
新型デミオには,最近のクルマの例に倣ってテンパー(temporary: 間に合わせ)タイヤの代わりにパンク修理キットが標準装備されています。
ラゲッジの床下には,画像のようにタイヤ交換に必要な工具とパンク修理キット,牽引フック等が収められています。
もし釘などの異物を踏んでパンクをしてしまった場合は,パンク修理キットの「パンク補修液」を流し込んで,付属のエアコンプレッサーでタイヤに空気を補充することによって,自走可能状態にすることが出来ます。
ただし,パンク修理キットによって補修が出来るのは,タイヤのトレッド面(溝のある面)に釘等が刺さった時などにできる小さな穴の場合のみで,4mm以上の切り傷や刺し傷,サイドウォール部の損傷,バースト(破裂)等の場合は修理することができません。(詳細は取扱説明書をご参照ください)
また,あまり知られていないのですが,パンク修理キットによって一時的に走れるようになったタイヤは,そのまま使用するのはおススメ出来ず,タイヤの買い替えが推奨されています。
もっとも,修理が出来ないことはないようですが,タイヤとホイールを分離して,パンク修理剤を完全に除去し,なおかつ空気の漏れた箇所を修理しなければなりません。
釘などが刺さった判りやすい状態ならまだしも,パンク補修液により中途半端にエア漏れが止まった状態では,修理箇所の特定が難しく,パンク補修液の除去も大変らしいので,事実上修理は不可能と言うことになるようです。
もし,テンパータイヤ(スペアタイヤ)を搭載していれば,現場でタイヤを履き替えて,きちんとタイヤを修理してもらえば,多くの場合は問題なく使用し続けることが出来るのですが,安易にパンク修理キットを使うことによって,まだ使えるタイヤを無駄にする可能性もあるのです。
・・・とは言え,僕が免許を取って今まで,社用車を含めて通算80万キロくらいは走っていると思うのですが,今までスペアタイヤに交換したのはたった2回だけで,一度は中古で買ったBBSホイールの不良修理が原因で,2回目は夜間に西広島パイパスを走行中,路上に落ちていた果物ナイフが左のリアタイヤに刺さると言う珍事が原因でした。
2回目はかなりのレアケースですが,この時は4mmを遥かに超える切り傷だったので,パンク修理キットでは対応出来ないケースでした。
この時は,走行わずか数百キロの新品ADVAN NEOVA(255/40R17)が「修理不能」と判断され,泣く泣く新品を買いましたが・・・。
チューブレスタイヤの場合,少々釘が刺さったくらいでは空気も抜けませんし,パンクをすること自体はあまり考える必要はないのかもしれませんが,やはりバースト(破裂)などパンク修理キットで対応出来ないケースも想定しておかなければなりません。
NCも10年前のデビュー時から軽量化のため?スペアタイヤの代わりにパンク修理キットが付いているのですが,土日や休日しか乗らないクルマは思い切って割り切るとして,普段も乗っているデミオについては,以前からテンパータイヤ(スペアタイヤ)を搭載を検討していました。
※ア○アはメーカーオプションでテンパータイヤの設定が有るようです。
PCD100の4穴で,ホイールが15~16インチサイズのスペアタイヤを積んだクルマとなると,マツダ車ではNBの15インチプレーキ車くらいしか思いつかないんですが出物が無いし,最終型でも10年前のタイヤになります。
宗教上の理由で某社の部品は使いたくないんですが,○ィッツやラ○ティス,イ○ト,○ウムあたりが16インチのテンパータイヤを使っているようです。
また,某社の純正品だとマツダ車とハブ径が同じと言うメリットもあります。(気分は複雑ですが)
テンパータイヤのサイズとしては,T105/70D16やT125/70D16があるようですが,DJデミオのタイヤ外径に合わせると,T125/70D16が外径約590mmで一番近そうです。
もっとも,テンパータイヤは駆動輪に履かせる訳ではないので,少々外径が小さくても問題ないんですけどね。
M○-Sや現行○ィッツがこのサイズを採用しているのでヤフオクでチェックしていると,平成24年式の「未使用品」が出品されたので入手しました。
ダンロップのSPACE MISER MK3 T125/70D16(96M)
インドネシア製ですが,テンパータイヤもダンロップで統一です。
一番心配だったのは,テンパータイヤが収まるか?でしたが,この通りスッポリ入りました。
あとは,床下から追い出されるジャッキやホイールレンチ等の収納を考えねばなりません。