
車を評価する時に、細かい部分を見て「内装の質感が低い」「エンジン音が安っぽい」などと批判されることがよくあります。シエンタに関しても、そういったレビューが散見されますし、そういった指摘も決して間違ってはいないと思います。内装パネルがプラスチッキーなのが許せない人は、シエンタを購入すると不満の方が大きいかもしれません。トヨタのコンパクトクラスの車って総じて内装の質感が高いとは言い難いと思っていますが、「じゃあ、シエンタに乗っていて内装の質感の低さが気になるか?」と聞かれたら、個人的には全く気になりません。それは我慢しているとか、諦めているという意味ではなく、内装の質感が高いか低いかということが意識に上らないほどに「居心地の良さ」を感じられるインテリアになっているからだと思っています。正直この車に出会うまでは、「居心地の良さ=高級感」だと思っていました。もう一台のEクラスは、内装にプラスチッキーな部分がほとんどないくらいに高級感に溢れたインテリアになっています。それと比べたらシエンタの内装は質感が恐ろしく低いという評価になってしまいます。では、Eクラスと比べて居心地の良さが半分以下に下がってしまうのか…というと、全くそんなことはなく、むしろシエンタの方が居心地の良さを感じられるくらいです。トヨタは内装の見せ方が上手いという評判がありましたが、シエンタに乗ってみて初めてその意味が分かりました。細部を見て批判することしかできない人は、視野が狭いんだなぁと実感しました。合皮や木目パネルがたくさん使ってあるのが良い内装で、ファブリックやプラスチックはダメな内装というのは、ただの固定概念に過ぎないことに気付かされました。
エンジン音に関しても、ハイブリッドという特性上、どうしてもエンジンが始動している際の音がうるさく感じてしまうのはあります。ただ、エンジン音に高揚感を感じるような車でないことは、そもそものコンセプトを考えれば明白なことですし、エンジン音に期待するような車でもないと思います。それが理解できる人にとっては、シエンタは最高の相棒になれる素質を備えた車ではないかとつくづく感じます。
正直言うと、シエンタがこんなに完成度の高い状態で登場するとは微塵も思っていませんでした。運転しやすいサイズ感で、燃費が良いことくらいしか期待していませんでした。運転しても楽しく感じることなんて無いんだろうけど、そこは家族のために我慢するしかないか…と思っていましたが、実車に触れてみたら、期待値を大きく上回る完成度だったことに衝撃を受けました。自分の中では70点くらいの車をイメージしていましたが、納車されて今まで乗ってきた満足度で言えば余裕で90点を超えています。シエンタのコンセプトに共感できる人にとっては、家族が幸せに過ごせる最高の車と言っても過言ではないと思いますし、うちの家族はシエンタが最高に気に入っています。
Posted at 2022/10/16 17:56:58 | |
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