新型コロナウイルスに関するニュースが続いています。しかも日々状況は悪化を続け,好転の兆しが見えません。
当初,インフルエンザより低いとされていた感染力。
1000万人規模の武漢市の封鎖。
3700人を載せたクルーズ船での長期間の足止めと集団感染。
感染経路がわからない人々への感染の始まり。
飛沫感染,接触感染の段階を過ぎている可能性。
無症状感染者の存在と,その段階でも感染する可能性。
感染しても抗体ができない可能性。再感染,再燃。
イベント延期or中止の「検討」から「要請」への転換。
東京オリンピク・パラリンピック開催のデッドラインは5月末。
そして,今晩18:40過ぎに出された「全国の小中高,特別支援学校の3月2日から春休みまでの臨時休校要請」。
政府も相当混乱しているのがわかりますが,とにかく初めての事態であるため,誰も先を予測できません。「後手後手だ」と攻めるのは違うのではないかと思います。
そもそも COVID-19 自体のことが全く解明されていません。
一時,ネットには「COVID-19 のDNAには人為的に操作された部分がある。始めに言われていた野生動物の食用肉が感染源ではない。」とか「中国の研究所から誤って漏れ出した。リアル・バイオハザードだ。」という話も散見されました。
そんな中,急遽発表された「全国の小中高,特別支援学校の3月2日から春休みまでの臨時休校要請」学校現場には全く知らされないまま発表されたため,今,現場は大混乱だそう。要は「明日1日で学校の令和元年度を終えろ」ということですが,授業がすべて終わっていない場合,どうするのでしょう?学年末テストが終わっていない場合はどうやって成績をつけるのでしょう?そして通知票はどうやって渡すのでしょう?
「入試や卒業式を行う場合は万全の体制で」と言いますが,入試は行わないわけにはいかないし,短縮・軽減することも難しいでしょう。
卒業式は「短い時間で済ませよ」,「参加者は最小限に留めよ」と言いますが,早々とその方針と同様の形態で行うことを決めていた近隣の公立高校では,「参加者は卒業生とその保護者,教職員。在校生は送辞を読む生徒1名,他に参加する大人は祝辞を述べる人1名のみ」となんとも寂しいものになるとのこと。旅立ちの日を祝うとても大切な儀式なのに。
また,共働き世帯で,日中,家に大人が誰もいなくなる家庭では,子どもだけで過ごさなければならなくなります。中高生ならまだしも,小学校低学年であれば1人にするわけにはいかないでしょうから,誰かが仕事を休まなければならなくなります。ある病院では,看護師が自身の子どものために仕事を休まなければならなくなるため,「予約なしの外来の受付をやめる」という対応をするとのこと。医療現場から医療従事者が減る状態が全国的に広がってしまえば,武漢のように医療崩壊状態になりかねません。
また,休んだ期間の「無収入」も後になって当然のしかかってきます。中高生自身が留守番する際には危険はないとしても,「1ヵ月以上も外出を控え,家にいなさい。」というのも無理があります。
そもそも,「感染拡大を防ぐには,ここ1~2週間が正念場」という話の「1~2週間」の根拠も曖昧です。今考えられている潜伏期間を根拠にしているのでしょうが,1~2週間経って収束していなければ,更に2週間,更に2週間と延長していかなければならないことになります。そうなれば,旅館・ホテル業界,旅行業界,レジャー業界など,様々な業界が持ちこたえられなくなっていくでしょう。
マスクやアルコール消毒製品が店頭から消え,20倍もの価格で転売されている今,誰しもベストな対応を的確に指示することはできないと思います。テレビでは「●●すべきだった」と後出しじゃんけん丸出しのコメンテーターが意気揚々と語っていますが。
要は,玉石混交の情報の中から,しっかり自分で判断して,ベストではなくてもベターな対応をしていくしかないのだと思います。とりあえず,明日のベターな対応はどうしましょうかね…
追記1:小中高生は,降って涌いた1ヵ月以上の春休みに,「安倍首相は神!」と崇め奉っているようです。無邪気な子どもの素直な反応だと思います。
追記2:特別なことが記載されているわけではありませんが,簡潔にまとめてあり,参考になります。ご一読を。
<追記 2020/02/28 00:45>「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」を発刊しました | 東北医科薬科大学病院
「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック[第1.1版]」 - YouTube
Posted at 2020/02/28 00:37:06 | |
トラックバック(0) | 日記