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MINI原人のブログ一覧

2018年02月12日 イイね!

MINI原人のNew RINDO TREK 番外編: 南留萌林道概説(26)

MINI原人のNew RINDO TREK 番外編: 南留萌林道概説(26) 林道、それは最後のフロンティア。そこには原人の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは原人最初の試みとして、調査旅行に飛び出した中古車 ジムニさん号の驚異に満ちた物語である。 

現在留萌地域の林道は雪で覆われ、RINDO TREKは不可能だ。全国のオフローダー・ジムニストのために留萌南部(苫前町・小平町・留萌市・増毛町)の林道について概説するこのシリーズ。第25回目は苫前町の国有林のうち三毛別・古丹別川にはさまれた地帯の林道について述べる。 


南留萌林道概説 第4章 苫前町 第2節 国有林道 その4

 図1

今回概説するのは図1の古丹別・九重・東川・三渓北部にある林道である。ここにはクマさんの生息数は少なく、そのためか林業専用道が発達している。一部の民有林も合わせ紹介する。

 図2

概説する林道は字古丹別・九重の民有林道群、14線沢の民有林道、岩見町道から続く愛鳥山あなとろやまの周辺を巡る林道、東川アノトロマ沢線に続き、アノトロマナイ川沿いに走るアトロマナイ林道とその支線林道群、それと並行してはしる古丹別山行林道、国有臨界にある防火線としての林道などである。

 クマさん出没注意
なお、苫前町にはヒグマが多数生息する。林道奥深くでは遭遇の可能性も高い。スタックリカバリーの道具や対ヒグマ用武器を携行しない車は単独行は避けるべきである。危険な林道に入る場合、行動計画を家族や友人に知らせておくことをお勧めします。
ちなみにこの熊の像「とままえだベア~」は国道232号線上、苫前町の入り口にあるモニュメントである。


(1) 古丹別・九重民有林道群[未踏]
 図3

民有林42~46林班は字古丹別に属し、民有林22~24林班は字九重に属する。古丹別44~46林班、九重22・23林班および24林班の一部に豊富な林業専用道路網が構築され、さかんに林業が行われている。各林道の名称は不明である。

 地理院地図スーパーインポーズ
上図3と同じ角度、縮尺でみた地理院地図。Google Earthに地理院地図KMLデータ(標準地図)を重ねて作成。


(2) 14線沢線[未踏]
 図4

14線沢線は古丹別地区の14線沢川にそって進み、低く長い尾根上を上がり、標高210mのところで愛鳥山あなとろやま線(27林班境界)と合流する。43・42林班では小規模の林業用林道が敷設されている。 ~線という地名はよく出てくるが、北海道の開拓では原野だったところに農地や水田が作られる際、およそ500メートルおきに道路を設けて土地を区画し、その道路を奥に進むほど番号が多い1、2、3、4線...と名付けたことに由来する。

 地理院地図スーパーインポーズ
上図4と同じ角度、縮尺でみた地理院地図。Google Earthに地理院地図KMLデータ(標準地図)を重ねて作成。
 14線沢線入口[未踏]
この林道は長期間使われていないようで、草ボウボウで車両での侵入が困難です。


(3) 愛鳥山線
 図5

愛鳥山は「あいちょうざん」「あいどりやま」「まなとりやま」などの読み方でもなく、「あなとろやま」と読む。現地の人もそう呼んでいるとのことだ。このようなかなりアナーキーな読みかたが北海道の地名ではおおい。これは開拓民がアイヌ語の地名をききとりそれに漢字をあてはめたためである。原語は「アノトロォマナイ」、ア(我らの)・ノトロ(岬)・オマ(そこにある)・ナイ(沢)で、「山が岬のように張り出す沢」が略されて山の名前となった。この山に向かって2本の林道が林班境界に沿って山頂までのびている。27林班境界の林道には14線沢線が合流し、28林班境界の林道には後述する85・86防火線や林業専用道が愛鳥山頂で合流する。

 地理院地図スーパーインポーズ
上図5と同じ角度、縮尺でみた地理院地図。Google Earthに地理院地図KMLデータ(標準地図)を重ねて作成。
 新規林道
2018年7月28日愛鳥山には新規林道の工事が行われていました。部分的ですが調査の結果図のような林道ができています。
 新規林道1
2018年7月28日の状態。削りたての林道で未整地です。
 分岐部
左が本来の愛鳥山線(28林班)、右は新規林道2です。
 新規林道2
上のほうにいくとけっこうまともな道になります。草の生えかたからみると数週間は経っていいるようです。
 新規林道2=27・28林班境界線
この林道は27林班と28林班の境界付近を走るので27・28林班境界線と原人は呼んでいます。2020年9月22日の走行記録です。サムネイルの地図の矢印で示す経路を走りました。
 愛鳥山線(27林班)[未踏]
愛鳥山線(27林班)も造作中でした。倒木があり進入できません。。


(4) 国有林防火線
 図6

防火線とは林内又は森林の外周に設けた空間地帯で,これによって森林火災の延焼を防止し,火勢を鎮圧する他、消火作業の拠点ともなる重要な林道である。通常の林道にもこのような役割がある。「ふふふ、民有林よ燃えよ、国有林には火を移すな」という目的の林道である。1~83三毛別防火線[未踏]は国有林2001林班と道有林90林班との境界、国有林2083林班と一般民有林32林班との境界に敷設された防火線である。また85・86防火線[未踏]は国有林2085・2086林班と一般民有林30・31・32林班との間に敷設された防火線である。林道としての役割も持つので林業専用道との接続もある。

 地理院地図スーパーインポーズ
上図6と同じ角度、縮尺でみた地理院地図。Google Earthに地理院地図KMLデータ(標準地図)を重ねて作成。


(5) アナトロマナイ林道
 図7

アナトロマナイ林道の名称の語源は上記で説明したように「山が岬のように張り出す沢」アノトロマナイ川沿いにある林道だからである。語源のアイヌ語は河川名にあるように「アノトロ...」だが、林道名は「アナトロ...」に変化していることに注意されたい。この林道は多数の林業用支線林道を出し、林業がさかんに行われている。下記の古丹別山行林道と並走している。

 枝払い
上図7と同じ角度、縮尺で他の林道を除いてみた図である。東川アノトロマ沢線は1.8 km、アナトロマナイ林道は5.8 kmの比較的長い林道である。
 林道ゲート部
町道アノトロマナイ線からアナトロマナイ林道への移行部にあるゲートである。ここから深い森が始まる。
通行規制・通行止情報
(1)林道ゲート位置 
(2)種別:ダイヤル錠
 アナトロマナイ林道
この比較的長い林道は開けたところと森を交互に進む林道です。
通行規制・通行止情報
(3)通行止位置 
(4)理由:林道終端
(5)最終確認:2018.07.28

本林道は、2020年9月1日まで林道改良工事予定であり、確認が必要。
 ヤマメ
道路に流れ出す小さな川の中にヤマメ(サクラマス)がいます。この沢にはヤマメがたくさんいるようです。
 支線林道
アナトロマナイ林道には多数の支線林道が付属するはずですが、ほとんどが廃道となっていると思われます。特筆すべきはアナトロマナイ林道の終端部から東川に抜ける95林班越林道[未踏]であるが、この存在も未確認である。


(6) 古丹別山行林道[未踏]
 図8

古丹別山行林道はアナトロマナイ林道と平行に走る林道である。名前は「古丹別山行」だが、その方向に走るだけで古丹別山まで到達するわけではない。尾根沿いに進む林道でアナトロマナイ林道より高い位置を走る。2020年7月18日の調査では東川アノトロマナイ線から分岐する入り口や92林班林道の入り口は発見できず、現在その存在が疑問視されるが、今後さらなる調査が必要である。

 アナトロマナイ林道との関係
古丹別山行林道は東川アノトロマナイ線から分岐し、アナトロマナイ林道と並行に走り、アナトロマナイ林道といくつかの支線林道で接続している。確認するための調査が必要である。
 東川林道
古丹別山行林道とその接続林道(92中間林道、92林班林道)の奥に東川林道という短い林道がある。
 東川林道
美しい森の中を走る比較的短い林道です。
 通行止め
伏流管が決壊し大きな崩落を起こしており、通行止めとなっています。
通行止情報
(1)通行止位置
(2)理由:道路決壊
(3)最終確認:2018年7月28日

本林道は、2020年9月1日まで林道改良工事予定であり、確認が必要。

KMLファイル:
(26) 14線沢線・愛鳥山林道.kml
(26) アナトロマナイ林道.kml
(26) 岩見町道.kml
(26) 古丹別・九重民有.kml
(26) 古丹別山行林道.kml
(26) 国有林防火線.kml

改訂記録:
2018.06.09 小改訂 索引リンク
2018.06.09 小改訂 町道名訂正
2018.06.27 中改訂 図追加
2018.07.19 中改訂 図追加
2018.07.29 大改訂 図追加 新規林道追加
2020.09.30 中改訂 動画追加

南留萌林道概説目次
南留萌林道概説はクロカン・ドライブ・登山・自然観察・野鳥観察・化石採集・渓流釣り・昆虫採集など様々な目的のため山に入るひとたちのために作成しています。原人の実地探査などにより訂正・補遺が必要な場合、予告なくその都度改訂していき、最善のガイドとなるよう心掛けていきます。
(1) 南留萌林道の分布概観 (2) 増毛山道周辺の林道 (3a) 増毛民有林道 その1
(3b) 増毛民有林道 その2 (4) 増毛国有林道 (5a) 留萌市道有林道
(5b) 留萌市民有林道 (6) 留萌市国有林道 その1 (7) 留萌市国有林道 その2
(8a) 留萌市国有林道その3 (8b) 留萌市国有林道その4 (9) 小平町道有林道 その1
(10) 小平町道有林道 その2 (11) 小平町民有林道 (12) 小平町国有林道 その1
(13) 小平町国有林道 その2 (14) 小平町国有林道 その3 (15) 小平町国有林道 その4
(16) 小平町国有林道 その5 (17) 小平町国有林道 その6 (18) 小平町国有林道 その7
(19) 小平町国有林道 その8 (20) 小平町国有林道 その9 (21) 苫前町民有・道有林道 その1
(22) 苫前町道有林道 その2 (23) 苫前町国有林道 その1 (24) 苫前町国有林道 その2
(25) 苫前町国有林道 その3 (26) 苫前町国有林道 その4 (27) 苫前町国有林道 その5
(28) 苫前町国有林道 その6 (29) 苫前町国有林道 その7 (30) 苫前町国有林道 その8
総索引 増毛町 総索引 留萌市 総索引 小平町
総索引 苫前町 付録: クマ出没記 
Posted at 2018/02/12 06:45:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   02/17 16:31
・ 北海道札幌市在住の「MINI原人」です。 ・ 学名 MINIpithecus roadsterus ssp. cooperS。絶滅危惧種です。 ・ いろ...
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