自動車メーカーはユーザーからクレームがあったときには必ず対策を打ちます。それは当然のことのように思えますが、ときとして車の性能を劣化させる場合もあります。
その最たる例がアルミホイール。アルミは鉄に比べて軽くて丈夫と言われますが純正のアルミホイールは結構重く、鉄製とたいして変わらないほど。なぜそうなってしまったかというと、ユーザークレームが発生しないように耐衝撃性を高めて丈夫に作ってあるから。
たとえば間違えて高さ10cmくらいの車止めにガツンと乗り上げてしまったとき、ホイールが変形するのは当たり前で本来はユーザー責任なのですが、「普通に運転していてホイールが曲がったのだから無償で交換しろ。」というお客が数多く存在するため、どんどん改良(改悪)されて重くなっていったのです。おかげですっごく丈夫になりましたが、重くなりすぎ何のためのアルミなのかわかりません。これなら鉄ホイールにホイールカバーで良いのでは?? ごく一部の不心得なユーザーのせいで、一般ユーザーが重くて乗り心地が悪く、操縦安定性にも不利な重いアルミホイールを履かされているんですよ!
携帯電話では責任分界点を明確にするため、水没させたことを検知するテープを貼ってありますが、車もそれと同じようにホイールにGセンサーになるようなものをつけて、明らかに異常な入力があったときには、保証しないようにしてしまえば良いと思う。
予備に持っている
レイズのボルクレーシングは非常に軽くできていて、履き替えると操縦安定性が見違えるように良くなり、乗り心地も軽快になります。たかがアルミですが、バネ下が軽いということが如何に重要かということを実感できます。 ついでにいうとホイールのインチアップはバネ下が重くなるので操縦安定性が劣化するし、扁平率をあげることにより足回りへの負荷がぐっと大きくなり、場合によってはサスペンションアームやボディーに歪を発生させることになるのでお勧めできません。 車のバランスを考えると格好だけの安易なインチアップはどうかと・・・まあ、そこらへんは個人の自由で、何を重視するかだけですがね。
Posted at 2011/01/08 02:50:13 | |
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