休みでも頭使っていますよ。
って、ミシンに使っているイモネジが1本足りないので作る算段をしています。(笑)
折角のマザーマシン、旋盤を持っているのですから、ミシンに使っている特殊なねじを作ってみようと考えました。ミシンねじは、JISにも有るのですが、シンガーが作っちゃったインチ系のねじになります。今回作るのは3/16で28山のねじ(3/16SM28)。外径は4.76mmくらい、ピッチをミリで表すと0.907mm位になります。
親ねじのピッチは5mmですので主軸の回転を組み合わせギアで減速し、親ねじの回転量(言い方が変ですが、主軸が1回転(ワークも1回転)のときに親ねじが1/5回転に減速されると親ねじに連れて動く様になっている往復台は1mm動く事になり、ピッチ1mmのねじがワークに切られる事になります。(17.10加筆)
ワークを掴んだ主軸が1回転する時に親ねじ(リードねじ)が0.907mm進む様にねじ切りのギアレシオを探し出します。(5mm進むところを0.907mmにする。つまり0.907/5=0.1814に減速すれば良いことになります)
4段組で考えると、主軸〜リードねじを①35/80X50/120=0.182、または②20/50X45/100=0.180の減速で行けそうな事が計算出来ました。これは主軸が1回転する時のリードねじの回転数になり、リードのピッチが我が旋盤は、5mmですから、①のピッチは0.91、②は0.90となります。本来は0.907ですが、まあ短いねじなので誤差の影響は無視出来ます。御年30歳くらいのピタゴラスで計算したけど合ってると思います。(笑)
誤差の少ない①の組み合わせで行く事にしました。
ギアを選びます。ギアは15組しかないのでギアの選択に限りが有る為ですが110歯のギアが有るともう少しピッチは正確になると思います。
ギアはこんな感じにセットします。
上のプーリー下の小さなギアが主軸でそれに掛かる中間ギアが2枚(80と50)有り、下の大きなギア(120)がリードねじに付いています。
旋盤の腕はイマイチなので、オッカナビックリねじきりです。
サドルとリードを繋ぐハーフナットは外さず、逆回転でバイトを戻します。
コツは、所定の位置までバイトが進んだら素早くバイトをワークから作業者側へ離しブレーキ。そして逆回転でバイトを戻すってことですかね。
(バイトを離さないで逆回転させるとバイトの刃が割れちゃいます)
どうにか切れました。
突っ切りもオッカナビックリ。(汗)
ねじの頭は、マイナス溝を切ります。
メタルソーが無いので薄いグラインダーでカット。
結構ウマく行きましたね。
ソケットスクリューの軸を使いましたので材質はSCMだと思います。調質されているので熱処理はやらないで良いかと・・・・(って、良くわかりませんけど 汗)
最後に黒染めして出来上がり。
ねじ1個作るのに半日。充実した時間が過ごせたと思います。(1個かよ 笑)
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Posted at
2014/10/11 22:42:57