ナイロックナットを買いに行き気が付いたのですが、このナット、ナイロックって呼んでない。!?
ネットで調べてみてもナイロンインサートロックナットなんて回りくどく言ってるし、オバカにもナイロンナットなんて呼んでいる処もある。(プラスチックじゃナイゾ)
で、何でか気になり、調べてみました。
ナイロックやNylok、Nylocなんて言葉は、日本では登録商標されていて大っぴらには使えん様になっとったのですね。
1969年にNylok 、1997年に何故か Nylocを同じ会社が登録しちゃっています、(ナイロックLLC)
しかし、Nylocって1980年頃にオーストラリアのExafastが使っていた言葉の様でもあるんですが・・・・・
ナイロックはCがオリジンかな?
http://www.exafast.com.au/index.php/products/genuine-nyloc-nuts
これは何か有ると更に潜行・・・(笑)
どうやら、これがご先祖様と言うところに行き着きました。
元々は、スエーデンからきたElastic Stop®ってナットがご先祖様の様です。
弾性体でゆるみ止めを下ので、エラスティックストップなんですね。
これです。
1931年のポピュラーサイエンス誌に載っている記事です。
今のナイロックと同じ構造のナットが紹介されていますね。違うところはFiberをゆるみ止めに使っているところだけです。ファイバーって何かとなるのですが、恐らくVulcanised Fibre(塩化亜鉛で硬化させた繊維)と言うものだと思われます。
ウェーバーのジェットインスペクションカバーに使われているワッカのガスケットも同じファイバー、あの赤茶のモノだと思うのです。しかし、元が紙の様なものですから脆く、組むのが大変だった様です。
そして1935年にデュポンがナイロン樹脂を発表すると、これを使う様になり、広まって行った様です。
その名前が ESNA。メーカーのElastic Stop Nut Corporation of America から付けた名前の様です。
トレードマークは赤いナイロンになります。
これは、1944年のESNAの広告です。
わざわざ、赤くナイロンを染めたのは、元のファイバーの赤茶を引き継いでいるからではないかとワタスは思うのですが、如何でしょうか?
P47サンダーボルトにも使われていると宣伝しています。大量生産された車や戦争のおかげで広まって行きます。
エラスティックと言っていたので、呼び方も変わらず。ですから、元祖ナイロックはCでもなくKでもなく、エスナなのですね。
現在は、 MacLean-ESNAが伝統のナイロックを作っている様です。
でも、ESNAが多く使われたと思うのですが、なんでナイロックって呼ばれる様になったのですかね?日本だけですかね?オレはエスナって言っとるぞな方いらっしゃいますか?(こだわりのエスナって呼ぼうかな 笑)
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くるま雑記帳 | 日記
Posted at
2012/10/27 00:56:57