2011年01月17日
サウンドなんたらとかいう、音質を劇的に向上するという装置についての考察。すでに購入してしまった方は、これから下は読まないでください。自分の気に入った音が一番だと思うので。
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台上システムでパッと聞いた瞬間はそのビビッドな音質にドキッとします。いままで聞こえなかった音が聞こえるようになり確かにシャキッとした錯覚。しかし、その装置がインストールされた車でじっくり視聴するとやはりそれは偽物の音でしかない不自然な音質だと気がつきます。特にボリュームを大きくあげたときには、耳障りというか、不自然な音響空間につつまれ、思わずボリュームを下げてしまいます。ボリュームを絞ったときには人間の聴覚の弱点を補正するような動作をするので聞きとり易くはなるのですがラウドネス補正をしただけにすぎず音質が向上したわけではありません。
この開発メーカーはすべての自動車メーカーやカーオーディオメーカーに売り込みを行ったけれど、結局採用されたのは一時期のトヨタの汎用オーディオのみ。それも誰も気がつかないうちにフェードアウトしてしままったのでメジャーなシステムにはなりえなかった。プレミアムサウンドシステムをBOSEにするか、サウンドシャキットを採用するか、、、本物を追及していくとBOSEサウンドを選択するのは至極当然の結果だと思います。
トヨタの場合は専用のICチップをわざわざ起こしたので、コストアップは多分200円くらい。この程度で多少なりとも音質が向上するのなら、そのまま採用し続ければ良かったのですが結局採用を中止してしまったのは、その価値を誰も認めてくれなかったということでしょう。メーカーのいう理論はごもっともなのですが、オーディオの音質は理論で向上するのではなく、徹底的な作りこみによってのみ可能となるのです。BOSEシステムがえらいのは、どこのカーメーカーのオーディオシステムであったとしても、しっかりとした音作りをしてくれることにあります。原価低減しか考えない自動車メーカーの仕事とは一線を画したプロ集団の音作りに価値があるのです。サウンドなんたらみたいに、ポンづけで音が良くなる装置なんてありえない・・・というのが結論です。
Posted at 2011/01/19 00:21:41 | |
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