久方ぶりにミシン屋さんを開業。
娘が持ち込んで来たJUKIのHZL-7900で、動きが渋くチョットうるさいという状態であります。
ジューキの家庭用コンピューターミシンで、ボディフレームがアロイのダイキャスト、オカマがプロ用の垂直全回転釜なので家庭用ミシンとしては、ヘビーユースも出来るミシンの様であります。(おそらく1980年台に発表されたロングセラーモデル)
中を覗いてみますと、主要なギアパーツが樹脂(多分POM)に置き換えられているのとシャフト類の軸受がダイキャストの素穴というところが時代を反映していますなあという印象。生産性や音を嫌って樹脂ギアなのでしょうが、ミシンにとっては爆弾の様な部品ではあります。悲しいかな樹脂部品の寿命は短い。
また、軸受のオイルの差し口が見つからんというか、無いんでは無いのか?という作りもチョット疑問を持ちました。サービスツールにはオイルが入っているのですが、取説にもオイルを差す箇所はボビンのオカマだけと書いてあり、あとは特殊軸受を使ってあるので差す必要が無いと謳っています。しかしチョット疑問でありますねえ。(アルミダイキャストと鋼軸は擦れても焼きつかんってか?。カムシャフトもこんな作りだなあ。笑)
幸い、部品類の痛みもなく、あまり使われていないミシンの様なので、動きの渋さを軽減するため、ダイキャストに直通ししてある軸の部分にミシンオイルを差し、ギアにグリスを追加しておきました。
試運転してみますと、軽やかに動くようになりましたので、めでたしめでたしであります。
Posted at 2023/04/03 12:37:34 | |
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ミシン Sewing machine | 日記