夜の峠道ドライブは楽しいけれど、反面危険もたくさん潜んでいる。山中で行動不能に陥ることは絶対避けなければならない。
携帯は通じない。人も通らない。光もない。冬場は防寒もできない。ちょっとした油断で一気に危険な状態になってしまうのだ。
そんな悲惨な状況に陥らないための危険予測と判断を書いてみる。
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1、あまり険しい道には単独で行かないこと。
地元の人間がたまに通る程度の道に夜中に突っ込むとほぼ100%、人間には遭遇しない。路面状況も悪く、倒木や落石、崩落等で通行できない場合も多い。そんな場所で単独トラブルは非常に危ない。携帯も繋がらないときが多いし、道幅的にレッカー車が入れないなんてザラ。
2、防寒はしっかり。
防寒着は装備しておこう。山は寒い。平地で30℃を越えても山は10℃以下なんて状況が普通にある。雲がない場合、放射冷却で夜間の温度低下が激しい。標高100m上昇に付き1℃程度低下する。1000m上ると気温は10℃も下がる。油断すると寒い思いするし、エンジンが掛からなくなるようなトラブルが起きたら本当にやばいぞ。
3、天気に気をつける。
山はすぐに霧が出る。雨がやんだしドライブでも・・と山に行くと大体ホワイトアウト。危険だし、楽しいドライブは望めない。また台風やゲリラ豪雨のあとも路面に瓦礫が散乱してる場合が多いので注意。天気は要チェックして出掛けよう。
4、ちゃんと給油しておく。
山中はもちろん、山周辺はガソリンスタンドは多くないし、夜間は閉まっている場合が多い。24時間が当たり前な都市部と同じように考えるとエライ目に遭う。不測の自体で走行距離が伸びてしまうことも予測しよう。
5、地図を持っておこう。
ナビは細かい道を表示しないことが多いし、地形を大雑把に判断するとき地図のほうが見やすい。マニアックな人は登山用の地図でも持っておくといい。
次からは実践編。
1、道路の端はなるべく走らない。
ゴミが蓄積しているからバンバン踏んでいくと良くない。思わぬスリップを招くし、冬場は凍結注意だ。ついでに言うと汚れる。夏場は虫がたくさん居るので、タイヤハウスは凄いことになる。綺麗好きじゃなくても避けるべき。
2、動物を見たらとりあえず減速。
動物の行動を予測するのは良くない。どんな行動をしても避けられるように減速しよう。路肩に逃げたと思ったらいきなり道を挟んで反対側に逃げようとすることもよくあるし、突っ込んでくる場合だってありうるのだ。動物に遭遇するとビックリするが、動物はもっとビックリしている。パニックになって立ち尽くしてしまう場合もあるので、逃げるまで待っててあげよう。それと1匹を目撃したら他にも数体居ることも考えておこう。避けた先にもう一体・・なんてこともあるぞ。
3、落下物を発見したら減速と軌道判断。
道路に落下物を発見したら当然減速しよう。跨げるか判断するか、避けよう。避けた先に落下物がないかも瞬時に判断。ダスティーな路面だと避けた際に挙動を乱さないように。そもそもそんな速度で突っ込んだ段階でミスではあるが・・。
4、路面状況の判断。
視覚的に違和感を感じたら要注意。例えば黒っぽく湿っていたら、塩カルが撒かれている。ヌルヌルで滑りやすいので注意。ヘッドライトの光が当たらずブラックアウトしていたら、路面陥没などで突っ込むと手痛いダメージを受ける。
5、水に注意する。
山道では日の光もそれほど当たらないし、山の斜面から水が流れていることが多い。常にドライだと思い込むのは危険。水が残る場所はコケが生えるなど滑りやすい場合が多い。冬場は凍結に注意だ。一気に逝ってしまう。トンネル内部も万年水がある場合がある。トンネル出入り口は注意しよう。そして、橋。冬場は周りがドライでも橋の上は凍り付いている。なんか路面キラキラしてるな?なんて思ったらヤバイ。
6、排水溝に注意する。
道路に排水溝が横切っていることがある。ここは濡れていると滑りやすい他、思わぬ段差が付いていることが多い。下って上って・・極端に言えばV字になっている。そのため減速せずに突っ込むと凄まじい衝撃がくる。リップを擦るくらいならまだしも、タイヤのバーストだって有得るぞ。アスファルトが陥没して鋭利な金属がむき出し状態もよくあることなので、慎重に突破しよう。
7、ヘッドライトの明るさ。
ヘッドライトは明るければいいってもんじゃない。範囲も広ければいいってもんじゃない。自車のライトが明るすぎると対向車のヘッドライトに気がつかない場合があるからだ。いきなり対向車と鉢合わせてビックリ!なんてことにならないようにしよう。ハイビームとロービームを使い分けるといい。
ちなみに対向車とすれ違うときはフォグランプの類は消しておこう。拡散性の高いライトは対向車にとっては非常に眩しい。ましてや真っ暗な道路なのだから。
8、無理はしない。
当たり前だけど(笑)写真のように物理的に通行不能な場所に突っ込むのは良くない。行けんじゃね?は行けないと判断しよう。動けなくなった場合、目も当てられないし、奥まで進み過ぎると断念したとき、進んだ距離分バックで戻ることになるからだ。早期判断しよう。
こんな感じ?楽しいドライブをどうぞ♪
Posted at 2010/08/20 19:20:33 | |
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