L型といえば

貯めていたネタ、第2段です。

L20ベースのチューニングエンジンの作成予定が2件ありまして、その仕様を検討中です。

どちらも滅茶苦茶速くしたいという訳ではなく、少しの余裕とチューニングエンジンの音が欲しいという要望です。

以前ならL28改3Lでそこそこ弄ったエンジンなんてプランを薦めていたんですが、昨今の旧車ブームのせいでL28エンジンがタマ不足で高騰しています。

そこでL20ベースでということになるのですが、L28ベースでは一般的なのにL20では使われていないものがあります。

今はショートピンハイトのピストンとロングコンロッドの組み合わせが主流です。
ところがL20ベースの場合は社外品もほとんどなく、巷に溢れてる2.6L仕様ではL24ピストンにL28コンロッドなんて組み合わせが未だに使われています。

最近になって新しい設計の鍛造ピストンが発売されていますが、110000円～と高価なんですよね。
予算的には厳しいのでL型チューン定番の流用ピストンを探します。




色々調べるといいのがありました。
詳細は記載できませんが簡単なスペックだけ公開します。

ピストン径 82.5mm
ピンハイト 29mm
ピン径 21mm

まるでL20改に合わせて設計されたようなスペックです。
トップ形状はほぼフラットで元のエンジンに合わせたリセスが存在します。
リフト量12mmから13mm程度のハイカムを使うので、L24バルブに合わせたリセスを掘る予定です。
販売するなら加工済みで50000円あたりになると思います。

クランクは残念ながらLD28クランクは高いので使えませんが、L28クランクならまだ納得できる金額で買えます。

ピンハイト29mmでL28クランクで使うのなら、中心間距離139.5mmのコンロッドが必要です。
若干の飛び出しを許容するなら140mmでもかまいません。

こちらも社外品があるのですが1本20000円です。
これではピストン代をセーブした分が消えてしまいます。
I断面で軽量という理想的なものなんですけどね。

コンロッドは140mmのものを作成する計画もあります。
H断面で最低ロット20本なんですがとにかく安い。
もちろん中華なのですが、アメリカの有名メーカーの廉価版を製作している所なので品質は問題ありません。
価格はというと秘密です(笑)
既製品より安い1本15000円で販売しても利益が出るという価格です。

中華のFJ20用H断面コンロッドをベースにブッシュ打ち換えという方法もありますが、下手すると既製品と変わらない金額になります。

いずれにせよコンロッドをなんとかしないとせっかく見つけたピストンが使えません。

ちなみにピストンもコンロッドを作っているところで制作可能です。
こちらも1ロット20個なんですが、形状が古くさいというかターボ車用の型のようなので重そうです。

上の画像は同じサイズのターボ車用で324gでした。
NAで窪みがないのならもう少し重くなるでしょうね。
今時の軽量な型なら20mmピンで超軽量なものを作るんですが。

ヘッド周りは後日投稿します。