2~3日前でしょうか、日本機械学会が推す機械遺産に国産第一号の旋盤が選ばれたと言うニュースが有りました。
興味が有り調べてみますと、池貝の創始者池貝正太郎が弟と1889年に作った旋盤の事でした。今から120年以上前エゲレスの旋盤を模して作ったものです。
当時正太郎は22歳(ですよ!)で設備を買うお金がなかったのか、工場にある2台の英国式旋盤をまねて作っちゃったと言われています。2台の旋盤が有った訳ですから子供を作るのはそれほど難しくはないとは思うのですが、ベッドの鋳造やら、熱処理、精度出しなんて苦労したと思われます。
丁寧に作ったからでしょうか耐久性も有り、昭和40年頃まで現役だったそうです。その後池貝が引き取り、国立博物館に展示される様になったとか。
と調べていて、気になる事が出てきました。
当時の見本となったエゲレスの旋盤はどんなものか?ってことです。(笑)
調べてみますと、
有るところには有るようで・・・・・
エゲレスはロンドンに有ったSelig Sonnenthal社のSundaleなんてえ旋盤がそっくりじゃないかしら?となりました。池貝は2mくらいある大きな弾み車を徒弟が廻し、その動力を天井のプーリーに伝えそこからまたベルトで旋盤に伝えた様ですが、サンデールはミシンの様にハズミ車を廻して作業する方式になっとります。
デザインは、当時のエゲレス旋盤の一般的なデザインだった様です。
旋盤には英式と米式があり、英式はベッド上面が平で、今的にはちょっと精度的にどうかな?な感じがします。山形のガイドが有る米式の方が一般的になっている様です。
当時のアメリカは鉄砲をガンガン作り、部品の共用化も進める上で機械の精度に対する要求値がキビシかったのではないかと思います。エゲレスでも鉄砲は作るのですが、部品のバラツキで互換が上手く出来ない(寸法合わせが必要)と言われていました、国民性の違いでしょうかね。
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Machine and tools | 日記
Posted at
2012/07/26 00:19:13