
F1ではターボでも発電してます。
また、ターボをモーターで回転させて
ターボラグを解消してます。
画像の緑色の部分がターボチャージャー・ユニットです。
1600cc V6エンジンのVバンク内に収まってます。
左側がコンプレッサ。
その隣が発電機/モータ。
右側がタービンです。
このシステムをMGU-Hと言います。
ターボチャージャーは、排気ガスで回転するタービンと、
タービンの回転力を伝達するシャフト、伝達されたタービンの回転力で
エンジンに空気を取り込んで圧縮するコンプレッサで構成されます。
MGU-H (Motor Generator Unit Heat)は、
ターボチャージャを使って、
エンジンの排気ガスを電気エネルギに変換し、
エンジン出力を向上させるモータ、発電機のことです。
ターボはアクセル操作から遅れて
コンプレッサが起動するターボラグがありますが、
このときにモータでコンプレッサを回転させることで
ターボラグを解消させています。
ホンダF1エンジンはコンパクト化、低重心化のため、
タービン/コンプレッサの連結シャフトを
エンジンのVバンクを通るように配置させていますが、
(コンプレッサはエンジン前側、タービンは後側に配置)、
シャフトが長くなりレース中に破損することがありました。
このためホンダは社内のガスタービンに知見がある
ホンダジェット航空機部門に見解を求め、
ベアリングの配置、軸の剛性などを変更することで、
シャフトの破損危険回転域を常用回転域外にし、
破損をなくしました。
ちなみにもう一方の
MGU-K (Motor Generator Unit Kinetic)は、
市販車のハイブリッドシステムの一部と基本同じで、
ブレーキング時に発生する運動エネルギを
電気エネルギに変換するモータ、発電機のことです。
エンジン稼動の運動エネルギを電気エネルギに
変換していないところが市販車と違います。
つまり、ブレーキ時に発生する運動エネルギのみ。
フェラーリF80に搭載されるというMGU-H、一体何がすごいの?
Posted at 2025/08/30 17:01:44 | |
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