毎度変な話題で恐縮です。
今回ご紹介するのもタコメーターです。旋盤のような工作機械の回転数を計る為の機械です。
ブルーのビロードが敷かれた木のケースに収められています。昭和29年の検査証が入っていましたので56年前のものです。新日本計器製作所の製品です。
結構しっかりした作りになっていて、ボディはアルミの鋳物にアルマイト処理をしたものとなっています。
イエローな輝きを持つベゼルは洋白(ニッケルシルバー、500円玉の材です)と思われます。キチンと嵌められた風防はフラットなガラス製です。
クラシカルな格好がいい味を出しています。(笑)
黒く塗られたパネルに付いているスライドスイッチを切り替えると、100-400、300-1200、1000-4000rpmの回転が計れるようになっています。
もともとはドイツのHorn博士が作った物の様です。
http://www.dr-e-horn.de/en/45/geschichte
中身はこんな感じ。(コウユウメカを見ると童心に帰れて弱いっすね。笑)
平ギアを3段に切り替えられる様になっています。3速タコですね(笑)
ここで回転範囲を選択し、メーターの下の遠心錘りで針を回転させる構造の様です。回転数が高くなるとビミョ〜に錘りのアンバランスが感じられて面白いです。
ギアの選択は、バイクのミッションの様にシフトフォークならぬプレートでギアを動かす様になっています。
手前のローラーが板に削られた穴に収まる事で、シフト位置が決まる様になっています。
赤く塗られた板は窓からのぞく表示板です。
このツールは今では全く見かける事も無く、ワタスもはじめて手にしました。
1973年版全日本機械工具標準型録(レッドブック)にはのっていますので、保有している方もいらっしゃるかも知れませんね。
大切に保管しておきましょう。(笑)
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Dial indicator and gauges | クルマ
Posted at
2010/10/05 00:49:55