日産とスズキが出した、「良く調べたらウチの会社ズタボロでした」の報告。
日産の場合
https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-860852d7040eed420ffbaebb2210be79-180926-01-j?lang=ja-JP
スズキの場合
http://www.suzuki.co.jp/release/d/2018/0926/
品質規格の観点で見たらどちらも目が点になるレベルの惨状。ですが、それに対する対策の大部分が人の数とか職務規範の話になってます。
人手が足り無いとか、教育訓練無しに仕事させたら大惨事になるのは当然で、それは正さないと会社が崩壊します。でもそれだけでは直りませんので、次の対策も必要でしょう。
【悪人悪行を確実に捕捉する業務設計】
必ず手を抜く、虚偽報告する、文書改ざんする。そういう前提にたって、これを確実に発見できる業務設計を必須とする。つまり性悪説で組織内を監視し、正しいかは証拠との相関で判別できるようにする。
【検査員は設計製造部門から独立する】
検査や監査は問題を発見する事が仕事。発見されたら困る組織から独立させ「仲間意識」を持たせない。独立した保証部門に属させ、設計・製造等は管掌役員であろうと検査業務介入する事を禁ずる。製造部門の内部検査を会社が信頼性出来ない状態なら、これ位の大ナタが必要。
---
人手が足りず検査終わらないなら、検査未了で留め置きラインは止める。検査失敗とか不合格が多いなら、その原因に対策する。それが正しい仕事であって、誰かが困るとか「仲間意識」、今風に言うと同調圧力を検査員が微塵も感じないようにするのはマネージャーの責務。
新興国が急速に伸びて「そこそこ」のモノを安く作れるのは、先進国が編み出した組織と仕事の組み立ての良いトコロを最初から使うから。日本は見えるコストの削減には必死に取り組むものの、組織や仕掛けを見直しコスト下げる意識が甘いので技術蓄積は合っても組織運営が発展途上国状態。だからあるトコロを超えたらボロボロ負け。
---
とっとと気づいて直さんと早晩生き残れないんだけどなぁ。次の世代が。
でわ。(^^)/~
ブログ一覧 |
時事ニュース系 | クルマ
Posted at
2018/09/28 00:39:55