
すったもんだの末納車になったデミオ君。
ノーマルの鉄チンホイールにフルホイールキャップという営業車若しくはレンタカーチックな佇まいもなかなかに地味ですが悪くない?
走らせてみると、純正タイヤの接地感の薄さがイマイチ気になります。まずはタイヤの銘柄の変更で印象がどれだけ変わるのかを試してみるべく、手っ取り早く手元にあった、スイフトで使っていたNDロードスター純正アルミ+V105を履かせてみます。この状態で街乗りをしてみたところ、操舵に対する手応えは大分伝えてきてくれるようになりました。…ただ乗り心地面ではちょっとアレな部分もありますが。。
そのまま山坂道を走ってみたら、ここではなかなか良い感じ。街乗りでちょっとダンパーの動きの渋さを感じたので、タイヤの能力が上がった時にどうなるか心配でしたが、荷重を掛けるとヒタっと姿勢が安定して曲がる。鋭い切り返しで一瞬挙動が遅れる印象はありますが、そこそこのグリップのタイヤであれば持て余す事はなさそうです。
山坂道の話が出たところで、全体の印象をZC72Sスイフトと比べると…
操縦性に関しては、コーナー入口からリヤが巻き込みクイっと曲がる感覚のスイフトに対し、クリップ~脱出でリヤが巻き込み旋回を助ける印象のあるデミオ。これは考え方の違いなのですが、街乗りで楽しいのはZC72スイフトのような気がします。因みにZC83Sはややデミオ寄りの特性プラス軽さ故のフロントの入りの良さで向きを変える感じ。
乗り心地というか足回りの懐深さに関しては、正直スイフトの方が上に感じます。デミオは良路では良いけど荒れた路面に入るととたんにバタ付く感じ。少なくともダンパーはデミオよりもスイフトの方が良い物感があります。
但しZC72Sはダンピング特性が柔らかすぎて底付き傾向があり、私はそれが嫌でZC32Sスポーツ用ダンパーに変えていました。因みにZC83Sは底付き感が無くなった代わりにZC72Sよりちょっと動きが渋くなったような気が。。
パワートレーンに関しては、車格に対し1.5リッターと余裕があるエンジンのデミオの圧勝です。低回転域から充分なトルク感を発生、高回転域まで極端にトルク感が落ち込むこともなく、6,500rpmのレブリミットまでNAらしく直線的に綺麗に伸び切る。フィーリングに関しても、ホンダVTECのような官能的な音ではありませんが、ガサツさを感じない爽快な音で、エコエンジンでありながらなかなか気持ち良いエンジンだと思います。
期待していたステップATとのマッチングも良好。変速スピードが速い上に、ダウンシフトの許容度が高いので変速の自由度が高い。それを期待してパドルシフトを後付けしたのですが、変速の自由度を活かす上で大正解でした。唯一の些細な不満は、マニュアルモードにしていてもレブリミットに達すると即座にシフトアップしてしまうくらいでしょうか。
正直、1.2リッターのスイフトでは余力がなく、スロットルで姿勢をコントロールする感覚は薄かったのですが、トルクに余裕があるデミオはスロットルで姿勢をコントロールする感覚があり、より操縦している実感を得られます。
そんなこんなで、タイヤの選択で結構性格が変わること、そこそこのタイヤは履きこなせそうな事、ノーマル状態でもワインディングが楽しめそうだという事が分かったので、山坂道から帰り再びタイヤ交換。嫁さんがいつ何時でもクルマを出せるように事前に用意した、XDツーリング用純正アルミ+スタッドレスセットに履き替えます。
詳しくはパーツ紹介にも書きましたが、中古8分山ダンロップWM02を注文したところ、棚ぼた状態でバリ山VRX2にアップグレードした冬タイヤ。正直我が家は降雪地でもなく、スタッドレスはいざという時の為の保険でしかないのでVRX2は完全にオーバースペックではあるのですが、舗装路でもスタッドレスタイヤ特有のパターンノイズがせずに静かで快適なのは流石のブリヂストン。乗り心地自体もゴムの柔らかさ+ハイトの高さも効いて苦しゅうない感じ。
因みにロードスター純正195/50R16タイヤは外径が純正に比べて20mm程小さいので、夏タイヤとして本格運用するにはサイズを変える必要があります。ホイールが16×6.5なので185/60R16だとちょっと引っ張り気味になるので、195/55R16辺りでしょうか。あまり選択肢のあるサイズでは無いようですが、夏タイヤは何にしよう?
サイズを205/50R16にすると銘柄の選択肢はかなり広がるようですが…AE50の185/65R15、V105Sの195/50R16、VRXの185/60R16を履き比べてた結果、色々考えるトコもあり悩む所です。。、まぁもうちょっと悩みたいと思います。
今回久々のマツダ車。初めて新車で購入したBG8ZファミリアGT-R以来、30年振りです。1トン、1.5リッター、110PSというスペックはかつてのマツダでいえばBG5Sファミリアのツインカムインタープレーと同じようなスペック。
当時1.8リッターターボのBG8Zに乗っていた頃、代車等でBG5Sには良く乗りましたが、BG8Zと比べてもBG5Sは軽くて元気良くて楽しかったのを今でも覚えています。デミオ15S運転したら何かそんなクルマの事を思い出しました。この位のサイズ、重量、パワーって、物理法則的にも手の内感があって楽しむのに丁度良いんですよね。
普段1.6t強、300馬力オーバーの重量級FRのV36に乗っていると、たまに軽くて元気の良いクルマが無性に羨ましく感じられる事があります。そんな時に手軽に楽しめるクルマになりそうだと満足しておりますw
あ、私ばかり満足して、肝心の家族の評判ですが、嫁さんも運転しやすい&色々便利な装備が付いていて満足との評価を頂戴し、後席の娘達からも、多少の閉塞感はあるものの、広さ自体は苦しゅうないぞと及第点の評価を賜りましたので、まぁ宜しかったのではないでしょうか。考えてみれば上の娘もあと2年もすれば免許取る年齢。本人は18になったら免許取りたいような事を言ってもいるので、デミオが娘の運転の練習台になるのかな?
そうそう、嫁さんのスイフトでの心残りは、一度はしてみたかったサーキット走行が出来なかった事だそうです。いつかデミオでTC1000辺りの初心者向けの走行会イベントに1回くらい、夫婦ダブルエントリーで参加してみようかなw
何れにせよ、今まで以上に我が家のファミリーカーとして活躍してくれる事になるでしょう。これからも宜しく♪
Posted at 2023/02/23 21:45:10 | |
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デミオ | 日記