
みなさんごきげんよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。
クルマ好きの、クルマ好きによる、クルマ好きのためのコラム
「そうだ、ニュルへ行こうよ!」。
第2回目となった今回は、みんカラスタッフと行ったミーティングをレポートします。
みんカラスタッフは
みんなクルマが大好きだけど、その意識レベルは本当にマチマチ。
「楽しいオトナの自動車部を作ろう!」「おー!」と盛り上がっても、そのレベルって
「愛車でサーキット走行を楽しむ本格派」から、
「今年初めて免許を取って、クルマを買いました!」というビギナーまで本当に幅広いんです。
だから、そんなクルマ好きたちが
どんな風に自動車ライフを楽しみたいのか? をリサーチしてみました。
そしたら、かな~り面白い意見やアイデアが沢山出てきたので、今回はそれをご紹介したいと思います!
ヤマダ:というわけでここからは、みんカラ走り派の若頭(?)TAKASHI君と、一緒にミーティングで出た内容を深掘りして行きたいと思います。
TAKASHI君、よろしくっ!
TAKASHI:よろしくお願いしますッ!
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【”みんじど”メンバー紹介】
TAKASHI:
若者のクルマ離れとは無縁な生粋のみんカラ系男子。新型車、モタスポ、テクノロジーまで何でもござれの雑食系だが、クルマは楽しまなくちゃが信条
OKYS:
竹○内豊ばりのセクシーボイスで”みんじど”メンバーを統率する我らのビッグボス。愛車デリカD:5でキャンプ三昧の日々を送る
GUCCI:
根っからのラテン系自由人でどんなスポーツもすぐコツをつかむ天才肌。愛車プジョー308SWで山に海に飛び回る
MT:
社内を歩けば女子がザワつく身長190cmオーバーの長身イケメン。瞬きの間にジョッキを空ける社内イチ(暫定)の酒豪。愛車はRB型オデッセイ
SISYO(見習い):
カービュー在籍10年以上で周りから師匠と呼ばれるも、40歳を過ぎて先日ついに免許を取ったオールドルーキー(?)。愛車ルーミーで夜な夜な首都高を駆けまわり一人コソ練中
TSUJI:
愛車グーちゃん(カングー)とともにたびたびスタッフブログに登場するが、実はバリバリの営業職。元芸人という異色の経歴をもつムードメーカー
M:
ハリポタに登場するルシウス・マルフォイに激似で最近みんカラに異動してきた。ピンクのネオン輝くビッグスクーターで浜崎あゆみを流しながら田んぼを爆走していた過去も(アオハル)
A:
みんカラ動画を一手に引き受ける大型新人ディレクターも、気付けば入社3年目。ちなみに身長は182cmで本当に大型。愛車はゴルちゃんことVWゴルフ7GTI
KK:
みんじど初期メンバーとして動画などにも出演したおなじみのスタッフ。
社内事情により大きな声では言えないが、現在は隠れキャラ化している元スバルメカ
(※今回は
社内事情で欠席)
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ヤマダ:ところでみんカラは、みんな筑波サーキットをブンブン走るような人たちばかりかと思っていたら、
結構フツーの人もいるんだね?
TAKASHI:
そりゃそうですよ!笑
むしろそういう人の方が多いです。だからこのコラムも、そういう人たちにもう一歩、足を踏み出してもらえるような内容にしたいんです。
ヤマダ:そうだね、みんカラでブログを書いてくれている人たちみたいになってくれたら楽しいよね。
TAKASHI:その通りですッ!
ヤマダ:そういう意味で言うと、スタッフMTさんの話は面白かった。
昔は色んなスポーツカーやスポーティカーに乗っていたけれど、今はオデッセイ。確かにスポーツカーは今でも欲しいけど、でもオデッセイで走るのも大好き。だから
「ミニバンで気持ちよく走る方法、教えてくれませんか?」という内容。
スタッフMTの愛車
TAKASHI:自分のクルマだと、
「スポーツカーじゃないから走りを楽しめないんじゃないか? って思ってしまう」と言ってましたね。
ヤマダ:オデッセイは低床ミニバンだからそもそも走りがいいんだけど、ミニバンオーナーの人たちは、同じように思っている人多いかもね。
でも、サーキットで速く走ることだけが“走り”じゃないから。
「重心の高いミニバンを、安全に楽しく走らせるには、どうしたらいい?」というテーマで運転講習をしたら、とても楽しいと思うよ。思い切りアクセル踏んでみたい! というなら同じ日に
ミニバン・ゼロヨンもやったっていい。
TAKASHI:奥さんも一緒に参加できる安全運転講習にしたり、そのときにスポーツカー体験試乗会もやったりすれば、クルマへの理解が深まるかもしれないですね(笑)
ヤマダ:確かに。TSUJIさんも
「走りのイベントとかサーキットに興味はあるけど、見て見ないフリをする」って言ってたモンね(笑)。
やっぱり走りにいくことって、かなりハードルが高いんだなぁ。そういう人たちが
「ちょっと、見に行ってみようかな!」と思えるイベントやりたいね。
スタッフTSUJIと愛車グーちゃん
TAKASHI:クルマを持っていても、敷居が高いと思っているユーザーもいます。A君なんかはゴルフGTIに乗っているけれど
「サーキットって、FRやMTじゃなきゃだめ、というイメージがある」と言っていました。
ヤマダ:その気持ち、わかる気がする。けど、もちろんそんなことないよね。
FRだとコントロールする楽しさがわかりやすい。MTだと自分で操っている感覚が強い、というだけなんだ。ただ一度でもFRやMTの楽しさを知ることができれば、みんなが言っていることも理解できるようになると思うよ。
でも今はとっても良い時代になったんだよ? GR86なんかトルセンLSDが標準装備で、ノーマルでも十分に走りを楽しめる足周りが付いている。昔はこうしたパーツをコツコツ換えることが大前提で、楽しかったけど、やっぱりお金が掛かったもの。
※写真:市健治
TAKASHI君が乗っているロードスターNR-Aなんて、すごくいいチョイスだよね。
TAKASHI:そうなんですよ。ボクも走ることが好きだから、ミニマルな装備で楽しめるNR-Aを選びました。
あとM君なんかは
「MTなんて教習所以来乗ってない。今さらだけどマニュアルに乗れるようになろう! っていうイベントやって欲しいです」って言ってましたね。
ヤマダ:そしたらこの“みんじど”では、
ヒール&トゥまで教えちゃおう!笑
それなりにサーキット経験もあるGUCCIさんでさえ
「運転はうまくなりたいけど、自分のクルマはプジョー 308SW(つまりワゴン)だし、ディーゼルだし。走れるクルマだと思ってないから……」って言ってたよね。
TAKASHI:はい。
「運転はうまくなりたいけど、タイヤは減らしたくない(苦笑)」とも。
スタッフGUCCIの愛車
ヤマダ:意外とそこって、重要なんだろうね。
「自分のクルマを痛めたくない」って意見は多かったよね。
TAKASHI:それに対する何かいい考えはありますか?
ヤマダ:うーん……。サーキットを走れば、やっぱりタイヤは減りますよ。
でも代わりに、走れば走るほどタイヤのことがよく理解できるようになってくる。それはとても楽しくて意義深いいことだし、そうこうしているうちに、自分の使い方に一番合ったタイヤもわかるようになると思うんだ。
TAKASHI:何事も、ある程度の“慣れ”は必要ですよね。
ヤマダ:うん、まさにそう。
クルマもね、走り方ひとつでいわゆる“もち”は変わる。むしろ走りに目覚めちゃうと楽しくなっちゃって、
「おいおい、そんなに無茶するとクルマ消耗しちゃうよ!」みたいな人も多いよ。
初めてサーキットを走るなら、最初は安全装備を揃えて、タイヤやオイル、そしてブレーキパッドを少し耐フェード性の高いものに換えあげるだけでいいと思う。そういう話もコラムでしたいよね。
GUCCIさんのプジョーに、普段乗りできるスポーツパッドとブレーキオイルを入れて、サーキット走っちゃおうか(笑)
TAKASHI:走るためのコストも、ハードルの高さの一因ですよね。
ヤマダ:そうだね。OKYSさんが
「交通費込みで、1回ゴルフに行くくらいで走れたら嬉しい」って言ってたもんね。
TAKASHI:
「1万円くらいで走れたらベストだけど、無理なのはわかっている。1万5000円だったら嬉しいな」って声もありました。
ヤマダ:ジムカーナ練習会なんて、そのくらいで参加できるものが多いはずだよ? もちろんガソリン代とか消耗品代は別だけど。TAKASHI君は、どういうことがやってみたい?
TAKASHI:ボクは、レースに出てみたいんです。でも、ガチガチな感じじゃなくて。例えると……
草野球みたいなレースにみんなで出てみたいんですよね。
草野球?
ヤマダ:勝つためにじゃなくて、楽しむために“ガチ”なんだね?
TAKASHI:そうなんです。アメリカなんて毎週末、どこかしらホビーレースが開催されているんですよね? 週末の楽しみ方のひとつとして、レースに行くみたいなのに憧れるなぁ。
ヤマダ:軽自動車のダート耐久なんて、そういうレースだよね。あと
レジェンドカーなんて、まさにアメリカのコンセプトを輸入したんだよ。
日本人はすぐにガチになっちゃうからね(笑)
確かに草野球みたいなレースというコンセプト、いいと思う!
TAKASHI:このほかにも
「安いクルマ買ってみんなでシェアするのはどう?」とか
「カートなら手軽に楽しめそう」とか色々なアイデアが出ましたね。
ヤマダ:
「スポーツカーを買うために背中を押して欲しい!」なんて声もあった(笑)
何にしろみんな、クルマで楽しみたいんだよね。
こうした声をひとつずつ拾って、その疑問を検証しながら解決していこう!
TAKASHI:そうですね。あとは
みなさんからの素朴な疑問や、「こんなイベントあったら嬉しい!」というコメントもお待ちしています!
ヤマダ:
みなさん、よろしくお願いします!
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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。