと思います。
Posted at 2016/01/11 04:26:58 | |
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