
先のブログで太陽にほえろの事をちょっと書きまして、もう50年前の番組なんだな~としみじみ思っていて、50年前といえばこんな映画があったなと改めて思い出しました、その映画は「ヘアピンサーカス」です、1972年(昭和47年)公開の映画なので今年で50年になります、50年前なのでもちろん私はリアルタイムでは観ていませんが今見ると非常に新鮮ですね(^-^)
車好きであれば観た事がある方も多いとは思いますが一応ネタバレ注意でザックリとストーリーを説明しますと・・レーサーだった島尾はレース中にライバルを事故死させてしまった事で心に傷を負い、レーサーを辞めて自動車学校の教官になっていた。
ある日、島尾は偶然にかつての教習生だった小森美樹と再会する。
美樹は教習中は反抗的であったが運転センスが抜群で最短時間で免許を取得する、そんな美樹はトヨタ2000GTに乗っており、女だからと自分を挑発してくる車を自爆に追い込んで楽しんでいた。
島尾は美樹に危険な事を辞めさせるためサバンナを手に入れて美樹を挑発し、身をもってスピードの怖さを教えようとするが、美樹は運転を誤りクラッシュしてしまう・・。
まぁこんな感じなんですが、主役が俳優ではなく当時現役のレーサーだったというのが凄いです。

主役である島尾を演じたのは当時トヨタのワークスドライバーだった見崎清志さんです。

小森美樹を演じたのは江夏夕子さん、私はこの方は全然知らなかったんですが俳優の目黒祐樹さんの奥様なのだそうです。

こちらは美樹の男友達で美樹と一緒に行動し、絡んでくる車を自爆に追い込んで遊ぶ不良仲間なんですが真ん中の若者は何と館信秀さん!舘さんといえばトムスの創業者としてお馴染みですが、舘さんもトヨタのワークスドライバーでした、劇中ではダルマセリカに乗っています、左は佐藤文康さんという方で私は知らなかったんですがこの方もレーサーです、1983年に練習走行中にクラッシュして亡くなられたそうです。

ではいくつか映画のシーンを・・挑発してきた車に不敵な笑みを浮かべる美樹。

仲間達で取り囲んで自爆へと追いやる・・舘さん演じるアキラはセリカGT、ター坊を演じる佐藤文康さんはアルファロメオに乗っています。

エスカレートする彼らの危険行為を辞めさせるために島尾はサバンナを入手する。

いつものようにカモを探して流す美樹のチーム。

その背後から迫るヘッドライト!

勇ましいロータリーサウンドを響かせてサバンナ登場!

カーチェイスが始まります、セリカはワンテールの初期型でサバンナも丸テールの初期モデルですね。

島尾の巧みなドラテクで美樹の仲間達は次々と自爆していく。

そして島尾は美樹を追い詰めていく。

トヨタ2000GTとサバンナのカーチェイス!画像では伝わりませんが互いの排気音がまたいいんですよ。

そして美樹の2000GTは壁に激突!!何とも衝撃的なラストです、1億円がぁ~なんてこの当時は誰も思わなかったんでしょうね(^^;)
劇中の2000GTは実際にレースで使用されていたレースカーそのものらしく、撮影では3台用意されたようです、クラッシュシーンに使われた車両は3台中最も程度が悪い車両でクラウンのエンジンを積んで動くようにしてクラッシュさせたようです。
サバンナはマツダから借りたものだったらしく、ボコボコになってしまったので大変怒られたらしいです・・まぁそりゃそうですよね(^^;)
製作サイドがトヨタと繋がりがあった事でトヨタ色が強い作品ですがトヨタの現役ワークスドライバーがサバンナをドライブするというのも非常に斬新ですね、なぜトヨタ車じゃなかったんでしょうね?
ストーリーはともかく今となっては希少な車が爆走してますから、そのシーンだけで十分楽しめますね(^-^)50年前か~ダルマセリカやサバンナが新車だった頃ですからね、貴重な映像です。
Posted at 2022/02/02 00:54:47 | |
トラックバック(0) | 日記