少々古い話題ですがお許しください。
バルブの改良にまつわるチョット細かな話です。
プライベートチューンの拘りの一つにバルブの鏡面加工が有ると思います。時間はうんとかかり大変なのですが、やりがいの有る?作業と思います。
目的は一つ。
少しでも吸排気の抵抗を少なくしパワーアップしたい。
となる訳ですが、色々と調べていくとただ鏡面加工しただけではダメで、少々工夫する事が判ってきました。
空気をより多く取り込め、すんなり排出する為の細かな工夫です。
全ての(特に今的高回転な)エンジンに当てはまるかは判りませんし、多くの実績があるわけでは無いので一例として読んでください。
先ずインテークバルブ。
バルブ開き始め時の開き面積が大きくなる様に傘の部分を少々薄く削りました。
斜面は7°位としています。傘が薄くなったので重量も82gから75.5gとやや軽量化も出来ました。
写真右側が加工したバルブです。
もう一つの工夫がシール面の肩の部分、シャープエッジをなだらかにする事です。
バルブの開き始め、吸気は音速に近いスピードで吸い込まれると言われていますので、シャープな角があると気流が剥離し乱れ、吸気量が減ってしまうそうです。
まあ細かな事ですが、時間をかけられるプライベーターなので楽しみながら?削っていきます。ダイヤモンドヤスリと耐水ペーパーで削りました。
右側が完成品です。
シール面の下側の角もR付けし全体的になだらかな印象になりました。
エクゾーストバルブは
流速の高い排気が出るので、あまりバルブを薄くしても気流が乱れてしまうのでは?と考え、基本形状はいじらず鏡面加工しました。
バルブに伝わる熱流も妨げませんので、熱的にも有利かも知れません。気流の流れは、インテークと逆になるので燃焼室側の傘のエッジにRを付けました。また、燃焼室の凸凹を少なくすることを考え、凹み形状をなだらかに削っています。
これで重量は75gから73.5gとなりました。
こまかな事では有りますが、このような工夫が積み重なりパワーが稼げるのだと信じています。(古ケンですが、笑)
皆さんはどのように工夫していますか?
Posted at 2009/03/21 23:15:53 | |
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Ford kent crossflow mod | クルマ