
7月22日のブログで、「これから暑くなりますよ~」と書いた後から、まるで地獄の釜の蓋が開いたかのような酷暑が続き、昨日は伊勢崎市で41.8℃という日本の最高気温の記録(丹波市の41.2℃)を更新したところですが、本日も静岡市で鳩山町と並ぶ歴代2位の41.4℃となり、各地で命の危険さえ感じる状況になっています。
で、タイトルの「施餓鬼」ですが、「施餓鬼会」或いは「施食会」と云って、特にやる日は決まっていないのですが、丁度今頃の時期、新盆の7月から旧盆の8月頃に行われる仏事となります。
人間は死ぬと生前の行いにより「六道」のどれかに行くことになりますが(六道輪廻※)、「餓鬼道」というのは生前に「物惜しみをしたり、節制のない。欲深い者、あさましい者。」が行くところとされています。そこは「すべての食べ物が火となって食べることが出来ず、水も飲もうとすると焔となって飲むことが出来ない」、飢えと渇きの世界です。
欲望がありそれを叶えることで人は豊かな生活を手に入れて来ましたが、そんな「餓鬼道」に堕ちないように、「喜捨の心、施しの心」も忘れなさんなよ、という教え(イベント)です。
※仏教ではこの「六道輪廻」から解放されること、即ち魂が浄化され一切の欲望を振り切ることが「解脱」。
「施餓鬼会」では、お寺さんは我々(祖先とそれに付いてくる餓鬼も含めて)に食べ物を振舞ってくれます、逆に我々はお布施を納めます。持てるものをお互いに施し合い、「餓鬼道」に堕ちた者、或いは堕ちそうな者たちを救うための儀式でもありますが、何もお寺さんに行ってお布施を払うことが大事ということではなく、持たざる者でも「手放す」、「とらわれない」心を持つことが大切ということを「感じる」ことが大切です。電車やバスでお年寄りや体の不自由な人に席を譲るようなことでもいいのです(無財の七施)。
という有り難いお話のタイトル画は、「愛の化身」、「施しの権化」、「救済の女神」とでも謂うべき、「お助け女神事務所」のベルダンディに登場戴きますっ!
Posted at 2025/08/06 21:30:11 | |
トラックバック(0) |
歳時記 | 日記