
漫画家の訃報が相次いでいますが、劇画の大御所である、さいとうたかを先生も泉下の客となられてしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。
「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」のように、キャラクターが既に一人立ちしている「ゴルゴ13」などは、引き続き「さいとうプロダクション」で連載を継続するそうです。
「ゴルゴ13」は綿密な下調べをして作成されていて、デューク東郷がアフリカで仕事を請け負った時に乗っていたバイクが、当時日本では殆ど知られていないスズキのTF125というモデルが描かれていたのには本当に驚きました。(国内で2ストの製造販売が禁止された以降、並行輸入で少量日本に入って来たようですが)
逆に愛用の狙撃銃がAR-15(M-16)というのは奇を衒い過ぎではないかと・・・小説家の大藪春彦氏が「5.56㎜の軽機関銃弾では数百メートル先の人間を撃って致命傷を与えることは難しいし、ましてやガラスを貫通した後に脳天に風穴を開けるような威力は期待出来ない。そもそもスコープを付けて狙撃するような銃ではない」と辛辣なことを云ってましたし・・・
勿論漫画は現実と少し離れていようが作品の味が重要ですので、このことでゴルゴ13の魅力が無くなってしまうことはありません。当の大藪氏も「人を殺したことが無ければ人を殺す場面が描けないなんて言ったら作家なんて誰も成れませんね、でもハンティングとかで実際に生命をかけて対峙することで作品にリアリティを与えるようにしている」というようなことを云っていたと思います。
Posted at 2021/10/01 20:35:27 | |
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