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2012年04月02日

BRZ試乗記(AT)



待望の新型FRスポーツクーペ、スバル・BRZに試乗してきました。

試乗グレード:R(17インチパフォーマンスパッケージ+スポーツインテリアパッケージ)
トランスミッション:6AT/FR
ボディカラー:スパークリングシルバーメタリック
天気:強めの雨・昼
約30分ほどの試乗


・FRスポーツの再来
今年最もファンなクルマ、かつ最も楽しみなクルマ、そして最も話題性の高いクルマ、

それはトヨタ・86、スバル・BRZになるでしょう。

3月28日、先行してスバルからBRZが発売されたのでディーラーで試乗車を確認し早く乗りたい!と思い雨にも関わらず試乗してきました。

むしろ強い雨のウェット路という条件で乗れるというのは逆に運が良かった。

B=ボクサーエンジン(Boxer Engine)R=後輪駆動(Rear wheel drive)Z=究極(Zenith)
がBRZの由来となってます。

その究極のボクサー後輪駆動車、まずは先行してATから試乗報告をしたいと思います。

・クーペというデザイン
もう東京モーターショーで見てから3ヶ月、すでに展示車両に着座するなどして結構見る機会も多く新車デビューにも関わらず見慣れた感のあるデザイン。

素直に表現するならカッコよく見えるスタイルをもったクルマだ。

意地の悪い言い方をするならば低くてワイドなクーペならカッコよく見えて当然とも言える。

現行ではこのクラスの国産クーペの選択肢がないというのもあります、そう考えるとこのクルマがカッコいいというよりはクーペだからという感覚が自分には強かったです。


バンパー形状は大人しいかんじのするBRZ、ライトのデザインは86のそれよりも好みですがバンパー86のが気に入ってます。


決してカッコ悪いというわけではないですがZZTセリカを初めて見た時のようなビビッ!とくる感じはなかったです。


・あ、柔らかい。
今回のRはスポーツインテリアパッケージとなっていたのでシフト、ステアは本革、アルミペダル、シルバー加飾など上級グレードに近づけた仕様。

乗り込んで一番初めに『ダッシュボードが高い』と思った。そして素材も柔らかい、いつもプラスチッキーなダッシュボードに慣れ親しんでるのでそれだけで高級感を覚えてしまうのは自分自身が貧相なのか・・・、

そしてシートは以前のモーターショーで感じたとおりホールド感が高く純正としてかなり高水準の出来に感じた。着座位置を低くしたと言ってはいたが計測したところZZTもそんなに変わらないのでダッシュボードが高いことで包まれ感が増すためだろう。

とはいえこのタイトな感覚はクーペならでは、気分を高揚とさせてくれる。


視界が悪いとされるクーペだがことフロントビューに関しては高さこそないもののワイドさがあり視界は不満なく感じる。近年剛性を稼ぐために太くなりがちなAピラーではあるがサイドウインドウも三角コーナーに窓があるのでそれなりに視界が確保されているのでこの点は問題ない。

ライト付近が盛り上がっているので位置確認がしやすいのもポイントだが個人的には何もないほうが運転しやすい派なのでこの点は好みが分かれると思う。

リアはそれなり程度、この日は雨でリアワイパーが無いBRZは少々視界が不利だと思った。撥水コートをしときたいなって思う。


ヘッドスペースもフロントシートでは164cmでやや座高高めの自分が乗っても拳一つ分の余裕がある。反面リアはヘッドこそ何とかガラスすれすれとZZTと同水準名のものの、自分のドラポジ(結構前)でもレッグスペースは非常に厳しい。足をシートの下にめり込めてなおすねに圧迫感を感じるほど、

リアには子どもを乗せるのも大変と思う。この辺はFFでホイールベースもそれなりに長いZZTのが万能選手と言える。



・期待の走りは?
今回のグレードはRなので普通にキーを差し込んでひねる、昔ながらのタイプだ。

エンジンがかかると同時にスバルならではのメーター針が振り切るアクションを演出する。


アイドリングは少し低い太めの音。だが音量は結構静かで少なくとも一世代前のスポーツモデル(ZZTセリカやS15シルビア)に比べるとおとなしい。

2ZZ-GEがアイドリングの安定したころでも、もう少し音が入ってくる印象だ。


そして走りだしてみると、まず駐車場の段差を乗り越えるが突き上げ感はそんなに強くはない。
このあたりは割とマイルドだなと思った。純正なのでこのくらいのがいいだろう。

そしてロードノイズも少ない、これは比較的遮音性が高いのとタイヤの性格によるものだろうと思う。
タイヤをRE11やNEOVA、DIREZZAなどに変えるとまた違った評価になるかもしれないが純正状態では助手席の女性にも文句を言われないだろう。

道路にでてしばらくは前にクルマがゆっくりと走っているのでなかなか回す機会が得られない。

しかし雨の交差点で多少ラフにアクセル操作をしてもタイヤは鳴くようなことない点はスタビリティ重視のBRZならではなのか、それとも現在のFRはそうそう破綻するもんじゃなく限界が高いからなのか、

というよりそもそもFRに慣れ親しんでるわけじゃないのでFRと言うものについてあまり理解がないだけなのかもしれない。もっと経験が必要になるなと反省した。

その話はさておき、前がクリアになったので許可をもらい(結構Dマンは厳しく言われてるみたいでくぎを刺されていた。)1速でレブ付近まで回す。
1速でレブでは60km/hまで出るので試すには絶好の機会だ。

さっそくパドルシフトでシフトダウンすると反応が早く、つながりもダイレクト感がある。スポーツ性に優れて、さすがIS-F譲りだと思った。トルコンATだと侮ってはいけない。

近年はDSGなどのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が評価される傾向にあるが、渋滞の多い日本の走行環境を考えれば従来のトルコンATのが適している面も多い。

こういうクルマだからMTでというのは正しいかもしれないがATを選ぶのもありだと思う。家の事情や免許の事情(最近はAT限定の若者が非常に多い)でATだからといってあきらめるのではなくATでも積極的に選ばれていいものだと思う。


さてシフトダウン後、アクセルを踏み込むと7000回転までスムーズに吹け上がる。

パワーの出方はフラットな感じ、
トルクの谷間が4000回転付近に少しあるくらいなのだが分かりづらい、シフト操作で5000回転以上を維持できるのでスポーツ走行にそんなに支障はないだろう。

ただ高回転を謳ってるわりに7000回転までなのでもう少し回ってほしいのが本音、MTでもレッドゾーンは7400回転らしいのでこのあたりは物足りないと感じた面もあった。


ブレーキのフィーリングは雨だがそれなりに満足いくレベル(日常使用)は確認できた。
初期からガツンと利くタイプではないが真ん中あたりでやや強めに制動が入る感じ、もう少しリニアに利いてくるとなお良いかな。

ハンドリングは秀逸と言ってもいいかもしれない。
ステアリングの動きに車体が素直に追従してくれて、リニアにラインをトレースしてくれる。ありきたりな表現だがそのバランスが非常に高く感じた。

そして低重心による安定感、地を這うように走るので非常に走りやすい。




・きょうはどの道で笑う?
話題の黒木メイサがCMキャラクターになるBRZ、そのCM(リンク)も以前にブログで公開したがカジュアルでスポーツ感が薄いって言われていました。

確かにスポーティーなコンパクトカー的な感じでしたのでキャラクターが弱いんじゃないかな?と思いましたが今回乗ってみてCMのキャラクターは結構正しいかもと思い直しました。


尖がった面が少なく、驚くようなパワースペックもない、タイヤだってスポーツモデルではないしタイプRのようにそのままサーキットで速い車でもない。

ただ素直な子でドライブが楽しくなるクルマと言う感じだ。


そもそもこういったクルマは万人に向けて作ってはいない。クーペは室内空間を切り詰めているし、実用性も近年のコンパクトカーはもちろん、ハッチバックスタイルのFFクーペであるセリカやインテグラなどにも及ばない。

それでもいろんな人に、初心者も玄人も、そう車の運転を楽しみたいという人には老若男女問わず勧めてもいいと思えるクルマに仕上がったと思う。

もちろん限界まで攻めたわけではないし、自分にそれだけの腕があるわけではないがサーキットを楽しむだけがスポーツクーペの楽しみ方ではないと思ってる。

ワインディングはもちろん普段の街乗りも楽しく運転でき、スタイルがいいのを眺めてにんまりしたり写真を撮ったり、狭くても恋人と二人きりの世界にだってなる。


そんな『きょうはどの道で笑う』という”どの道”をたくさん選べるクルマだろう。


ただしネックはある、

一つに価格の高さ、諸費用300万近い、いやそれ以上になるかもしれない価格は購入を踏みきるのに覚悟がいる。

若者が気軽に買えるには中古車が潤うまで3年はかかるだろう。



二つに近年のエコカー志向、プリウス、アクアなどHVに押されている昨今ではスポーツカーというだけで環境に悪いというレッテルを張られかねない。

これは世間的にそんな目で見られる、それにより一部のユーザーが改造した車が増えてますます一般人から敬遠される可能性があるということだ。


もちろんチューニングするのは楽しいし車検に通るようなら否定をするわけでない。
ただし世間の目は決して温かくないのだ


そう、外車のスポーツカーは良くて国産はダメ、そんなレッテルを張られかねない。



これら様々な意味の環境に対応するか環境そのものに考え方を変えないとまた時代が繰り返すだけである。



これから先、我々クルマ好きもよく考えて行動しなければついた火を消しかねない。


そんなことを考えさせられたクルマだ。
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Posted at 2012/04/02 02:15:37

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