みなさん、こんにちは。スタッフKKです。
F1見てますか?
セナプロ、もしくはシューマッハ時代は見てたけど、最近は地上波で放送してないし、そんなこんなでチームとかドライバーとかわからなくなっちゃったし… という人、それなりにいるんじゃないでしょうか?
そんな方にぜひ読んでいただきたい記事のご紹介です。この記事はcarview!に掲載された記事のみんじど版として再掲です。
F1開幕戦は3/20に行われ、フェラーリのワンツーフィニッシュ、レッドブル2台が最後の最後にリタイア、角田選手8位入賞、弱小チーム、ハースの助っ人マグヌッセンがまさかの5位入賞となかなか盛り上がる内容となりました。
おいおい、なにを言ってんの? となったあなた。とりあえず今のF1はどんな感じなのか? みどころはどこなのか? などを自動車ライターの伊藤梓さんに解説していただいたので、ぜひチェックしてみてください。
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昨シーズンは最後までわからない大激戦だった…!
みなさん、こんにちは! 自動車ライターの伊藤梓です。普段は乗用車を紹介する記事などを書いていますが、実はプライベートでは大のモータースポーツ好き。いま、特にのめり込んでいるのは、世界のレースの中でもトップカテゴリに君臨するF1です! みなさんは、F1を見ていますか? ……見ていない? それはもったいない! ということで、「見てみようかな」「興味あるけど見方が分からない」と思っている方たちのために、今年のF1の楽しみ方をざっくり解説していこうと思います。
F1を見ていない方でも、昨年は「ホンダ、30年ぶりのチャンピオン!」という情報を耳にした方も多いのではないでしょうか。昨年は、ホンダのエンジンを搭載する「レッドブル」が見事に優勝を果たし、リアルタイムで観戦していた私も大興奮でした。

レッドブル・レーシング RB18(写真:(C) Red Bull Media House)
実は、昨年に至るまでそのレッドブルはおろか、名門チームである「フェラーリ」などもチャンピオンには手の届かないところにいました。それも「メルセデス」という圧倒的王者がいたから。メルセデスは、なんと2014年から2021年まで8年間連続でタイトルを獲得していたのです。

メルセデスAMG_W13(写真:Mercedes-Benz Group AG)
そのため「メルセデスが強すぎるから見ても面白くない」というF1ファンも多かったのですが、昨年はその“メルセデス一強”の勢力図がようやく? 崩壊。各チームが入り乱れる大接戦が生まれ、近年まれに見る熱狂できる(した)シーズンとなりました。
そして、もっともっと面白いF1を見られそうなのが、今シーズンなのです!
なぜ今年のF1が面白くなりそうなのかというと、「レギュレーション(ルール)が変わった」ことがひとつの大きな要因です。よりマシン同士のバトルが楽しめるように、これまでのマシンのつくり方がガラッと変えられています。
近年のF1は、空力性能を追求しすぎた結果、前を走るマシンから流れてくる風が、後続のマシンに大きな影響を与えてしまい、「前のマシンに近づくと体勢が乱れて抜くことができない」ということが起きていました。それを今年は、後ろのマシンに対して悪い風を流さないように進化させています。「昔はF1を見てたけど、最近では面白いバトルが見られないからつまらない」と思っていた古参のF1ファンの方も、今年は昔のF1のようなバトルが見られるかもしれません!
最初に知っておくべきチームとドライバーは?
さらに、今年はより魅力的なチームやドライバーが揃っています。「F1にどんなチームやドライバーがいるか分からない」という方へ向けて、今年の注目チーム/ドライバーを簡単にご紹介しましょう。
なんと言っても、昨年優勝したレッドブルは、戦闘力のあるチームなので、今年も見ていて楽しめること間違いなしです。チャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、F1に来た時から天才と言われており、昨年はようやくマシンの性能が彼の実力に追いついたことで、チャンピオンを勝ち取ることができました。今年は連続チャンピオンを狙っていい走りを見せてくれるはずなので、「強いドライバーが好き」という方にはぜひ注目してもらいたいです。

マックス・フェルスタッペン選手(写真:本田技研工業株式会社)
そして、その連覇を阻止しようと燃えているのが、ライバルであるメルセデスのルイス・ハミルトンです。ハミルトンは、昨年フェルスタッペンがチャンピオンを獲得するまで、7度のチャンピオンに輝いた絶対王者でした。これまでの歴代F1ドライバーの中で、7回もチャンピオンを獲得したのは、このハミルトンとミハエル・シューマッハのみ。ハミルトンが8回目のタイトルを獲得すれば、シューマッハを超える偉業を達成することになります。今年はそれを狙って全力で戦いを挑んでくるはずなので、フェルスタッペンとハミルトンの因縁の対決にも注目です。

ルイス・ハミルトン選手(写真:Mercedes-Benz Group AG)
また、これまではメルセデスとレッドブルの2強でしたが、昨年からどのチームも実力を伸ばしてきているので、今年はトップ争いに食い込んでくる可能性大です。特に注目なのは、これまで低迷を続けてきた名門フェラーリ。点差こそあったものの、昨年のコンストラクターズランキング(チームの順位)は3位と、ようやく不調から脱出しました。強いドライバーも揃っていますし、開幕前のテスト結果も良好。強いフェラーリが完全に帰ってくれば、盛り上がること間違いなしです!

フェラーリF1 F1-75(写真:Ferrari S.p.A)
そして、日本人であれば応援したいのが、アルファタウリに所属する角田裕毅選手。昨年にF1デビューしたばかりで、まだ大きな結果は残せていないものの、最終戦では4位に入る活躍を見せてくれました。最初は自信を持って挑んだF1に打ちのめされ、一度は挫折しかけたのですが、自分の力で持ち直し、他のドライバーにも並べるようになってきました。きっと今年はさらなる飛躍をしてくれるはずです。

角田裕毅選手(写真:本田技研工業株式会社)
アルファタウリF1 AT03(写真:(C) Scuderia AlphaTauri S.p.A con socio unico)
そして、今年は他にも才能ある若手ドライバーがたくさんいますし、以前チャンピオンを獲得したことのあるセバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソなどのレジェンドも健在で「こんなメンバーが揃っちゃっていいの?!」というくらい幅広くて個性の強いドライバーが集まっています。ドライバーとしての腕や才能だけではなく、性格や人となりも面白いメンバーが集まっていますので、ぜひ自分の好みに合ったドライバーを見つけてみてください。
とにかく今年は、白熱するチャンピオン争い、バトルしまくる(はずの)マシン、魅力的なドライバーラインナップと、近年まれに見る“神シーズン”になること間違いなし! 見なきゃソンです。
肝心のF1の視聴方法をご紹介!
そんなF1の視聴方法は、大きく分けて「DAZN」「フジテレビNEXTライブ・プレミアム」「フジテレビNEXTsmart」の3通り。それぞれの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
DAZN
・オンライン配信
・月額1925~3000円
・見逃し配信あり
・録画不可
・2台まで同時視聴可
・ラップタイムやオンボード映像などが見られる4画面配信もあり
・角田裕毅選手の独自取材が多い
フジテレビNEXTライブ・プレミアム
・CS放送
・月額1749円
・再放送あり
・録画可
・4K放送
・実況/解説陣の層が厚い
・アンテナの設置が必要
フジテレビNEXTsmart
(基本的な内容はフジテレビNEXTライブ・プレミアムと同様)
・オンライン配信
・月額1320円
・見逃し配信なし
・録画不可
・フジテレビNEXTライブ・プレミアム契約者は無料
それぞれのコンテンツに特徴があるので、自分の環境や好みに合う視聴方法を見つけてみてくださいね。
ちなみに、私が運営しているYouTubeチャンネル「伊藤梓の気ままな日常」では“F1をリアルタイムで見ながらみんなで雑談する”という配信も行っています。分からないことがあった時や、一人で見るのが寂しい時にはぜひ遊びにきてください。
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伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。
※この記事はcarview!に掲載された記事のみんじど再掲版です。
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Posted at
2022/03/25 12:01:41