タイヤ交換するとドライブに出かけたい気持ちが高まります。
遠すぎず近すぎずということで、琵琶湖北部の史跡めぐりへふらっと行ってきました。
大きな目的地は2つ。旧北陸線の遺構として当時の形を残す「小刀根トンネル」と、琵琶湖の絶景を望む古戦場「賤ヶ岳」です。
トンネル好きと戦国好きにとっては一度は行ってみたい場所のはず?私はトンネルは好きですけど、戦国に関しては詳しくありません。でも、岐阜に来てからお城とかに興味を持つようになりました。
今回はドライブだけでなく山歩きもするので、それなりの準備をして早朝出発。
行きはR21で関ケ原まで出て、関ケ原からはR365で長浜へ向かって北上する最短ルートで。
長浜といえば戦国の聖地。まずは姉川の古戦場へ寄り道してみました。田園地帯の真ん中にポツンと建てられた石碑は、関ケ原の古戦場と通ずるものを感じました。姉川に架かる旧野村橋が老朽化で通行不可のため、↓の場所に辿り着くためにぐるりと迂回することに。
姉川から5kmほど北に「小谷城」の城跡があります。浅井家の居城となっていた日本屈指の山城です。日によっては山の中腹まで車で行けるらしいのですが、この日は中腹へ続く道がバリケートされていました。ふもとにある大兜を拝むだけにしておきました。
すぐ近くには北陸道の「小谷城スマートインター」が開通しています。お城の名前がそのままインター名になっています。小谷城を全国的にアピールするためにも、「長浜北」とか「湖北」のような安易なインター名にしなかったのは正解だったと思います。
R365をさらに北上していきます。
R365の滋賀県区間は、旧北陸線の線路だったところを道路に転用していることもあり、長い直線が多いように感じます。あまりに直線すぎるため、山道が好きな人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
途中ちょっと西にそれて「余呉湖」へ。アネシスでヨゴイチ(余呉湖一周)を実行してみました。一周6kmちょっとなので車だとあっという間です。朝だったため車通りはほとんどありませんでしたが、部分的に道幅が狭いです。観光道路でないことは確かです。
余呉湖を後にし、R365から分岐するr140に入ると滋賀福井県境を貫くトンネルに辿り着きます。このトンネルの名は「柳ヶ瀬トンネル」。旧北陸線で使われたトンネルの一つで、現在は車道として利用されています。
岐阜に住んでて柳ヶ瀬と聞くと、どうしても柳ヶ瀬の繁華街を思い浮かべてしまいます。
トンネル入り口には待ち時間が長いことで有名な信号機があります。
そして、柳ヶ瀬トンネルから少し走ると脇道にひっそりと口を開ける隧道が姿を現します。
ここが目的地である「小刀根トンネル」です。
1881年(明治14年)竣工。現存する鉄道トンネルとしては国内最古らしいのですが、第一印象は思っていたほどの古さを感じません。ついさっき通った柳ヶ瀬トンネルが暗くて不気味だったせいもあります。レンガ造で向こう側が見えるアーチは頑丈な門のように見えてきます。全長56mと非常に短いトンネルですが、琵琶湖と日本海を結ぶ重要な交通路として日本の近代化に大きく貢献してきました。
また、この近くに「旧北陸線トンネル群」という国登録有形文化財があるのですが、その指定から外れているのがまた存在感を際立たせています。
小刀根トンネルを見学した後はR8で長浜方面へ戻り、もう一つの目的地「賤ヶ岳」を目指します。
賤ヶ岳は琵琶湖と余呉湖に挟まれた標高420mほどの山。この日は午後に用事を控えていたこともあり、時間短縮のためリフトを使いました。リフト営業開始の9時を少し回ったところだったので、駐車場は空いてました。
リフト降り場から山頂まで多少歩くと聞いていたので、持参した山歩き用の靴に履き替えてから行きました。リフト乗車時間は約6分。支柱には家紋当てクイズなるものがあって、飽きさせない工夫がされていました。
リフト降り場から少し歩いて山頂に到着。空と琵琶湖が美しい。
さっき一周した余呉湖の全景もくっきり。ちゃんと地図通りの形してますね。
山頂にはガイドさんがいて、賤ヶ岳周辺の戦国歴史をじっくり教えてくれます。
関東生まれ関東育ちの私、「賤ヶ岳」という名前に縁がありませんでした。北陸道を初めて走った時、「賤ヶ岳SA」の案内標識を見て何て読むのだろうと思ったのがきっかけで色々調べていくうちに、この山にいつか登ってみたいと思うようになりました。その願いが実現しました。リフト使いましたけどね(^^;)
山歩きをしてお腹が空いてきました。午後の予定もあるのでそろそろ帰ります。
帰りはR303の山道ドライブコースで岐阜へ。やっぱり山の中を走る国道の方が私は好みです。
R303沿いの滋賀岐阜県境付近に、廃墟好きの間では有名な史跡があるのですが、ここは一度行ったことがあるのでスルーします。↓写真は以前訪れた時のもの。
お気に入りの道の駅で早めの昼食。今回は鹿肉入りのダムカレーをいただきました。モチーフは横山ダム&徳山ダム。味はもちろんのこと、税込み1000円ぴったりという料金がうれしい。Gotoイート食事券を利用させていただきました。
半日という短い時間でしたが、天気に恵まれ史跡めぐりを満喫することができました。今回のドライブを通じて、明治と戦国という2つの時代の観点から琵琶湖北部の歴史を知るいい機会となりました。
Posted at 2021/11/20 17:38:18 | |
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