
本日、朝一番でディーラーにフラッと立ち寄ってみたところ、ニューモデルのF30-320iの試乗車があるということだったので、急遽お願いして試乗させてもらいました。
試乗したのはスタンダードモデルの320i。ホントはSportsとかLuxuryに乗ってみたかったのですが、アポ無しでの試乗で贅沢はいえません。
それにしても、どうもまだこのエッジの効いた顔には慣れませんね(笑)
以下、本日のインプレです。
はじめにお断りしておきますが、私の場合、現在乗っているE90への思い入れが強いこともあり、やや辛口なインプレとなっています。
その点を加味しながら広い心でお読みいただければ幸いです(笑)
【インパネ廻り】
クルマに乗り込んだ瞬間は、同メーカーであるためかE90との違和感を感じることはありませんでしたが、新しいデザインになった8速ATシフトノブが新鮮です。
また、F30ではE90の灰皿の位置にドリンクホルダーがきています。個人的にはダッシュボードからニューッと出てくるE90のドリンクホルダーの方がギミックが効いていて気に入ってたんですが(笑)
【電動パワステ】
走り出してまず感じるのが電動パワステの軽さ。私のE90の油圧式パワステの重さと比較すると天と地の差があります。
これは
E90のLCIモデルを試乗した時も同じような感じを受けましたが、スピードが上がるにつれてステアリングの安定感が増していく感覚には脱帽しました。
【エンジン】
ターボ付きエンジンということでしたが、低回転から効いているためかターボを意識する瞬間はほとんどありませんでした。
またこれはN46エンジンとの比較になりますが、8速ATの影響もあるのかアクセルを戻した時のエンジンブレーキの効きが少なく感じました。逆に言えば、これは再加速する時のアクセル開度をより少なくし燃費を稼ぐことを狙った設定なのかもしれません。
馬力&トルクについて。走り出しではあまり感じませんでしたが、坂道や加速時にはN46エンジンでは味わえない加速力を感じました。さすがは184馬力だけのことはあります。
ただ残念だったのはエンジンのガラガラ音が気になったこと。
遮音性が高いため車内は静かなのですが、その分どうしてもエンジン音の存在感が高くなります。
BMWは意図的にエンジン音が車内に入ってくるような設計にしていると聞いたことがありますが、どうもあの直噴特有のガラガラ音だけはいただけません。
【アイドリングストップ】
これまでアイドリングストップ搭載車は、インサイト、プリウス、FIAT500の3台を試乗したことがあります。
この3車種と比べると、正直いってF30のアイドリングストップには少々違和感を感じました。
ブレーキペダルから足を離すと同時に慌ててエンジンが動き出すような感じです。
なんか昼寝をしていたエンジンがいきなり起こされ慌てて働き始めるような‥‥、こんな表現じゃわかりませんかね(汗)
【燃費について】
F30-320iスタンダードモデルのカタログ燃費は16.6km/Lです。試乗時に燃費計をリセットして実燃費を計測したかったのですが、担当氏もリセット方法が分からなかったため、計測はできませんでした。
ただ、試乗車は走行300kmで生涯燃費が7.4km/Lと表示されており、私が運転した後もこの数値は変わりませんでした。
あまり無責任なことは言えませんが、街乗りでの実燃費、もしかしたらそれほどではないのかもしれません。
【総評】
試乗してみて、全体的に
「軽いクルマになったなあ」という印象を受けました。
電動ステアリング、トルクフルなエンジンがクルマを軽く感じさせているのだと思いますが、それに加えポップなウインカー音やスタンダードモデルだけに設定されている細いステアリングもこの軽さを増幅させている気がします。
走っていてヒラリヒラリと気持ちよく操作できるのですが、一方でドライビング時の「運転するぞ!!」という緊張感が薄れてしまった感があります。
良くも悪くも
「軽いクルマ」になったという印象です。
乗り心地はとても良かったですが、脱ランフラットをした自分のE90より多少いいかな、という程度の印象でした。
残念ながら今すぐにでも乗り換えたいと思うほどの強烈な感動はありませんでした。
しかしE90もデビューから1年程度の間に細かな改良があったりして、徐々に完成されたクルマに変わってきました。
F30も私が気になったガラガラ音やアイドリングストップの違和感、悪い意味での軽さなどについては、今後BMWも積極的に改良を加えより良いクルマに仕上げてくるものと予想されます。
F30がある程度完成された時点で、もう一度試乗してみたいと思います。
Posted at 2012/05/26 16:24:44 | |
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