過去の装置となりつつあるキャブレターについて調べてみたいと思います。
先ずは、創世記のキャブレターについて・・・・
産業革命以降、急速に内燃機関の技術が高まってきます。初期のエネルギーとして使われたのが石炭ガスで、インテーク付近に灯された口火によって動かされるエンジンが1860年代に作られます。当然このタイプのエンジンにはキャブレーターはなかったわけです。
エンジンも工場に据え付ける定置式でした。
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で、クランクシャフトで回転を取り出すエンジンとなり、車やボートへの利用を考える様になり、液体の燃料を使うことが考え始められました。
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そこで考えられたのが、燃料としてベンジン等を蒸発させてガスとして供給する装置でキャブレターと言えなくも無い装置です。ガスタンクより大きな容器に燃料をため排気ガス等で底を温め燃料を蒸発させ発生ガスを吸い込ませる装置だった様です。
これはDe Dion-Butonの三輪車(1895)に付けられたサフェースキャブレターです。大きさはフレームリア三角にいっぱい。(笑)
Jからガソリン入れ、Lが液面を平静にするバッフルでその下にFがフロートになるのだと考えられます。で、Hに排気ガスが通されガソリンが温められ上に立ち上りKで空気と混ざってEからエンジンに吸い込まれる形になるようです。
これはベンツのサフェースキャブレター(1886)
こちらもタンク底を温め、吸気が入る時のボコボコでガソリンを蒸発させています。ちょっと工夫したのがフロートで液面をコントロールしたところでしょうか。
いずれにしてもこの時代は、エンジンをコントロールするとしても点火時期と空気量の調整がせいぜいでドライバビリティーはほとんど期待できなかったという感じでしょうね。
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carburettors | クルマ
Posted at
2020/11/20 15:19:58