油圧ジャッキと戯れております。
まあ、なんと言いますか、今更ですが
ボトルジャッキの構造についてオベンキョしてみました。(笑)
あちらでは、Hydraulic bottle jackと言っとりますが、重たい車の車載ジャッキや設備の移動なんかによく使うものです。もちろんガレージで使う「油圧ジャッキ」にもこれは組み込まれています。
構造は上の写真の様になっとります。
左側が物を持ち上げる部分で2重の筒になっていて外側にオイルを貯めるところ(圧力はかからない)。
内側がピストン(ラム)で右側のポンプピストンをオイルを送ることで重量物を持ち上げる仕組みになります。
持ち上げる力は、ポンプピストン部分がテコの原理で油圧を作ってラムに送りラムを持ち上げる力はポンプピストン とラムの面積比で増加することになり、ヤワなワタスでも12トンの力を出せるってわけです。(我がジャッキでは120Kg/cm2ぐらい迄油圧は上がる)
で、油圧が抜けて力が出ない、今回の不具合についてあれこれやっとるわけですが、現象的には・・・・
1ポンプピストンをカチャカチャやってラムを伸ばすことはできる。
2持ち上がったラムを手で下に押すと抵抗感は有るけど下がっちゃう
という感じなんであります。
なので、ラムシリンダーにオイルは送れる。入ったオイルがどこからか漏れてオイル貯めに戻っちゃうわけで、チェックバルブ(写真で左側のvalve ball)かレリースバルブがおかしい理屈で、ここらへんをチェックしていたわけです。
写真の構造では、ラムシリンダー内の高圧オイルのチェックバルブはボールが重力で閉じる方向なので座面が綺麗であればまあ問題は出ないであろう構造なんですが・・・・。
わが、ジャッキは、ポンチ絵の様な構造になっとりまして、カートリッジ式のチェクバルブ(19番)なのです。
メンテ的には全バラしないで取り出せるのですが、高圧側のバルブ、ボールが油圧で持ち上がり天面でシールする構造になっとるのですよ。油圧がちょっとでも漏れるとボールが自然落下してしまう。
どうも、オイルに内に残ったエアーをバネ替りにしとるんじゃないかと思うのですが、漏れると開いちゃう。(笑)
ラムを下げる場合に使うレリーズバルブからの漏れもあるのでこちらのチェックも大事ではあります。
で、ここらへんがOKとして、後どこからオイルが漏れるのか?
12トンを出す油圧を計算すると120Kg/cm2ぐらいになっとりますので、ごく小さな隙間からでも漏れている可能性はあります。
で、思いついたのがチェックバルブのカートリッジ本体のシーリング。
本体のシーリングにガスケットを使っておらず、カートリッジの角を本体の穴底のV形状に無理やり押しつけ潰してシールしとる様なんですよ。
最初の締め付けはOKなんでしょうが、再度の締め付け時は隙間ができちゃうのでは???なんてこと疑っています。
さてさて、どうなんでしょう。オイルデー3日めに突入です。
ご参考
https://www.tec-science.com/mechanics/gases-and-liquids/how-does-a-hydraulic-jack-work-pascals-law/
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Posted at
2020/01/15 10:03:03