昨日知り合いから見てくれと預かってきたipsモニター
夜中に分解してみたら
電源入らないわな、これじゃ・・・
この手の目に見える故障は確かに楽だけど
こうなる原因は別にあるのがセオリーなのでちゃんと調査しないとダメ
19Vから初段の5V dc-dc回路のスイッチングICがやられてる
しかし、19VからダイオードもなしfuseもなしでイキナリDCDCに入ってるんだが
手抜きなのか?、コスト削減なのか?
結局外部からの入力になにかあると燃えるよね
ICの足みてたらVINが一番焼けてるんで
19V側になんかあったのだろう
もしかすると違う電源アダプターを突っ込んだかもしれない24Vとか w
さてどう直すかだけど・・・
ICの型番がかろうじて読めたので探してみたら
海の向こうにしかない
とりあえずダメはICは剥がした
※たぶん普通の方だと絶対に剥がせないと思う、ハンダごて2本でやろうが無理だね
ICの仕様書が入手できたからこのDCDCから出力されている電圧を調査
ふむふむ、結構広い範囲から設定出来るようだけど
後付抵抗値を読んで計算したところ5V出力だった
となると、あと2個スイッチングだろう回路が目に入るので
19Vから作り出している電圧は
5V
3.3V
1.8V
かなと思う
なので剥がしたICのパターンにリード線接続して5V流して確認したら
1個は3.3Vだっのだが
もう1個が0.8V付近でふらついてる
それとコイルが唸っている音が聞こえる
実験用電源の電流値をみるとスタンバイ状態なはずなのに1.3A流れている
これは明らかにオカシイ
DCDC近くのチップコンデンサーの抵抗値を測ってみると短絡に近い状態
こいつが原因で電流消費しているんだろう
こんなときはサーモグラフィ使うのが一番
もう一度5V通電させて見てみると
基板の殆どが部分が雰囲気温度と同じ29℃前後なのに
とあるコンデンサーとチップ付近が43℃
コンデンサーをLCRテスターでみると容量抜けもなく抵抗値もおかしくないんで
その下にあるTLV62568 (DC-DC)が一番怪しいから
これもサクっと取り外してコンデンサー短絡を確認すると、今度は無問題
ハイ、原因コレね
で
このモニターのLCDパネルコントローラーの仕様書も発見
電圧は5V 3.3V 1.1Vだった
ふーん1.1Vなんだ w
たぶん、1.1Vが死んで5.0V一緒に逝かれた感じかな?
実際の壊れた順序はワカランけど
まっ、どっちも海外コースでないと買えないので先程注文しておいた
いつも使っている代理店にTLV62568 聞いたら足元見られた価格だったので止めたよ
どうせ入荷が遅くても5V用のDC-DCも時間かかるだろうから
焦って買わなくてもいいし
とりあえずしばらく部品待ちなのである
p.s.
日本ってのは昔から
半導体の部品入手が個人だとクソ面倒というか入手出来ない環境
こういうとこ海外はもっと敷居が低くてさ
ほんと裏山
今は本業がこの手の関係だから代理店も色々知ってる関係で昔より入手楽だけど
趣味でやってる人らは今でも大変だろうな
それでもネット購入のおかげでよくはなってるス
昔はmade in japanの半導体を海外経由で買うなんて当たり前だった
国内で代理店通そうとするとロットで買えとか言ってるのは普通・・・
数個でいいのに千個買えとか脅迫されても困るんだよね
そんな時でも海外部品屋は親切に10個ですら送ってくれたんだ、感謝してる w
Posted at 2022/08/25 18:35:40 |
トラックバック(0) | 趣味