
正直に申し上げて、丸一日かかりました。
ターボ計と、水温計を、取り付けました。
最近の車で水温計がついてない車はたくさんありますが、インジケーターまでついてないという車はなかなかないんじゃないでしょうか。
そう、エンジンがあたたまるまで光ってる、青い温度計マークです。
ないんです。MINIには。
暖機運転は特に必要ないとはいえど、さすがに気になります。
考えが古臭いのかもしれませんが。
やっぱ水温計ほしいよなぁから始まったメーター選びは、ついに終わりを迎え。
本当は油温計とか油圧計をなんかを付けたかったのですが、あいにくMINIのN18B16Cエンジンでは取り付けが厄介らしく、唯一あったお手軽アダプターも生産販売終了、もうすぐ出てくると噂されているオイルブロックはちょっと自分でやるには荷が重そうな感じ。
じゃー油系は諦めて水温とお手軽なターボ計、というわけで。
選んだのは日本精機の Defi ADVANCE RSというモデル。
見慣れないこいつは、2015年3月までの限定生産モデルで、旧車のインパネに似合うようにという謳い文句で販売されています。
サイズはφ52しかありません。
見事に一目惚れしまして。
見るからに堅苦しいというか、地を行くデザイン。
"Defi"のロゴすら日本精機のロゴに置き換えられています。
いかにも"計器"らしい雰囲気です。
それにまたこの照明色が。
2色を切り替え可能なのですが、電球色と緑色。
この電球色がまたいかにも"計器"という感じでグッときます。
昼夜共にMINIのインテリアにもなんとなく溶け込んでいて、いい感じ。
緑は昔懐かしい感じではなく、完全にLEDの緑です。
純正のメーター色のオレンジと補色の関係にあるので、かなり鮮やかに映えます。
取り付けの話をすると、限りなくめんどくさかったです。
まずはメーターを固定するホルダーを探すと、国内で手に入るものは左右セットのもので4万とか、ちょっと信じられない値段になっています。
その他はメーターとセットでしか売られておらず、なかなか思ったものがありません。
海外に目を向けてみると、ちゃんとありました。
そこで、メールで問い合わせれば国際発送もしてくれるという製造元に、見積をくれと問い合わせてみるものの、Thanksgiving連休にかかってしまい、さらにはサイバー・マンデーと彼らの仕事する気無い期間にあたってしまい、挙句の果てに待てど見積もりが返ってこない始末。
しかたがないので少し値段が上がりましたが、国際発送もやっているアメリカの通販サイトで購入しました。
ターボ計用の圧力を取り出すアダプターも、思ったものが国内で買えなかったので、一緒に輸入しました。
おまけにこの円ドルレート...
センサーを取り付けるために、インテーク回り一式を取り外し、水温センサーは冷却水ホースをぶった切って取り付けました。
このために事前にMINIディーラーへ行って、BMW純正のアンチフリーズ(冷却水用の不凍液)を購入してきました。
これだけ買うやつなんてそういないのか、不思議な顔をされましたが、やがてすぐにメーター付けるんだなとバレました。
なにせぎっちぎちのエンジンルーム、何かをするにはその手前の物を片っ端から取り外さねばならず、厄介でした。
例に漏れず取り付けに夢中で記録になっていませんが、整備手帳にそれなりに詳しく書いておきました。
Defi ADVANCE RS ターボ計 取り付け
Defi ADVANCE RS 水温計 取り付け
Defi ADVANCE Control Unit 取り付け
Defiブランドのメーターは、コントロールユニットという箱を取り付けないと動作しないのですが、ここに配線がすべて集まるために、かなり煩雑でめんどくさかったです。
極めつけに、MINIの室内で取れるイルミネーション信号は、メーター照度に連動しているため、パルスや電圧制御がされています。
つまり、ここに直接LEDなんかをつければ、見事にメーター照度に連動するというわけですが、これを、例えばオーディオのヘッドユニットなんかのイルミネーション信号として利用しようとすると大変です。
メーターの照度が高い設定の時は、電圧やパルスが多いのか、イルミネーション点灯状態と認識されます。これがメーターの照度を低い設定にすると、イルミネーションが点灯状態とみなされず、イルミネーション信号を利用する側の機器のイルミネーションは点灯しません。
困り果てて、とりあえず手持ちのリレーを突っ込んでいましたが、ビーっとリレーが超高速で切り替わる嫌な音しかせず、使えません。これはなんとなく予想できましたが。
となると、入力電圧の範囲の広いリレーが必要です。
2V-12Vなんかの入力で使えると理想的ですね。
とリレーを探し始めたものの、どういうのを使っていいのやらわからず。
しばらく検索していると、まさにこのためのものが市販されてるじゃないですかー。
お値段5000円以上....。
まぁ、知識が足りないのでしょうがないですね。
PB イルミ電源アダプターキット TRG-I01
まさにこれを探していました。
おかげさまでメーター照度最低付近でも無事Defiのメーターが点灯するようになり、一安心。
派手すぎるかなぁと思っていたオープニング動作も、案外シンプルに終わってよかったです。
こんな感じです。
取り付けてしばらく走ってみると、いろいろなことがわかって面白いですね。
水温は走行中にも結構変動があるんだなとか。
走行中に下がって、停車するとぐぐっと上がっていくし、暖機中は結構早い勢いで温度が上がっていくんですね。
さらに面白かったのがターボ計の方。
最初、アイドリングや定速走行中は-0.05(x100kPa)くらいと、ほとんど負圧がかからないので、取り付けに失敗したのかと思いましたが、どうやら違う様子。
寒い朝にエンジンをかけてみると、-0.7くらいまで負圧が発生しています。
暖機が終わるとすっと負圧が抜けて、また-0.05くらいを指しています。
どうやらバルブトロニックあたりが仕事してそうで、ちょっと調べてみたら、バルブトロニックはスロットルバルブを使わないので、インテークマニホールド内の負圧が小さく、ブレーキブースター用のバキュームポンプが付けてあるそうで。
エコのためにいろいろやってるんだなという感じです。
正圧の方はとりあえず1.1まで掛かってるのは確認しました。
朝から作業にかかって、後片付けはライトで照らしながらやっていたので、本当に丸一日かかってしまいました。
手際が悪いのもあるでしょうが、もうしばらくはやりたくない感じの作業でした。
ともあれ、無事についてよかったです。
それにいろいろといい経験になりました。
冷却水のエア抜きとかも、知識として知ってはいても実践したことはなかったので、よかったです。
またドライブがちょっと楽しみになりました。