• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

全国各地のサーキット情報を探せるみんカラサーキットはこちら!

みんカラユーザー主催の走行会・サーキットイベントはこちら!

みんカラYoutubeチャンネルはこちら!
イイね!
2025年01月07日

【コラム】みじゅのクルマ放浪記 Vol.6 ラリーやらずして“車好き”って言えない!? 全日本ラリーでモータースポーツの未来を見てきた!

【コラム】みじゅのクルマ放浪記 Vol.6 ラリーやらずして“車好き”って言えない!? 全日本ラリーでモータースポーツの未来を見てきた! こんにちは!

YouTubeにて『AUTO SOUL JAPAN(旧みじゅ【車と洗車ちゃんねる】)』というチャンネルで活動しております黒木美珠です!

2024年10月18日から10月20日にかけて、岐阜県高山市を舞台に「第51回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYB」が開催されました。

この大会は2024年JAF全日本ラリー選手権の第8戦に位置づけられており、今回はJN-6クラスに参戦している57号車「Start Yourt Engin ヤリス ハイブリッド」を運転する清水和夫さんのチームを取材しました。




ラリーといえばエンジン音やエギゾースト音を山々に響かせながら、ドライバーが泥や砂利を巻き上げながら駆け抜ける光景が思い浮かぶのではないでしょうか??

しかし、ラリー競技にも変化の波が押し寄せています。環境への配慮と高い性能の両立が求められる現代のモータースポーツでは、ハイブリッド車が活躍する場面も増えているのです。

alt


ラリー競技は、一般的なサーキットレースとは異なり、街や地域全体を巻き込んで展開される特別なモータースポーツです。サーキットレースではどの観戦ポイントを選んでも競技は施設内で完結しますが、ラリーではそのステージが地域の風景や日常と融合し、独自の魅力を生み出します。

今回、特に印象的だったのは、古い街並みをラリーカーがリエゾン区間として走る光景でした。リエゾンとは、タイム計測を行うスペシャルステージ(SS)間を移動するための区間のことを指します。

伝統的な建物が並ぶ道をゼッケン番号順にラリーカーが次々と現れるたび、観客からは歓声が上がり、その瞬間を写真に収めようと夢中になっていました。

alt


そんな中、私が写真を撮っていると、大阪から来たという観光客の方に「すごいクルマがたくさん走っていますが、今日は何かのお祭りですか?」と尋ねられました。

土日に開催されているラリーイベントのことを伝えると、その方は「観光のつもりできたけど、ついでに見たら面白そう」と笑顔を浮かべ、その後、楽しそうに観戦を続けていました。

サーキットで行われるレースのように特定の施設内だけで行われる競技では、わざわざ入場料を支払って会場へ足を運ばなければ、モータースポーツに触れる機会はなかなかありません。

一方で、ラリーは地域そのものがステージとなり、偶然出会った一般の人々をも巻き込んで、「何だかよくわからないけど、楽しい! かっこいい!」と感じさせる力を持っているのだなと感銘を受けました。これは、モータースポーツの中でもラリーだけが持つ、特別な魅力と言えるのではないでしょうか。




ラリーの全行程を終え、結果は見事2位入賞でした。サービスパークに戻ってきた清水さんの表情は、どこか達成感に満ちているようでした。

そんな清水さんに、まずはラリーについて伺いました。

「ラリーは、やはり楽しいですか?」と尋ねると「ラリーやらずして“車好き”って言えないだろうね」と清水さんは笑顔で答えてくれました。

思わず笑いながら「それだと、“車好き”の中にも当てはまらない方が意外と多いかもしれませんね(笑)」と返すと、清水さんはうなずきつつ、自身の視点を語ってくれました。

「僕はラリーもレースも両方経験しているけど、どちらも違った魅力があるんだ。レースの世界で300キロのスピードを楽しむところがあって、ラリーは逆に、30キロくらいの凸凹道を走る楽しさがある。共通しているのは、路面の状態とタイヤのグリップを感じ取ることかな。

その間にある車なんて、ある意味どうでもいいんだよ。イギリスの車好きはよく『ホイールトーク』って言うけど、ドライビングはタイヤとの対話なんだ。FFでもハイブリッドでも4WDでも、結局はみんな同じさ」





この言葉に、清水さんの“車”に対する真摯な向き合い方が伝わってきます。

続けて、私は以前から興味を持っていたハイブリッドシステムの開発について「清水さんがハイブリッドでのラリー参戦を続けていることで、システムの成長にどんな影響があるのでしょうか?」と聞いてみました。

清水さんは「ハイブリッドの技術は、もともと燃費向上を目指して開発されたものなんだけど、ただ“燃費がいい”だけじゃ面白くないだろう?」と答えます。

「モータースポーツで鍛えることで、ドライバビリティも含めて“走る楽しさ”が見つけられるんだ。環境に優しくて、なおかつ走る楽しさも備わっているなら、それに越したことはないよね」と教えてくれました。

私自身、社会の課題としてカーボンニュートラルという大きな目標が掲げられる中で「走る楽しさ」を犠牲にせずに進んでほしいと願う気持ちがあります。新たな技術を導入しつつも、ドライビングの喜びを探求し続ける、その場としてのラリーの意義を、今回の取材で改めて実感しました。

これからも、カーボンニュートラルと走る楽しさの両立を目指しながら観客を魅了するラリーの役割を担っていく、そんな未来を期待せずにはいられません!


===================
alt

黒木美珠(くろき・みじゅ)
車系YouTuber / 自動車ライター
YouTube:黒木美珠のAUTO SOUL JAPAN(旧みじゅ【車と洗車ちゃんねる】)
「愛車をきれいに大事に乗りたい。」という想いから洗車を研究&洗車チャンネルを始動。
2021年に愛車のホンダ「ヴェゼル」で日本一周しその模様を配信。
現在は洗車、新型車の紹介、カーイベントの取材など自動車全般に関わるトピックを幅広く配信中。
歴代の愛車は、ホンダ「ヴェゼル(RU1)」、「シビックタイプR(FK8)」、スバル「フォレスターSTIスポーツ」。

【みじゅのSNS】
YouTube: https://www.youtube.com/@mijyu_kuroki/videos
Instagram: https://www.instagram.com/mijyu_official/
Twitter: https://twitter.com/mijyu_official
Threads: https://www.threads.net/@mijyu_official
ブログ一覧 | みじゅのクルマ放浪記 | 日記
Posted at 2025/01/07 09:01:02

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

是非ともこのマシンでWorld-R ...
ヤリ=マティ・バラバラさん

役立つんかぁ?
ヤリ=マティ・バラバラさん

WECを見習うべきなのか?
ヤリ=マティ・バラバラさん

シュコダの2027年規定 Rall ...
ヤリ=マティ・バラバラさん

是非、見てみて欲しいですよね
ヤリ=マティ・バラバラさん

富士モータースポーツフォレスト
minminpapaさん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「下田選手が出演するYouTube『運転大好き!わくわくチャンネル』がスタート‼️ お笑いコンビ香呑(かのん)さんがMCだそうですよ>>①https://youtu.be/y2n87A7-a1M ②https://youtu.be/oIpcuRjtNKQ
何シテル?   07/29 18:18
2021年夏、「ピットイン」改め『みんなの自動車部♪- みんカラスタッフブログ・スピンオフ!』始めました! Facebookグループ(https://ww...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation