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2023年03月07日

2000年 車中泊旅行記 (7日目)京都〜滋賀

2000年 車中泊旅行記 (7日目)京都〜滋賀
(立錐の余地もない産寧坂)

6:30 宇治市:黄檗(おうばく)病院裏の墓地駐車場 走行距離:1732km
起床。
無事に生きていた。フロントガラスには、もみじの落ち葉が降りつもっていた。


車を走らせすぐそばの黄檗公園に移動。三室戸寺は8時30分からなので、昨夜買っておいた夕刊紙、大阪スポーツを読んで時間調整。ちなみに一面の見出しは「快挙!!佐々木新人王」(メジャーリーグ)となっていた。

目の前には秋田県人にはなじみの薄い 黄檗宗大本山の万福寺があった。中国音で読むお経や独特の建物など、凄く興味あったのだが、三十三所を一つでも多く廻りたいという気持ちが強く、今回はあきらめることにした。
  
8:19~9:01 三室戸寺 走行距離:1737km
西国三十三所第十番の寺。
「よもすがら つきをみむろと わけゆけば うぢのかはせに たつはしらなみ」

紫陽花と蓮で有名な寺。しかし季節はずれだったため、みごとに咲き誇っていなった。






本堂の前には若乃花と貴乃花のそれぞれの右手の手形があった。焦げ付き気味に見えたが、多分気のせいだろう。


9:25~12:19 京都市:醍醐寺 走行距離:1745km
西国三十三所第十一番の寺。
「ぎゃくゑんも もらさですくふ ぐわんなれば
 じゅんていだうは たのもしきかな」

この寺は、醍醐山の麓の「下醍醐」、山上の「上醍醐」の二部構成だった。豊臣秀吉が「醍醐の花見」を開催した寺としても知られる。

拝観券売り場のおばさんに、「この寺を全部見るには3時間かかる。疲れるから食べ物飲み物を 用意したほうがいいよ。」と言われ、車にカロリーメイトと ミニッツ・メイド(オレンジ)を取りに戻った。

まずは「下醍醐」、三宝院へ。見事な襖絵の書かれた書院、そこから眺める庭園など、それはそれは素晴らしい光景だった。落ち目の秀吉が虚勢を張って築庭をさせたらしいが見事なものだ。




国宝「唐門」を左手に見つつ、仁王門をくぐり 金堂、五重塔などを通り過ぎ「上醍醐」へ。延々と続く砂利道をただひたすら登って行く。途中からは結構きつい石段に変わった。ときおりすれ違う人と「こんにちは」と声をかけあう。まさに登山である。



 
いいかげん足が棒になってきた頃、霊泉「醍醐水」があった。生水を飲んで腹をこわしたらどうしようと思ったが記念に一口。冷たさが口から食道、胃袋へと伝わり 気持ちいい。

十一番札所「准胝堂」はそこからすぐのところにあった。納経をさっさとすませ、さらに山奥へ向かう。五大堂、如意輪堂、開山堂と、ひととおり見て一休み。



再び来た道を戻る。麓にたどり着いたのはおばさんの予告どおり約3時間後だった。見終わって、ここは京都を凝縮したような寺だなと思った。
 
13:03 ~ 14:40 東山界隈 走行距離:1760km
バス停にあふれている修学旅行の生徒を見つつ高台寺へ。この寺は北政所(ねね)が 秀吉の菩提を弔うために建てたものである。千利休という側近がいながら 侘び寂びを解さなかった秀吉に比べると、北政所のほうが精神的に一段高いところに居たと思う。

 
二年坂、産寧坂では道を埋め尽くした観光客をかきわけて清水寺へ。

西国三十三所第十六番の寺。
「まつかぜや おとわのたきのきよみづを むすぶこころは すずしかるらん」
ここを訪れるのは高校の修学旅行以来2回目である。今回は33年に一度の本尊の 御開帳をやってた。しかしあまりにも観光客が多くてうんざりし、面倒くさくなって見るのをやめた。納経を済ませると、おなじみの 「音羽の滝」の水も飲まず、再び産寧坂の人ごみの中へ紛れて行った。

 
そのまま坂道をずっと下りて行く。15分ほど歩いただろうか。細い小路の角に六波羅蜜寺があった。

西国三十三所第十七番の寺。
「おもくとも いつつのつみは よもあらじ ろくはらだうへ まゐるみなれば」

狭い敷地にそれほど大きくない 本堂があった。その昔は平家の館が数千も ひしめいていたということだが、その面影は全くない。ここでは、空也上人の像を見ることができた。念仏を称えている口から 六体の弥陀が出てきている。神秘的だが正直気持ち悪い。


そして再び高台寺駐車場へ。歩くのもいい加減うんざりしてきた。
 
15:00~15:20 今熊野観音寺 走行距離:1763km
西国三十三所第十五番の寺。
「むかしより たつともしらぬ いまぐまの ほとけのちかひ あらたなりけり」

境内に弘法大師の像があり、その周りを杖をついて3周すると四国八十八所を巡ったのと 同じ御利益があるという。そんなことあるかと思いながらもグルグル。



15:37~16:31 東寺 走行距離:1766km
真言宗総本山にして世界遺産にも 登録されているこの寺。日本一の高さを誇る五重塔は有名である。


初めに講堂へ。
でかい顔の大日如来を中心として前後左右に仏像が並んでいる。立体曼荼羅というだけあって、バランスよく配置されている。大迫力。

続いて金堂へ。
こちらは建物は国宝だけあって立派だが仏像は講堂に比べると数が少なく、地味な感じを受けた。あとは五重塔、大師堂、宝物館を見て大満足。
 
17:30頃 滋賀県大津市内
中途半端な時間なので車で琵琶湖沿いをドライブ。だが帰宅ラッシュと重なりなかなか車が進まない。その分安全にキョロキョロすることが 出来たのは良かった。湖のほとりに立ち並ぶ建物群や 近江大橋の夜景が美しい。
 
18:32 大津駅前 走行距離:1797km
大津駅前のタバコ屋に飛び込み、銭湯の場所を聞いた。すると浜大津駅のそばに「霧島湯」という風呂屋があることがわかった。


18:59~20:16 霧島湯 走行距離:1798km
駐車場に行くと、銭湯の主と思しきおじさんが誘導してくれた。話し好きらしく、気さくにいろいろ訪ねてくる。そのしゃべり方は、中村玉緒を男にしたような感じだ。おじさんは都道府県別に訪れた車のナンバーをチェックしているという。今まで北海道や沖縄からも来たが、秋田ナンバーは初めてとのこと。些細なことだが嬉しい。

「秋田といえば八戸の鱒寿司が美味いよなぁ」と、おじさん。…八戸は青森で、しかも太平洋側なんですけど。まあ私の周りにも滋賀がどこにあるのかわからない人が結構いるので どっちもどっちである。話が長くなったので適当にお茶を濁し、風呂に向かった。

のんびり浸かり、体が芯から温まったところで再び駐車場へ。おじさんに手招かれ、ボイラー室兼休憩所へ。西国三十三所巡りなどの話題で再び長話。それはいいのだが、火照った体とサウナのようなボイラー室の熱気で具合が悪くなってきた。頃合を見計らって三井寺の場所を尋ね、地図を書いてもらって風呂を後にした。
 
20:34 三井寺 走行距離:1801km
琵琶湖疎水の脇を通り少し行くと三井寺があった。広い駐車場がありゆっくり眠れそうだ。まだ時間は早いが、とくにやることもないので就寝。

ブログ一覧 | 2000年旅行記
Posted at 2023/03/07 17:50:02

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