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2023年06月28日 イイね!

【eスポや遊園地のウン倍強烈】キッズも昇天するランボルギーニはクルマ離れの特効薬かも!?

【eスポや遊園地のウン倍強烈】キッズも昇天するランボルギーニはクルマ離れの特効薬かも!?●パパ、ウラカンSTOに乗れるの?

スーパーカー好きのパパさんこんにちは。

6月のとある週末、あのランボルギーニから「男の子のいるパパ編集者さんよ、親子で都内をドライブして父の日しちゃおうぜ!」というイベントのお誘いを受けたので軽くご報告です。

日々スーパーカー(の広報車)を乗りこなす編集部の若きエースことTAKASHIから、参加者募集中ですよとSlackが飛んできたのは平日夕方のこと。

保育園から帰宅してドラ〇もんを見ている息子氏(5歳)「ランボルギーニに乗れるけど、一緒に来る?」と話題を向けてみたところ、「ウラカンSTOに乗れるの?」とTVそっちのけ状態に。

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そう言えばお気に入りのトミカ水色とオレンジに塗られたSTOだったなと思い出しつつ、「STOがあるかどうかはわかんないなあ…」とお茶を濁したものの、TAKASHIが送ってきたリストにはしっかりとウラカンSTOの文字が。

「これは…パパの評価を上げる絶好のチャンスでは!」という具合に即決です。



●ランボならエンジンスタートで昇天できる(笑)

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隠れ家のようなランボルギーニ・ラウンジは特別ゲストやオーナー向けの施設で一般公開はされていないそう。オーダーメイドする愛車のカスタマイズなども行われます。

そして当日、六本木ミッドタウンに近い高級住宅街の一角に居を構える隠れ家的な「ランボルギーニ・ラウンジ」で簡単なブリーフィングを受けたのち、試乗車が待つ神社の境内へと赴くと、その中の1台に青とオレンジのウラカンSTOがぁぁぁっ!

運命の雷に打たれた息子氏(笑)はスタッフのご厚意により、無事シートをゲットできたのでありました。

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夢見心地の息子氏。今回はスタッフに携帯式のジュニアシートをお借りしました。

極めつけはエンジンスタート。

ランボのトレードマークとも言える小さな赤いカバーを跳ね上げ、おっかなびっくりスイッチを押し込んだ息子氏の背後で640hpと565Nmの自然吸気V10エンジンがカミナリのような爆音を上げると、出発前にしてすでに昇天状態に。

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芝公園界隈を流すランボのコンボイ…目立つ!

その後のドライブ自慢は端折らせていただくとして、キッズにとって“スーパーカーに乗る”というのは、世のアトラクションで最も刺激的な部類に入るかも、というのを再認識させられたひと時となりました。

コックピットの非日常感に興奮し、
スターウォーズみたいなデジタルメーターやスイッチ類に驚愕し、
ギャラリーにスマホを向けられて有名人気取りになり、
ストラーダ・コルサその他走行モードの変化に唸り
ダウンシフトの爆音で絶叫し

という感じで、eスポーツや遊園地のアトラクションがあと一歩のところで届かない、超合金の幻獣とリアル合体しました的な暴力的な刺激がこれでもかと押し寄せて来るわけです。

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コックピットドリルを行う山岸靖輝マーケティングPRマネージャー。ハンドルだけでも欲しいっす。

あれから一週間、お土産にもらった「アヴェンタドール」や「シアン」や「ヴェネーノ」や「ミウラ」のトミカが加わったランボルギーニコレクションを枕わきにズラリと並べて寝息を立てる息子氏を見るたびに、父としての株を少しだけ上げた気にさせられる担当。

まさにランボルギーニジャパンの目論見通りの効果でありますが、お風呂で息子氏を膝に乗せ、ハンドルに合わせて前後左右に振り回す“エアランボ”を強要されるのが玉に瑕かもしれません(笑)。



●若者の車離れ、スーパーカーなら止められるかも?

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首都高を行く2台のウラカンSTO。

というわけで、キッズ×ランボというイベントはかなり最強。車両の保険やら様々な問題はありそうですが、スーパーカーに触れる機会が増えるだけで「若者のクルマ離れが云々」的な流れもある程度改善しちゃうのでは? などと妄想したくなりました。

振り返れば若者が夢に見るようなクルマが綺羅星のごとく居並んだ時代もあるわけですが、最近は生活道具やお金持ちの差別化アイテムとして、よりリアルな視線を向けられることが多くなった自動車。

そんな中、未だ夢の聖域に踏みとどまる最新のスーパーカーは、昨今の急速なハイテクの進化を追い風に、庶民のイメージをはるかに超えるクリーチャーに進化していると思われます。

ランボルギーニ他スーパーカーブランドのご関係者各位におかれましては、こういう機会が一般庶民にも広く開かれると未来は明るくなりますよ! とお願いがてら祈願しつつ、イベントの報告は終了です。ご清聴ありがとうございました!!

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写真:アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン
Posted at 2023/06/28 11:01:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記
2023年06月26日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.11 ~スポーツタイヤの選び方~

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.11 ~スポーツタイヤの選び方~みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今月は「タイヤの選び方」についてお話します。

++++++++++++++++++

みんカラスタッフ TAKASHI(以下:TAKASHI):山田さん! 今月は、「タイヤの選び方」について教えてくださいッ!!

山田弘樹(以下・山田):おッ、いいところから攻めてきたね。「初めてのスポーツタイヤ選び」という感じかな?

TAKASHI:はい。ミニサーキットやドライビングスクールに行くときに揃えなければいけないものって沢山あると思うんですけど、そのなかでも難しいのが「タイヤ選び」じゃないかなぁ? と思いまして。

山田:たしかに「うまくなりたいなら、あまりグリップが高くないものから始めた方が良い」とか、「タイヤだけは、いいものを選べ!」とか、色々な意見があって混乱するよね。



TAKASHI:山田さんのオススメは、どんな感じですか?

山田:まずは純正タイヤで走るのがいいと思う。普段と同じタイヤだから慣れているし、公道では確かめられない、本当の実力もわかるし。

でも使い切ると普段履くタイヤがなくなっちゃうから(笑)、それが「お代わり」できる予算を取っておくといいんじゃないかな。

TAKASHI:インチアップしていたりしたら、純正タイヤ(&ホイール)にもう一度履き替えて走ってみるとか?

山田:使ってないタイヤの有効活用法だよね。ただしくれぐれも、製造年月日の確認は忘れずに。
※参考:タイヤの製造時期の調べ方は?表記の見方や履替えポイントも解説



TAKASHI:さきほども仰っていましたけど、初心者が新たに履くタイヤとしては、ローグリップとハイグリップでは、どちらがいいんですか?

山田:ボクは「しっかりしたタイヤ」がいいと思う。

TAKASHI:ハイグリップタイヤじゃなくて?

山田:そう。トレッドや、ケース剛性が高いタイヤというのかな。



TAKASHI:うーん……難しいです(滝汗)

山田:初心者って、クルマが曲がらないと余計にハンドル切ってしまうでしょ?

ブレーキングがクリッピングポイントの遙か手前で終わってしまって、そこからハンドル切りながら、加速したりするでしょう?

TAKASHI:うぅ、心が痛い(笑)。アンダーステアですね……自分もそうでした。

山田:ボクだってそうでしたよ(笑)

で、そんなときにトレッドが剥離したり、ゴムがどんどん減ってしまわないタイヤがいい。そんなタイヤはないんだけど、“そうなりにくいタイヤ”がいいと思うんだよね。


写真:トヨタ自動車

TAKASHI:つまり「頑丈なタイヤ」ということですかね?

山田:そのイメージだね。ただグリップが低くて頑丈なタイヤってのを探すのもなかなか難しいから、結局のところハイグリップタイヤを選ぶ傾向にはなるんだけどね。

TAKASHI:じゃあ結論としては、ハイグリップタイヤがいいということですかね? 最初はローグリップタイヤで練習した方が、限界も低くなるし、上手くなれると思っていました。

山田:それはね、TAKASHI君みたいに「滑ることを踏まえて」走ろうとしている人向けの話。

自分なんかも若いころはとにかくアクセルターンがしたくて、ボロいタイヤを履き続けた。きちんと目的意識があるなら、ローグリップタイヤを選ぶのはアリだと思う。きっとリスク管理の意識もあるはずだからね。



TAKASHI:つまり「サーキット走ってみたいな」とか、「自分のクルマのアクセルを、一度床まで目一杯踏んでみたい!」という段階の人は、しっかりしたタイヤを履いて、まずはクルマを走らせることに慣れるのが先だということですね。

山田:うん。色々な意見があると思うけど、ボクはそう思う。もしくは最初に言ったとおり、自分のクルマが履いている純正タイヤね。

そしてハイグリップタイヤを履いて「なーにも起こらない」とか、「タイヤに走らされている感じがするなぁ」なんて思えてきたら、走ること自体が楽しくなってきた証拠だと思うから、次のタイヤ選びをすればよいと思う。



TAKASHI:具体的に「このタイヤがいいよ!」というのはありますか?

山田:いわゆるスポーツラジアルタイヤだと、ヨコハマの新しい「ADVAN NEOVA AD09」はゴムも構造も頑丈な印象。十分タイムも出るんだけど、一発よりも耐久性を重視している感じがするし、オススメです。

>>ADVAN NEOVA AD09のパーツレビューはこちら!


写真:横浜ゴム

あとはコストパフォーマンスという意味でも、ダンロップの「DIREZZA ZⅢ」はベストセラー。ブリヂストンの「RE-71RS」は……ビギナーにはちょっともったいないかなぁ(笑)

>>DIREZZA ZⅢのパーツレビューはこちら!
>>RE-71RSのパーツレビューはこちら!

TAKASHI:それでも、ビギナーにはみんなちょっと高くないですか?苦笑

私が買うならTOYOタイヤの「PROXES R1R」とか、実勢価格も安いし良いなぁと思いました。あとは新進気鋭の「シバタイヤ」もすごく気になります!

>>PROXES R1Rのパーツレビューはこちら!

山田:シバタイヤ、気になるねッ!

あとはタイヤを長持ちさせるという意味でも、エアゲージがあるといい。



TAKASHI:タイヤが決まれば、あとはヘルメットとグローブ。ブレーキパッドにフルード、4点式シートベルト……沢山かかるなぁ(汗。

山田:焦らず、ひとつずつ。だから「長く楽しめる趣味」になるんだよ。そうしたら次は装備について話そうか!

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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
2023年06月22日 イイね!

【コラム】下田紗弥加の可能性 番外編〜週末はいよいよD1GP筑波ラウンド!〜

【コラム】下田紗弥加の可能性 番外編〜週末はいよいよD1GP筑波ラウンド!〜皆さん、こんにちは。
みんカラスタッフのTAKASHIです。

当ブログでコラムを書いてくださっている下田紗弥加選手ですが、昨年国内トップカテゴリーであるD1GPにデビューし、今やそのキャラクターも相まって人気もNo.1!

そんな下田選手、今シーズンにかける意気込みも半端なく、練習に練習を重ねる日々コラム全然更新できなくてゴメンナサイ!!ということで不肖TAKASHIが近況を伺ってきました!

どうやら今年は覚醒の年になりそうですよっ!



まず、5月13日〜14日に奥伊吹モーターパーク(滋賀)で開催されたD1GP 2023年シーズンの開幕大会(Rd.1&2)では、マシンは昨年と同じS15シルビアながら、昨シーズンから約150馬力以上もアップ(!)し、車重も-70kgと大幅に軽量化。

さらに下田選手自身もオフシーズンに猛練習を重ねて開幕戦に臨んだそうです。


今年はブルーのサヤカSPL号

悪天候に翻弄された開幕戦でしたが、Rd.1は単走11位で見事追走決勝トーナメント進出!

ベスト16戦で2017年のD1GPシリーズチャンピオン藤野秀之選手との雨中バトルに敗れたものの、ドライバーとマシンの進化を十分に示した開幕ラウンドとなりました。





翌日のRd.2では、朝から強風と豪雨が降りしきる難しいコンディションの中、単走では2本ともにスピンを喫し、残念ながら2日続けての追走進出はならず…。

大会自体も悪天候に途中で中止となりましたが、下田選手らしい積極果敢な攻めの走りは雨のなか熱心に応援してくださった多くの観客を沸かせていたそうです。



下田選手の所属チームである「MERCURY 車楽人 VALINO」サトケンさんこと佐藤謙監督「攻めずに失敗するのなら、攻め切って失敗することをチーム方針としているので、これからも失敗を恐れず戦っていきたい」と語っており、下田選手とチームの一体感も最高潮。



モータースポーツはチームスポーツなので、今後に期待大ですね!

大会の模様は『Drifting Sayaka くるくるTUBE』で配信されているので、ぜひ下田選手の熱い走りをご覧ください!
https://youtu.be/a-YNKhQF3qE


そして6月24日、25日には、いよいよ筑波サーキットでD1GP第3&4ラウンドが開催されます!

関東開催なので多くの“紗弥加ファン”が会場に駆けつけてくれることでしょう。
下田選手は筑波サーキット(TC2000)をドリフトで走るのが初めてだそうですが、多くのファンの前できっとスッゴイ走りを披露してくれるハズ!
皆さん是非、熱い声援をよろしくお願いしますっ!(誰目線?w)

私TAKASHIも24日は筑波サーキットで下田選手の勇姿を見届け、下田選手への現場インタビューや会場の盛り上がりをレポートする予定ですのでこちらもお楽しみに!


さらにさらに、なんとアーティストのSERINAさん下田紗弥加のイメージソング『Challenge』を歌い、YouTubeチャンネル『MOZEN RECORD』で公開中なんです!

歌詞がまさに下田選手のチャレンジ精神を表現しているとファンからも大好評で、こちらもまだの方はチェケラーしてみて下さい(映像まじカッケェ)
https://youtu.be/3Fam5amJYdk


さらにさらに、さらに!?

多くの話題を振りまいてくれる下田選手ですが、なんと群馬県渋川市から「日本のまんなか渋川応援大使」に任命されたそうで、下田選手も「頭文字Dの聖地・渋川のPRに一役買えたら」と張り切っているとのこと!



7月2日にはその渋川で「TGRラリーチャレンジ 第5戦」が開催され、下田選手も「小倉学園86サヤカSPL」で出場するそうです!

昨年は開始早々クラッシュを演じた下田選手ですが(滝汗)、昨年のGRヤリスから乗り慣れたFRの86へとマシンチェンジしどんな走りを見せてくれるか、こちらも楽しみですね!

クラッシュの詳細はこちら(笑)>>
【コラム】下田紗弥加の可能性 Vol.6~初ラリーはガードレールにフレンチキッス♡? そして重大発表も~

私は下田選手が崖から落ちた時のために牽引ロープを持って応援にいこうと思っております(真顔)

ほかにも下田選手は、中国の「CDBシリーズ」というドリフト大会にも参戦しており、今年もファンとしてはますます下田選手の活躍に目が離せないシーズンとなりそうな予感!



今シーズンも、下田選手の熱い走りと成長を、皆さんと一緒に追いかけられればと思います!

現場からは以上です〜。

Instagram:http://instagram.com/sayaka419
Twitter:http://twitter.com/@sayaka_krkr
YouTube:https://youtube.com/channel/UCJY_S7-OCeTcQ1oYpKalJ9Q
ホームページ:https://drifting-sayaka.jp

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下田紗弥加(しもだ・さやか)
プロドリフトドライバー
2022年、D1GP、D1Lightsシリーズ参戦
群馬県安中市観光大使
サーキットハワイ アドバイザー
D1 NEXT10YERS広報部長
東京中日スポーツ/トーチュウモタスポアンバサダー

千葉生まれの好奇心旺盛で活発な一般家庭の普通の女子。学生時代はバレーボールに打ち込み、インターハイや全国大会に出場、プロリーグを目指していたが、怪我に悩まされドクターストップでバレーボールの道を諦める。

夢破れ腑抜けになっていた時に観たD1GPに魅了され、ドリフトに全てをかけようと決心。働きながら貯金をし、練習に打ち込む為に仕事を辞め、練習用の車を購入し、マニュアル免許を取得。そして南千葉サーキットを拠点としている、車楽人ドライビングスクールに出会う。

車楽人の佐藤謙代表(現師匠・チーム監督)には、すぐ辞めると思われてはじめは全く相手にされなかった。とにかく運転が上手くなりたくて気付いたら、サーキットに1年間で160日以上通いつめた結果、佐藤代表に「そんなに本気なら俺も本気で教える」と0からドライビングテクニックやセッティング方法を叩き込まれ、モータースポーツを始めて2年目でD1Aライセンス(ドリフト全日本大会出場権利)を獲得し、2018年からD1Lightsシリーズに参戦。

2019年、中国・北京で開催されたインターナショナルドリフトレディース大会で世界チャンピオン。2022年にD1GP初出場を果たし、D1史上女子選手初のベスト8進出(2回)、そして第8戦では女子最高位の7位と好成績を上げた。

ついこの間まで、モータースポーツに縁もゆかりも無かった素人の女子が、今ではドリフト世界最高峰のD1GPに参戦し、その頑張る姿を通して世界の人々の元気や希望を与えるべく「ドリフトエンターテイナー」として活動している。
Posted at 2023/06/22 11:01:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 下田紗弥加の可能性 | 日記
2023年06月15日 イイね!

【コラム】伊藤梓のモタスポ調査隊 Vol.11~ホンダF1復帰に思うこと~

【コラム】伊藤梓のモタスポ調査隊 Vol.11~ホンダF1復帰に思うこと~皆さん、こんにちは!自動車ライターの伊藤梓です。

先日(と言っても少し日が経ってしまいましたが……汗)、大ニュースが発表されたので、このコラムで「早く話したい!」とうずうずしておりました……。

そう、2026年からホンダが正式にF1に復帰するんです!


画像:本田技研工業

先日、ホンダは、2026年からアストンマーティンにパワーユニット(PU)を供給するワークス契約を結ぶと発表しました。

近年のF1をなんとなくご存知の方は、「え?ホンダが組むならレッドブルじゃないの?」「そもそもホンダって撤退してたっけ?」“?”マークが浮かぶ人もいるかもしれません。

そこで自分のおさらいも兼ねて、近年のホンダF1の流れを簡単にまとめてみたいと思います。


画像:本田技研工業

いわゆる第4期のホンダF1は、2015年のマクラーレンへのPU供給から始まりました。

しかし、マクラーレンのマシンのボディワークとの兼ね合いでエンジンの冷却類が厳しく、さらにエンジン小型化によるパワー不足などによって、順位はなかなか上がらず低迷。チームやドライバーとの関係も悪化し、残念ながら、ホンダとマクラーレンの契約は、2017年で早々に打ち切りとなりました。

このマクラーレンホンダ時代に、なかなか結果を残せないことに苛立ちを隠せなかったドライバーのフェルナンド・アロンソが「GP2 エンジン!」と、ホンダエンジンを「GP2のエンジンかよ!」と酷評したことをご存知の方も多いかもしれません。


画像:本田技研工業

ちなみに「GP2」とは現在の「F2」であり、F1の下位カテゴリとなります。

F1のエンジンと比べると馬力が約400ps違うため、「それほどパワーがないエンジンだ」と伝えようとしたのでしょうね……。いまだにこの発言のせいで「アロンソは好きになれない」というホンダファンもいるようです。

マクラーレンとの暗黒時代(?)を乗り越えて、ホンダは、2018年からトロ・ロッソ(現アルファタウリ)へPUを供給することになりました。


画像:本田技研工業

トロ・ロッソは、元々レッドブル傘下のチーム。レッドブルは、当時ルノーからPU供給を受けていたのですが、両者の関係が悪化したこともあり、2019年からレッドブルもホンダのPUへ移行。

2019年は、ようやくフェルスタッペンがホンダPUで優勝を勝ち取り、2020年もさらにマシンが強くなっているのは、誰の目にも明らかでした。


画像:本田技研工業

しかし、当時圧倒的王者だったメルセデスとの差はなかなか縮まらず……そして、運命の日は急に訪れました。

まだ2020年シーズンを戦っている最中に、ホンダは2021年限りでF1事業から撤退するとを発表。理由としては、「2050年までにカーボンニュートラルを達成するために経営資源を集中したい」とのこと。

「F1辞めない宣言は何だったんだ……」「レッドブルと組んでチャンピオンも見えてきたのに!」と、ファンからは怒りと悲しみの声がたくさん上がりました。

そして、2021年、ホンダ背水の陣。ホンダF1のPU開発プロジェクトリーダーである浅木泰昭さんは、八郷隆弘社長(当時)に「2022年に出すはずだった新骨格PUを、2021年に使わせて欲しい。これを出さないで終わるわけにはいかない」と打診。

この思いが通じ、レッドブルホンダは、最後の年にすべてを注ぎ込んだ新骨格PUを搭載しました。


画像:本田技研工業

このPUのおかげもあり、これまで難攻不落だったメルセデスを徐々に追い詰め、フェルスタッペンとメルセデスのハミルトンは、同ポイントで最終戦に突入。最終戦は、誰もがハミルトンの勝利かと思うような展開になりましたが、レース後半のクラッシュによって形勢が逆転。

なんとファイナルラップでフェルスタッペンがハミルトンを抜き去るという劇的な優勝を飾り、フェルスタッペンは初のチャンピオンを勝ち取りました。

ホンダ撤退最後の年に遂にチャンピオンを勝ち取るという、あまりに美しい閉幕に、私も涙が止まりませんでした。


画像:本田技研工業

ここで一旦ホンダF1の歴史は途切れるかと思いきや、実は別の形で続いていきます。

2022年からPU供給を受けられなくなったレッドブルは、自分たちでPUを製造するため「レッドブルパワートレインズ(RBPT)」を設立しました。

F1のレギュレーションによって、2022から2025年までPUの新規開発を行わないというPU凍結が定められたため、RBPTは基本的にホンダの技術をそのまま受け継ぐことができるようになりました。

「それならRBPTでもPUは作れるかな?」と思ったのですが、どうやらそう簡単にはいかなかったよう。

結局ホンダは、4輪のレーシング事業を2輪のレーシング事業の「HRC」に統合し、さらに2025年までレッドブルとアルファタウリのPUの製造、組み立て、供給を行うこととなりました。


画像:本田技研工業

つまり、ホンダPUは今の今まで現役。「2026年にF1復帰!」と言われていますが、実は「復活」というより「継続」なんです!

ひとつ大きく違うのは、供給先がレッドブルからアストンマーティンになること。


画像:アストンマーティン

レッドブルは、2026年以降のPUについてポルシェとの協業も考えていたようですが、条件が合わずに頓挫。「ホンダは2026年以降は撤退するし、自分たちの条件に合う新たなパートナーを探すしかない」ということで、結局レッドブルはフォードと技術提携をすることを決めました。

そんなすったもんだあってからの、ホンダ復帰の発表。レッドブルにとってみたら「もっと早く決めてよ……」と思ったことでしょう。

ホンダも一般企業ゆえに、内外からの声も大きく、F1の莫大な開発費用やカーボンニュートラルへ向かう社会情勢を鑑みて、多くのことを決断しなければいけないことはよく分かります。

しかし、個人的には、ホンダがマクラーレン時代から苦労してきて、ようやくチャンピオンを獲ってくれたフェルスタッペンとレッドブルにはとても思い入れがあり、「本当はまだこの関係を継続して欲しい」というのが正直な気持ちです。

しかし、ホンダがアストンマーティンと組むことでポジティブな要素ももちろんあります!

2021年と2022年を制したレッドブルは、2023年もここまで独壇場の強さを誇っています。その最強チームに対して、なんとか対抗できているのが、名門フェラーリと、アストンマーティンなのです。


画像:アストンマーティン

元々アストンマーティンF1のベースは、カナダの大富豪ローレンス・ストロールがオーナーである「レーシング・ポイント」。

これまでレーシング・ポイントは、メルセデスからPU供給を受けたり、“おさがり”の技術を受け継いだりと、メルセデスの下位チームという扱いでした。

しかし、2023年からアストンマーティンのワークスとなり、空力専門のベテランエンジニア2人と、それを実現するデザイナーを起用したことによって、明らかにマシンが強くなったのです。

これまで上位チームだったメルセデスが「ゼロポッド」と呼ばれるサイドポッドを採用して空力に苦しむ中、アストンマーティンは独創的なボディワークを採用。今やメルセデスを凌ぎ、レッドブルに対抗できるほどの力を付けてきました。


画像:アストンマーティン

そして、キーになるのが、現在のF1で最年長で、アストンマーティンに所属するフェルナンド・アロンソです。そう、あの「GP2エンジン発言」の。

このアロンソがとにかく毎戦驚異的な走りを見せ、マシン性能では劣っているレッドブルを脅かしたり、他の上位チームを鮮やかなテクニックで退ける姿がめちゃくちゃにかっこいいんです!

2023年のF1はアロンソによって、名レースがまだまだ生まれそうな予感がします。

2026年、アストンマーティンホンダになる頃、アロンソは45歳。果たして彼がそこまでF1を続けているかは不明ですが、ホンダもアロンソも過去の遺恨をそこまで引きずっておらず、お互いウェルカムな様子。


画像:本田技研工業

私自身はアロンソの大ファンなので、アストンマーティン・ホンダになり、そこにアロンソがドライバーとして乗ってくれるなら、これほど楽しみなことはありません!

ということで、ここまでの経緯をサッとおさらいしたつもりがやっぱり長文になってしまいました(笑)。

これからF1もカーボンニュートラルになっていく……という話もあるのですが、さらに長くなるので今回はここまで。

ホンダのF1復帰には、少し思うところもあるものの、私はホンダがF1に参戦してくれて、さらにF1が面白くなってくれるならそれが一番です!

これからますますF1は盛り上がっていくと思うので、ぜひ皆さんも注目してみてくださいね。

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伊藤梓(いとう・あずさ)
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。
現在は、自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。ラジオパーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関連の動画などにも出演している。

YouTubeチャンネル『伊藤梓の気ままな日常』ではF1を(ほぼ)毎戦、予選・決勝をYouTubeで実況生配信中!
チャンネル登録よろしくお願いします!
Posted at 2023/06/15 11:01:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 伊藤梓のモタスポ調査隊 | 日記
2023年06月13日 イイね!

【かき氷始めました】モッフモフのレクサスのかき氷が想像の斜め上過ぎていい意味で裏切られた件について

【かき氷始めました】モッフモフのレクサスのかき氷が想像の斜め上過ぎていい意味で裏切られた件についてみなさん、こんにちは。

三度の飯よりアイスが好きなスタッフTAKASHIです。
冷凍庫のアイスのストックが切れると震えます。
いつの間にか食レポ担当になっています。


そんなスイーツ男子(自称)であるわたくしの噂を聞きつけてか、レクサスさんから「新作のかき氷を食べませんか?」のお誘いが。

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はいはい!行きます行きます!!

そんな会話をしていたら、普段は冷たい視線しか向けてこない可愛い後輩2人

|ω・)ジー
|ω・)ジー

と熱い視線を送ってきたので「おっおうっ…一緒に行こうか…!」とスタッフMとTAを連れ試食会に行って参りましたよっ。

ということでやってきたぜインターセクト・バイ・レクサス!

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写真:トヨタ自動車

土砂降りで外からの写真は撮れなかったので公式さんから拝借。

ご存知の方も多いと思いますが、2013年に誕生した南青山にあるレクサスのブランド体感施設「INTERSECT BY LEXUS ー TOKYO」です。

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内装がオシャレすぎてテンション上がるインスタ系女史のスタッフM。
実は私も初めてなのだ。

レクサスでかき氷ってどういうこっちゃ?

と思われる方も多いかと思いますが、実はここのかき氷、2014年から毎年提供されている隠れ人気メニューなんです。
毎年味が異なるということで、青山のマダムたちが楽しみにしているとかいないとか(妄想)

今年はその名もCandy Plush!!

まずはこいつを見てくれ。

どーーーーーーーん

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オレの知ってるかき氷と違う…。映えがすげぇ(語彙力)

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トイプードルみたいにフワッフワしてるし…。

今年は氷の上にミルク味の綿アメを乗せて、その下にはダイスとパウダー状にしたイチゴをトッピング
さらに氷の下には、超超超貴重なカカオパルプを贅沢に使用したアイスクリームソースが敷かれています。

オレの知ってるかき氷と違う…。(再掲)

しかもこの綿アメ、食べる直前にバーナーで炙って、溶けた綿アメがイチゴをコーティングすることでまるでイチゴみるく飴のようになるんだとか!?

オレの知ってるかき氷と違う…。(再々掲)
想像のはるか斜め上を行っていて、もはや想像力が追いつきません(イマジン)


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ちなみにサイズ感はこんな感じ。
スタッフMが小顔なのか、かき氷が大きいのかは想像にお任せします。

ちなみに、「仕事だ仕事だ」と後輩女子に無理やりポーズを取らせる先輩は後でコンプラ違反で捕まるそうです(ガクブル)

気を取り直して炙ってもらいましょう。くらえっ(!?)

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まじサラマンダー。中からかき氷が露わになりました(イヤンッ)

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さてさていざ実食…の前におしぼりがいい香りすぎて三人でキャッキャします。

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ではいただきます!

\ うまぁぁぁぁ /

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表情が全てを物語っております(見えない)

かき氷に1300円って…(正直)と思っていたスタッフTAも「出店のかき氷とは全く違います。いい意味で裏切られた気分です」と言いながら夢中で頬張っていました。

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別添えのカカオビネガーを加え味変も!

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わたくし初体験のカカオパルプアイスは、酸味の効いた爽やかなトロピカル感とでも言いましょうか、甘さたっぷりのイチゴミルクと絶妙なコンビネーションを見せてくれます。

そして溶けて固まった綿アメが時より口の中でカリッと弾け食感のアクセントに。たまらんんんんん。
大きさに圧倒されますが、器の中で様々な味が押し寄せてくるので飽きずに最後までペロリです。

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ちなみに肝心の氷は軽井沢の天然モノだそうで、温度を保つために器は真空二重構造のチタンを使用するこだわりっぷり。

チタンと聞くだけでなぜかクルマ好きはドキドキしちゃいますね///
二重構造なので持っても冷たくないんです。

オカワリくださーーーーーーーい!!!!



Candy Plushは本日より9月上旬ごろまで提供しているそうなので、気になる方はご賞味あれ。

INTERSECT BY LEXUSでは“五感をデザインする”アートインスタレーション「Kehai(気配)の森」も開催中なので、かき氷で味覚を刺激しつつ、五感も研ぎ澄ませてはいかがでしょうか?

ではでは〜

INTERSECT BY LEXUS ー TOKYO
住所:東京都港区南青山4-21-2
オフィシャルサイト:https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/


おまけ。

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担当さんにぜひ見ていってください!と案内されたINTERSECT BY LEXUSの思わずテンションが上がるトイレはこちら。
氷でお腹を冷やしてOPPになってもダイジョウブ…という話ではない(小声)

豊田章男会長のサイン入りミニカーがどこかでにあるので探してみてください(長居は厳禁)。
Posted at 2023/06/13 11:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 走行会・イベント情報 | 日記

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何シテル?   07/29 18:18
2021年夏、「ピットイン」改め『みんなの自動車部♪- みんカラスタッフブログ・スピンオフ!』始めました! Facebookグループ(https://ww...
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