
月夜猫です。
電装小ネタ見聞きすると、タマに恐ろしいコトやってる話もありますね。
タイトル写真の矢印は、純正オプション"フットライト"のヒューズ。2回路あるので2個独立してますが、キットのハーネスがアクセサリコネクタから分岐した直後にヒューズがあって、2AヒューズでハーネスとLEDを一括して保護してます。電装品後付するなら至極当然の配線設計ですね。
【ヒューズは何の為に入れるのか】
ヒューズは、何を保護するかによって入れる場所が変わります。
・電装品が発火しないようにする場合。
電装品に内蔵するのが最善で、物理的に出来ない場合配線キットに組み込むのが当たり前です。サボってる極悪製品・素人工作も散見しますが。
・配線が過熱しないようにする場合。
極力プラスに近い側です。絶縁劣化した配線がボディや他の配線に接触(要するにショート)した場合を考えればわかる話で、接触場所よりマイナス側にヒューズが有ってもそれに電流が流れないので切れません。
【何アンペアのヒューズを入れるのが当たり前か】
消費電力ではなく配線の耐熱限界で決まります。電装品の消費電力とは本質的に関係ありません。
---
例えば、グレイスのアクセサリコネクタは20Aのヒューズで保護されています。従って分岐する配線は20Aの発熱に耐える太さが絶対に必要です。
より細い配線を使う場合は、分岐点からヒューズまでは20A対応配線、ヒューズ以降はヒューズ見合で配線する必要があります。
===
【余裕代というものがありまして】
電力は電圧×電流。乗用車は電圧12V。某車種標準装備のLEDフォグ回路はヒューズ7.5Aで90W相当。と言う事は片側45W(計90W)の大出力LEDに変えても問題ない。というお話がありましたが。
掛算は合ってますが余裕が全くありません。サスガに車両メーカーが作ってる部分でヒューズと配線のアンマッチは無いでしょうが…
ワタクシがグレイスMY17.5のフォグをLED(5.4W)からハロゲン35Wに換えた時の配線流用是非判定だと。

グレイスMY17.5のフォグは20Aヒューズ=両側計240W=フォグ35W×2の70Wは29%。なので配線・リレー・コネクター余裕代ありと判断した上で現物見たんですが。
---
12ボルトという低電圧だから漠然と甘く見るんでしょうか。ショートで100アンペア流れた時の発熱は、1ボルトでも1万ボルトでも同じなんですけどねぇ。
でわ。(^^)/~
Posted at 2018/06/28 00:12:39 | |
トラックバック(0) | クルマ