
みなさま、明けましておめでとうございます!
スタッフTAKASHIです。
本ブログでコラムを書いてくださっているドリフトドライバーの下田紗弥加選手ですが、2022年はD1GPに唯一の女性ドライバーとして参戦し、D1史上初めて女性としてベスト8に進出。
さらに、最終ラウンドのエビスサーキット第8戦では総合7位と大健闘されました!パチパチパチ〜👏👏👏
そんな下田選手は昨年、
「群馬自動車学校(GAUS)チーム」のドライバーとして
「TGRラリーチャレンジ(ラリチャレ)」にも挑戦!
そこで今回は、
下田選手、
GAUSさん、そしてGAUSとコラボした
「トヨタテクニカルデベロップメントさん(TTDC)」にラリチャレに挑戦した際のお話を聞いてきました!
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――:自動車整備の専門学校であるGAUSさんがラリチャレに挑戦される狙いは?
GAUS:モータースポーツを通じて自動車の楽しさや魅力を発信するというのと、在校生には学習活動の成果を活かしてラリーの現場でトラブルに対処し、メカニックとしての知識や経験、技能を深め、今後の授業や実習へ活かしてもらうために参戦をしています。
――:下田選手、改めて初めてのラリー挑戦はいかがでしたか?
下田選手:コドラの木村悟士選手や車両製作を担当した「千明自動車さん」の丁寧な指導もあって、7月の渋川大会(群馬)と11月の豊田大会(愛知)を無事に完走することができました。
8月の峰の原大会への出場も予定していましたが、コロナ禍で中止となり、結果的に2戦のみの参加となったのは少し残念ですね。
でも2戦だけでしたが、路面状況への対応力や四駆の特性、ドリフト競技とは全く違うラリー独自の運営方法、特に地域密着型の運営などはドライバーとしてだけでなく、『D1 NEXT 10 YEARS』プロジェクトの広報部長としてもとても勉強になりました!
――:FRのシルビアでD1に参加されていますが、GRヤリス、しかも四駆でのラリーは難しさがあったのではないですか?
下田選手:「せっかく下田選手が乗るんだから」とGAUSさんがGRヤリスを用意してくださったのですが、ラリーどころか四駆もほぼ未経験で……。なので初参戦の前はラリー用語やルールを必死に覚えました(笑)
でも、ドリフトをもっと上手くなるためにFFも四駆もどんなマシンでも乗りこなせるようになりたいですし、ラリーは路面状況も刻々と変わる中限界までプッシュする競技です。私自身の状況判断力や適応能力もアップさせて、今後もドリフトにフィードバックさせていきたいですね。
――:自身にとって2戦目となる豊田大会はいかがでした?
下田選手:最終戦となった豊田大会の舞台(サービスパーク)は前週WRCラリージャパンが行われていた豊田スタジアムで、会場はラリージャパンの熱気がそのまま残った感じでした!
経験豊富な木村選手でさえ「とにかく広い! でかい!! ここ数年色々な方とラリチャレに関わっていますが、今回はスケールが大きすぎてビックリでした」と驚いていましたね(笑)
しかも豊田大会は、サービスパーク隣の河川敷にある広場でギャラリーステージのSS1、その後林道のSS2を行い、SS3はトヨタ自動車の下山テストコース内と至れり尽くせり!
特に、下山のテストコースは普段一般人が入ることができない場所で貴重な経験になりました。
――:豊田大会では、下田選手はTTDCさんとタッグを組んで参加されていました。どのような取り組みだったんですか?
TTDC:「スマート・ロギング・サービス」というデバイスから送られてきた車両データを、「オプティマイスター・オンライン」という場所やPC環境に依存しないクラウド型のデータ解析プラットフォームを使って、走行中のデータをリアルタイムで解析するということをやりました。
今回、運転技術の向上を時系列で可視化し、下田選手の成長記録(?)を残せたら面白い!そして群馬自大の学生さんたちと走行映像や車両データを一緒に視聴することにトライしてみよう! ということで参加させてもらいました。
我々はToyota Gazoo Racingが掲げる「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」に貢献し、車両開発だけでなくラリー文化の醸成にも関わっていくことを目的として大会オフィシャルパートナーにもなっていますが、大会だけでなく、今回のような取り組みを通じてラリチャレ全体を盛り上げていくことができればと思っています。
――:2023年も楽しみですね!
下田選手:ラリーは運転初心者の気持ちで参戦させて頂いています。こうした貴重な経験をさせて頂いたGAUSさん、関係者の皆様には感謝しかありません。
そして、2023年も何かが起こってしまうかもしれない下田紗弥加のご指導を宜しくお願い致します!笑

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ドリフトにラリーと、
今年も何かやってくれそうな口ぶりの下田選手。
2023年も、みんカラは(TAKASHIは)下田選手を熱烈に(勝手に)応援していきますので、みなさんも
下田選手へのご声援を宜しくお願い致します!
そんな下田選手、今年は1月13日~15日の東京オートサロン(幕張メッセ)から始動されるそうです。オートサロンでは様々な活動が予定されており、こちらは近々改めて告知しますのでどうぞお楽しみに!
取材協力:
群馬自動車大学校:
https://www.gaus.ac.jp
トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC):
http://www.toyota-td.jp/
下田紗弥加:
https://drifting-sayaka.jp
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下田紗弥加(しもだ・さやか)
プロドリフトドライバー
2022年、D1GP、D1Lightsシリーズ参戦
群馬県安中市観光大使
サーキットハワイ アドバイザー
千葉生まれの好奇心旺盛で活発な一般家庭の普通の女子。学生時代はバレーボールに打ち込み、インターハイや全国大会に出場、プロリーグを目指していたが、怪我に悩まされドクターストップでバレーボールの道を諦める。
夢破れ腑抜けになっていた時に観たD1GPに魅了され、ドリフトに全てをかけようと決心。働きながら貯金をし、練習に打ち込む為に仕事を辞め、練習用の車を購入し、マニュアル免許を取得。そして南千葉サーキットを拠点としている、車楽人ドライビングスクールに出会う。
車楽人の佐藤謙代表(現師匠・チーム監督)には、すぐ辞めると思われてはじめは全く相手にされなかった。とにかく運転が上手くなりたくて気付いたら、サーキットに1年間で160日以上通いつめた結果、佐藤代表に「そんなに本気なら俺も本気で教える」と0からドライビングテクニックやセッティング方法を叩き込まれ、モータースポーツを始めて2年目でD1Aライセンス(ドリフト全日本大会出場権利)を獲得し、2018年からD1Lightsシリーズに参戦。
2019年、中国・北京で開催されたインターナショナルドリフトレディース大会で世界チャンピオン。
ついこの間まで、モータースポーツに縁もゆかりも無かった素人の女子が、今ではドリフト世界最高峰のD1GPに参戦し、その頑張る姿を通して世界の人々の元気や希望を与えるべく「ドリフトエンターテイナー」として活動している。
Posted at 2023/01/06 11:01:01 | |
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下田紗弥加の可能性 | 日記