いつものことです。
ガレージの整理を始めたつもりなのですが、古いマイクロメーターで引っかかってしまいました。(笑)
木箱に入ったナチ(不二越)のメーターですが、1940年ごろの製品です。錆が出ていたものですからサビ取り、ついでに分解清掃まではじめちゃいました。
サビ取りの方法は、オイルストンを使った後に出るオイルと混ざった粉をステンのワイヤブラシにつけてゴシゴシ。意外とうまくサビが取れます。
スピンドルのロック方式が変わっていて、ホンダのバイクがよく使っているローラーロックのような構造をしています。おそらくは、米国のブラウンアンドシャープの影響を受けたメーターだと思われます。
ラチェット部分です。
ラチェットの山が削れていましたので、ダイヤモンドやすりで山を作りましました。
25mmの基準ゲージで制度をチェック。
0点の合わせは、スリーブを回してやる今のメーターと異なり、ラチェット側のキャップを緩め(キツイ)スピンドルとシンブルを調整します。(スピンドルを傷つかないように万力に銜えシンブルを回す)
ネジ部やスリーブにミシン油をごく薄く塗って組み立てます。
70年以上前のマイクロですが、まあ使えなくもないかな。な精度は出ている様です。
マイクロメーターは、明治の終わり頃には完成されている技術で、日本では昭和の初期ごろ(津上)から作られ始めたようです。昭和の半ばごろには、日本測定工具や不二越、三豊が製造しているようです。軍事産業が発展してきたので需要も増えてきたのでしょうね。
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Dial indicator and gauges | クルマ
Posted at
2018/09/24 21:48:28