くれないのブタのブログ一覧

羽生善治永世七冠が、先日公式戦1,600勝を上げられました。
前人未踏の功績をまた延ばされました。

藤井さんが数々の最年少記録を塗り替えていますが、その藤井さんを更なる高みへ導くために、例えピークを過ぎたとしても、先を進んでいるのでしょう。

プロになって40年、年間平均40勝をあげて来ないと到達出来ない記録です。さすがの藤井さんもこの記録に届くには、あと何十年かはかかるでしょうし、その間に新しいセンスを持った若い人たちがどんどん出て来て、彼等と戦っていかないとならないはずで、簡単なことではないこと分かって居ることでしょう。

年間40勝ということは、単純に10日に1回は公式戦で勝利している計算で、精神力も体力も使う真剣勝負でそれを達成するということは・・・いや、人間としての限界に挑戦していると云っても過言ではないでしょう。

1,500勝の時もブログに書いたと記憶しますが、それから3年半で100勝を積み上げたということで、まだまだ記録を伸ばされることでしょうが、ひとまずは「1600勝、おめでとうございます」と申し上げます。
銀子ちゃんで祝福させて戴きます。

本日11月17日は「将棋の日」だそうです。
今から50年前の1975年に日本将棋連盟が制定したとのこと。

なぜこの日が「将棋の日」なのかは、徳川家康が囲碁・将棋が好きで、武士の嗜みとして奨励したそうです。以後、幕府は年に1回、江戸城で御城碁と御城将棋を開催しますが、八代将軍吉宗の時に11月17日の縁日(何の縁起だか忘れました)にやることに決めたそうです。

御城将棋は「将棋三家」(大橋家、大橋分家、伊東家)が対戦するのが主な取り組みらしいですが、「将棋三家」出身でない為、八段までしか認めて貰えなかった天野宗歩という天才がこの「将棋三家」に挑んだのが語り草になっているようです。
御城碁だと本因坊秀策の19連覇(1849～1861年)が有名ですが。

因みに囲碁は、1月5日を「囲碁の日」としたそうですが、こちらはここ10年くらいで歴史が浅いようです。

8月12日のブタのブログで、”あい”ちゃんの中学生姿をちゃんと描くと申し上げたので、気合を入れて描きました。本当は羽生さんの1,600勝のお祝いに使おうと思っていたのですが・・・その時は何か別の絵を描きますね。

昨日の夜はABEMAで将棋の王座戦第5局を観戦しておりました。
伊藤匠叡王が昨年の叡王に続き、王座を藤井聡太7冠より奪い、2冠に輝きました。また、タイトル通算3期となり九段昇格も同時に果たしました。おめでとうございます！

「ヒカルの碁」で桑原本因坊が、「等しく才を持つ者が居ないと名局は生まれない」と語っていましたが、将に「ヒカルの碁」のように、藤井さん(塔矢アキラ)の独走を止められるのは、同い歳の伊藤さん(進藤ヒカル)という構図になっています。また、藤井さんの下の年代が4名もプロになり活躍しているので将棋界隈は大変盛り上がっています。

一方、将棋会館は新しくなりましたが、囲碁界隈では日本棋院は赤字で老朽化した建物を建て替え出来ず、売却の話も出ているようです。タイトル戦が減ったり、懸賞金が下がったりと良い話があまり聞けませんが、何とか人気復活して欲しくてタイトル画は囲碁から緒方十段に登場して貰います。本当は「若い者に楽させてはやらん」という気骨のある桑原本因坊に登場願いたいところですが、ビジュアル的にどうも・・・囲碁のイメージアップに繋がるか微妙なので

また、本日は注目の1局「女流王将戦」の第3局があり、西山朋佳王将が中七海さんを退け、歴代3位となるタイトル20期を獲得しています。西山さんは先日2度目の棋士編入試験資格を取った福間香奈6冠の挑戦を退け、白玲4期となり次に防衛すればプロ棋士となります。どちらが先に女性棋士になるかも注目されています。

囲碁は将棋よりも国際化しているので、やはり国際棋戦で活躍してくれる野球の大谷選手のような棋士が出て来るといいのですが。

全然勉強をしなかった小中学生時代の息子、「せめて文字くらいは満足に読めて、意味を理解していないと社会では通用しない」と心配になり・・・色々名作と云われる本を勧めたのですが、親が読ませたい本には余り興味を示しません。そこで「漫画ではなく、文章がちゃんと書いてある本なら何でも買ってあげる」と云ったところ、イラストのかわいいラノベを次々に買ってきて、毎月結構な金額になったのですが・・・それでもちゃんと読んでいるようなので(「次の巻が何時いつ発売になるから買って」というくらいには進歩しました)、その約束は今でも継続しています。
そして本棚には漫画も多いですが、ラノベの冊数も相当な数になりました。

そんな息子のラノベの中でも断トツ(断然トップ)にブタも嵌ったのが「りゅうおうのおしごと！」でした。「人生」というものを将棋を題材に深く考えさせられる素晴らしい作品です、勿論将棋のことを知らなくとも全然大丈夫なように書いてあるので心配ご無用です（「頭文字Ｄ」や「湾岸ミッドナイト」、「キリン」などは、その世界をある程度理解していないと伝わらない部分もあると思いますが)。
そんな本作もこの20巻で一応の終わりとなります。お疲れ様でした。
白鳥先生がどこまでの大局観を持って作品書き始めたのかは分かりませんが、途中の色々な現実に左右され、組替え？(囲碁でいうところの振り替わり)というか、作戦も色々変える必要があったかと思いますが、此処迄持ってきた先生の技量に驚嘆を覚えると共に熱烈な賛辞を陳べさせて戴きます。「百折不撓」は将に白鳥先生がご自分の為に掲げていた言葉なのだろうなと思います。

勿論、まだまだネタはあると思いますので、少し充電されたら(家庭も大事ですので)また新たな章をスタートさせてください。


イラストを描いている余裕がなかったので、19巻と20巻の表紙写真で失礼します。14歳の「あい」ちゃんをちゃんと描けるように頑張りたいと思います。

本日、日本将棋連盟は騎士じゃなかった、棋士総会と理事会を開いて、新会長に清水市代女流七段の就任を決めました。
女性の会長就任は史上初となります。また、総会では女流の最高位タイトル「白玲」を5期獲得すれば棋士になれるという制度も可決され、新しい将棋連盟を作っていくことを象徴するものとなりました。

羽生善治前会長は2年1期のみと異例の会長就任期間でしたが、将棋連盟の創設100年と東西将棋会館の移転という大きな節目の大役を果たされ、今後棋士として精進したいとのこと。
先期B級2組に降級となり、これから大山康晴十五世名人のように60歳代での現役A級を目指すのでしょうが、羽生さんの場合自分の為というよりは、藤井聡太さんをもっと引っ張る為に頑張ろうということではないかと思います。
藤井さんがタイトル99期の羽生さんに追いつくには、あと70回タイトルを獲得(維持)する必要があります。このままの勢いでいけば30代で追いつくことも可能ですが、自分で藤井さんからタイトルを奪って「そう簡単には行かせないぞ」ということなのでしょう。

将棋の漫画「盤上のオリオン」(作者は「四月は君の嘘」の新川直司先生)から、茅森 月ちゃんに初の女性会長を祝してもらいましょう。
急いで描いたので・・・とまた言い訳しそうになる自分を抑え、ブタも更なる高みを目指します。