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2013年11月24日

チューニングが要らなくなる日

チューニングが要らなくなる日 写真は2008年10月に苗場でおこなわれた群馬日産GT-Rオーナー会で特別講演をおこなった水野さんにお見送りを受けて帰るダンナR。
まだ車高下げてフロントに285履いてマフラー換えてフルバケ付けてステアリング交換しただけのおとなしめ仕様。
でも当時はまだみんなノーマルだったので、ダンナは水野さんにみっちり怒られてましたw

我が家のダンナは免許取って以来20数年間、ずっと愛車をチューニングし続けてきた男。
クルマを乗り換えれば速攻で車高を落としてマフラー交換。
タービン交換など大がかりなチューニングはしないものの、足回りとレスポンスに関するイジりは欠かさず行ってきた人でした。(あとエアロも大好き♪)
出会ったときからすでにそんな状態だったので、私はずっと「この人は『チューニング』という行為が好きな人なんだな」という認識でした。


そんなダンナが、一昨年の年の瀬にR35GT-Rの12年モデル試乗会から帰ってきてから発した一言は今でも鮮明に思い出せます。
「すごいよ、中とろ。近い将来、チューニングの要らない日がくるかもしれない」


GT-R乗りの皆様はご存じのことですが、R35GT-Rは毎年モデルチェンジを繰り返す年次モデル制を採用しています。
12年モデルは2007年にR35GT-Rが発売になってから初めてエンジン内部に手を加えられたモデルで、大幅なパワーアップや足回りの変更なども行われるとのことで前評判も高く、ダンナ自身は買い換えの予定はなかったのですがお連れで試乗会に参加できるとのことでとても楽しみにしていました。

朝早くからわくわくしながら袖ヶ浦の試乗会に出かけ、メーカーのご厚意であれこれ乗せてもらって帰ってきたそうです。

そこで発した一言が上記の言葉でした。

曰く
「今回のGT-Rの進歩はすごい」
「トラックパックっていうのがあって、2座も専用サスペンションも選択可能なんだよ」
「エンジンもパワーもトルクも十分出ていてレスポンスもそこそこいい。足回りもトラックパック用ならサーキットを走っても全然問題ないくらいしっかりできてる」

とのことで、

「このままGT-Rが進歩し続けて、もうちょっとピックアップが良くなって、サスの減衰が選べるようになるなら、次に買うときはチューニングしなくてもいいかもしれない」
「すごいよね。チューニング自体は好みの問題になるから無くなる日はこの先もこないと思うけど、要らなくなる日はくるかもしれないよ。これって本当にすごいと思う」


興奮気味に語るダンナの発言に、私もただただ驚くばかりでした。
これまでずっと新しいクルマに乗り換えるたびにあそこが不満だ、ここが物足りないと理由をつけてはいじり続けてきた人が、「必要ない」と思えるようなクルマをメーカーが出してくる日が本当に来るんだろうか。
だとしたらそれは本当にすごいことをメーカーがやってのけたんだということに違いありません。
GT-Rが発売になったときに開発責任者の水野さんが発した「進化し続ける車」というのは本当だったんだと改めて感動しました。

それと同時にダンナは単なる「チューニング好き」なのではなく、「自分にとって必要だからやる」「必要ないならやらない」というスタンスでチューニングしているんだなとちょっと感心したりもしました。(笑)
チューニングってその名の通り「調整する」とか「調律する」って意味ですもんね。


そんなダンナの発言を、昨年のちょうど今頃に日産のGT-R開発チームの方々とご一緒する機会があったのでお伝えしたところ、
「それはすごく嬉しい。特に中とろさんのダンナさんのような人にそう言われるって、開発冥利に尽きるね」
と大変喜んでくださいました。
(ダンナは『困ったユーザー』として早々に開発チームの方に認知されていたらしいw)


それだけに今年の3月で水野さんがGT-Rの開発を離れてしまったことは残念で仕方がなく、ダンナと二人で
「もう数年でチューニングが要らなくなる日がくる、そんな車をメーカーが出してくると思っていたけど、しばらくはないね。いや、もう二度とこないかもしれないね」
「あ~あ。これでまたチューニング人生継続だな~」
などと感傷に浸っております。


先日ついに14年モデルが発表になりましたが、大方の予想通り標準車はコンフォート傾向に振られた造りのようですね。
我が家のような用途に使う方はNISMOをどうぞってことなんでしょうけどね。

少しだけ淋しい気分でモーターショーの記事のチェックをしています。
ブログ一覧 | | クルマ
Posted at 2013/11/24 22:15:49

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この記事へのコメント

2013年11月24日 23:27
ご自分の走りのスタイルを理解しててそれに合わせて車両を弄ることの出来る人はプロ以外ではごく少数だと思います。
先週マレリー計測の際、水野さんに細かい所をチクチク言われておりましたがその部分は車両を弄る事で解決しているのだから別にいいのでは?なんて思ってみたりもしてます。
自分は自身の走りのスタイルを良く分かってないので走りに影響のない範囲で個性出す部分中心にチューニング頑張ります。
あ、M野さんとMY14の簡易カタログ見ながらあのパーツ取り寄せるべきかどうか二人で思案してましたw
コメントへの返答
2013年11月26日 22:23
アマチュアの場合はプラシーボも結構あるんじゃないかと思います。
『好みの車』に仕上げるとそれがイコール『乗りやすい車』って。
ダンナもまずは形からなので、あまり偉そうなことは言えないです。(笑)

あ~、いつまで経っても水野さんの求める走りは出来てませんねww
なので今年はマレリーはブッチしようと思ってたのに…。

14年モデル、いろいろ流用が出来そうですよね。
NISMOのカーボンメーターがダンナの琴線に触れそうでコワイです。(笑)
2013年11月25日 0:25
ものすごく判りやすい日記ですね

昨今ではチューニングとカスタマイズを混同している方も多いと思いますが〜
クルマってメーカーが作った段階では万人が扱える様に作ってあると思います

最初に作られたR35もパワーこそ480psと強烈なインパクトでデビューしましたが〜
乗りやすいクルマであったと思います

毎年進化し続けて来たR35の進化が止まった!
と言うより後退した事は寂しい限りですね

たしかにNISMOは600psに進化して強烈なパフォーマンスであると思いますが〜
メーカーの吊るしでは無くチューニングカーの分類に入るクルマだと思います

我々R35オーナーにとってはR35は日本で一番であり
世界に通用する国産車であると誇りに思ってる方も多いと思います

これからもR3を乗り続けて行こうと思ってます!
コメントへの返答
2013年11月26日 22:54
ありがとうございます。
自分に判る範囲の話しか書けないのでww

市販車がその名の通り『市販するための車』である限り、ある程度妥協した車作りになってしまうのはしかたがないと思います。
営利法人である以上、販売台数もコストも考えずに車作りをすれば、それはユーザーは喜ばしても経済活動という視点ではダメな会社です。
そんな中で、ワンオフに近い状態で職人が付きっきりで作るのではなく、ライン生産されたまさしく吊るしのR35があのレベルで進化してきたのは本当にすごいことなんですよね。

LJ86さんのおっしゃるとおりNISMOはNISMOが作ったチューニングカーだと思います。
BMWでいえばMみたいなものですから、それがどんなにすごいパフォーマンスを発揮してもある意味当然。
R35はラインアウトしてきた車であのパフォーマンスだったからこそ、世界に誇る素晴らしい車だと評価を得てきたと思います。

それだけに、本当に残念です。

ウチも大事に乗って行きます!
もちろんサーキットメインですが!!(笑)
まだまだたっぷり眠っていそうな潜在能力を引き出せるといいな~。

2013年11月25日 3:12
旦那さんNISMOは物足りないと言われるでしょうか?ニュルの記録を塗り替えたマシンなら、チューニングは不要かもしれませんね。
コメントへの返答
2013年11月26日 22:59
NISMOはチューニングカーなので、やっぱりそういう視点で見てしまう気がします。
そうなると好みに合わない部分もあるかとww
2013年11月25日 9:30
おおおおおおおおおおおおおっ!!!

同じく。。。
07から12の進化に遣られて買った口です。(^、^;;;
確かに、作り手としては、ある一定層を目指し
て作るのは簡単でしょうが、逆に万人受けす
る物は。。。(~。~;;;(苦汗
今回の14は、その万人受けを狙った物かと。

今までの路線を見て来た者からすると。。。
骨抜きに成ったRにだけは!!、成って貰い
たくはない物です!!!(>。<。;;)ノシ(苦涙

んで!!、ニスモ逝くんでしょ!!!(^w^;;b(笑
コメントへの返答
2013年11月26日 23:06
12年と13年前半を購入されたオーナーさんは本当にいい買い物をされたと思います♪

確かにこれまでの路線をずっとストイックに進んでいくと専門家や一部のユーザーの評価はすごく上がるけど、開発コストを回収できないままモデル終了で次は無し!なんてことも考えられるので、メーカーとしてはある意味当然の方向転換でもあるんでしょうね。

でもやっぱり淋しいものは淋しいです。

NISMO ゞ( ̄∇ ̄;)ナイナイ
2013年11月27日 0:24
ん~… 深いですね。
私みたいな素人がどう意見してよいのか分かりません。

発売当初から、誰が乗っても安全でそこそこ速く走らせる事が出来る車だと言われていますが、
自分はちょっと違うというか、そうでもないんじゃないかな~…と思っています。

確かに電子制御の塊みたいな車で面白くないと仰る方々の意見もたくさん聞きましたが、
自分は乗れば乗るほどにこの車が好きになっていくし、凄さが分かってきます。
本当のR35の性能を引き出せるように何とかしたいと頑張っていますが、そこまで使いきれる
人はそうそう居ないのではないかと思っています。

来年モデルはコンフォート寄り?、走りはNISMOだと言われていますが、どうなのでしょう?
もともと走る為に産まれてきたGT-Rだと思っていましたが、こんな分け方になってしまって
自分はちょっと残念な気がします。
コメントへの返答
2013年11月28日 23:49
お返事遅くなってすみません。

乗れば乗るほど凄さが分かるって同感です。
R35って入り口は広くて奥行きは狭くなるけどものすごくあるんじゃないかと思います。
その入り口の広さも奥行きの深さもどちらも水野さんが求めた姿なんでしょうね。
「誰でも時速300キロで走りながら隣の人とおしゃべりが出来る車」ってコンセプトは、まさしくその広さを分かりやすく表現したキャッチコピーだと思います。
そして入ってから奥行きの深さに気づくと、改めてその魅力に気づいて飽きさせない。
そんな車だと思うんです。

確かにタッキーさんの言うとおり、今回のモデルはそれを分離しちゃった感がありますね。
入り口の広い車と奥行きの深い車。
両方兼ね備えたまま進化していってほしかったです。


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このブログはノンフィクションであり、実在の人物・団体等には迷惑のかからない程度に配慮しています。 【主な登場人物】  中とろ  : 車とマンガとアニ...
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