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2015年08月31日 イイね!

専門店で聞いたSRの事情

専門店で聞いたSRの事情SRで本州を訪れました。仕事で関西へ行くのを兼ねて、Twitterで得た同じSR乗りの仲間に会うためにです。


新潟〜神奈川〜愛知〜三重〜奈良〜京都というコース、夏も盛りを過ぎたとは言え北海道よりずっと暑い本州を駆け抜けてきました。
事前に知人から「夏場、SRは例えば2時間走ったらエンジンを休ませるなどするように」と言われたりもしましたが、人によっては「そんなの大丈夫」と言う人もいたりして、とりあえず多少の不安は覚えたのでカムチェーンカバーにボルトオン出来る放熱フィンだけ増設して旅に臨みました。

自分としては泊まりがけのツーリングはこれが初めて経験ですが、一人で慣れない場所を走るせいか、普段の日帰りツーリングでは気付かないようなバイクからの異音や操作フィールの変化などが気になります。何せバイクに止まられてしまったら旅はおしまい(実際には違うけど)なのです。

私のSRはエンジンが熱くなってくるとカシャカシャというメカノイズが大きくなってきます。また信号などで停止してノーズがダイブし、それが戻る時にキュルルという音が聞こえる事があります。
今回のツーリングでもこれらの異音をずっと気にしながら走ってきました。それに加えて更に新潟と群馬の県境、三国峠ではアクセルをある程度以上開けるとエンジンが咳き込むように吹け上がらなくなるという症状まで発生しました。

行く先々で私を迎えてくれたSR乗りの仲間達にこれらの症状を相談すると、各々の経験から色々と原因を考えてくれました。しかしどれも解決には至りませんでした。1978年のデビューから今日まで、フルモデルチェンジを一度もせずに販売されてきたSRですが、特にその時代に応じた環境性能に対応する上で数度のマイナーチェンジを経ながら生き抜いてきたため、年式によって使用されるパーツも不具合の症例も違う訳なのです。

そんな事もあって、私は本州滞在最後の日に、ある関西のSR専門カスタムショップを訪れ、不具合の相談に乗って貰いました。
ノーズがダイブして戻る時の音はブレーキから、エンジンが吹けなくなるのは私のSRの年式特有の燃料コックの不具合からである可能性が高いとの事でした。また自分が気付かなかった事以外には前のオーナーがコケた際にクラッチレバーを曲げているようだが、それを修復しきれずに再利用しているためにクラッチが完全に切れていない可能性があるとの事でした。そんな所に目が行くなんてすごい。

そして何より、エンジンからのカシャカシャ音についてのショップ店長のコメントに今回一番驚かされました。
私のSRはブラックエディションと言って、フレームやエンジン、その他各所が黒に塗装されている限定車なのですが、そのエンジンが黒く塗装されているが故に放熱しにくいというのです。
SRは空冷エンジンであり、フィンからエンジンの熱を大気中に放熱しますが、そのフィンにも塗装が施されているために放熱がしにくいのだそうです。そのために熱による油幕切れなどが多く発生し、過去に2度売り出された黒いエンジンを、ヤマハは二度と売り出さないのだそうです。

さらに言えば、SRは「変わらない」が故に、年式が新しいものほどその時代のレギュレーションに対応するために無理がかかっているのだそうです。一番理想的な状態で売り出されているのが2000年までのモデル(と言ってた気がする)で、それ以後は環境規制に対応するためにどんどんと希薄燃焼化が進み、希薄燃焼が進むと言う事は燃焼温度が上がるという事であり、私の年式のSR、さらに現行型のインジェクションSRは最も希薄燃焼、最も熱が厳しい状態なのだそうであり、2万キロも走らないうちにエンジンOHの必要性が出た個体もあったと言います。現行型の車種なのにです。

熱が厳しいという事はオイルに負担がかかります。高温でサラサラになってしまったオイルはオイルポンプが一生懸命回っても汲み上げる事が出来ず、結果ヘッドがオイル不足の状態で作動する事になり、それでエンジンからカシャカシャという音がするのだそうです。それをわからずに一生懸命タペット調整をしても根本解決には至らず、結果、エンジンは弱っていくという事になるのだそうです。

ではどうすればそれを回避できるのでしょうか。それにはオイルクーラーを設置してオイルを積極的に冷やす事と、オイルラインを太くしてヘッドにもっとオイルを送り込んでやる事が大切なのだそうです。そして私はショップお勧めのツインオイルラインをそのショップで購入、取付する事となりました。

値段は少々ドキッとするものでしたが、簡単な作業で実際に付けて貰うと明らかにカシャカシャというノイズが減り、そして何よりもトルクが太ったようです。
本当にメカに疎い私は純正のオイルラインをそれまでエンジンを保護するガードの類か何かだと思っていました。まさかあんな細いものがオイルラインだなんて。それではヘッドのオイルが不足するという話も納得できます。

さて、暑い夏がほんの一瞬の北海道に住んでいる私に、一体どれほどの冷却パーツが必要なのかは正直わかりません。懐具合を考えてもオイルクーラーの導入までには至らない気がします。しかし少なくとも今後はオイルフィラーキャップ式の油温計程度は導入して油温の管理には気を使うべきだという事は分かりました。

先輩から譲られたSR、大切に長く乗っていくために適切なケアをしていこうと思います。
Posted at 2015/08/31 22:45:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2015年08月24日 イイね!

最初で最後だろう

最初で最後だろうこんなとこ来た事ありますか?


Posted at 2015/08/24 07:41:27 | コメント(1) | トラックバック(0)

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