「猛吹雪,ホワイトアウトで家見えず,自宅数十センチ手前で」 数百mでも数mでもなく,数十cm… 痛ましいニュースです。
雪国ではひと冬に何度か「ホワイトアウト」に遭遇します。ホワイトアウトとは自分自身の周りが降雪で完全に真っ白になり,前後左右の位置感覚が全くわからなくなる状態です。(場合によっては上下も。一度だけ経験があります。)
降雪が多くなってくると,前を走っている車が見えにくくなっていきます。「前の前の車が見えにくくなってきた。」,「前の車が見えにくくなってきた。」,「前の車のテールランプが見えにくくなってきた。」,「前の車のテールランプが僅かしか見えない。」,「これ以上離れると前の車のテールランプが全く見えなくなる。車間距離をもう少し詰めないと。」と徐々に状態が悪化していきます。ですから,ホワイトアウト寸前は,その流れに乗っている車は車間距離が通常より短く,最徐行(5~8km/hぐらい)で進んでいきます。スピード調整を誤ると追突してしまう,されてしまう可能性があるため,皆,慎重にスピードを維持しながら緊張感を保ちつつ進んでいきます。
前後間の調整はそれでなんとかなるもののの,一番怖いのは片側1車線の道で「いつの間にかセンターラインを越えて,反対車線にはみ出しているのでは…」という恐怖感が続くことです。こればかりはもう神様に祈るしかありません。
ホワイトアウトは決して山間部だけで起こるものではありません。平地でもよく起きます。地方には「周り一面田畑だけ」という道も多くあり,そのような場所では降雪を遮る物がないため,一定以上の風速を伴うと雪が真横に流れ,視界が真っ白になるホワイトアウトになります。
ホワイトアウトに陥った場合は,停車するのが一番です。ですから,いつも「前の車,ハザードランプ付けて停車してくれないかなぁ…そうしたらみんな停車して,ホワイトアウトが過ぎるまで待てるのになぁ…」と思いつつ走っています。もちろん,自分がその最初の1台になれば良いわけですが,うまくタイミングをとって停車しなければ追突される危険性もあるため,決断が付かないときも多いです。今冬のホワイトアウトはまだ一度だけですが,2月に向かって雪も多くなっていくので,これからこそ注意が必要です。
雪国の皆さん,お気を付けて。
(画像はネット上から拾ったものです。)
Posted at 2019/01/20 00:41:01 | |
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