バイクのドラムブレーキなお話です。
効きの良い2LSなブレーキをインチキ的に考えたのですがね、本当に実用性はあるのか?
制動力がブレーキカムに掛かって操作感というかカムの戻り等に問題が出るのではないかという感覚がずっと頭から離れないのですよ。
で、気分転換に解決策を考えて行くことにしまた。
写真の様にインチキ2LSブレーキ、リーディング側のカムの背中が半円形になっとりましてトレーリング側のシューのピボットとなる構造。機構的には成立しとると思うのですが、これでいけるというところまで到達していない印象なんですねえ。
シューに掛かる制動力は全て2本のブレーキカムに掛かるのですよ。これでいけるのか??ということで、まずは、考えのベースとなる数字を出してみました。
どの位の力がブレーキカムに掛かるのか?
車重120Kgでブレーキの70%がフロントにかかると考えると1.2gのブレーキングで(ってそこまで掛けられるんかい?ジャックナイフだぞっ)タイヤに発生する摩擦力は
F=120x0.7x1.2≒100Kg
で、タイヤ半径とドラム半径の比率でドラム面の力は増えるから、ドラムが7インチなので
Fd=100x325/89≒365Kg
ブレーキカムは2本でこの力を分担するので、おおよそ180Kg/本の力を受け持たんといかんことになると思います。
結構な力というか、そうでもないかなという感じでもありますが、この力がカムやシャフトにかかるわけですねえ。カムの根元が折れんか?シャフトのフリクションが増えてスティックしちゃうか?なんて考えないといかんわけですが・・・
え〜、パネルの剛性だってどうなんだよ?
なんて。
とりあえず、カム根元のシャフトと繋がる部分の力を受ける実効面積を出してみますと
A=8x14=112mm^2
発生する剪断応力は(こんな計算でいいのかな?)
180/112=1.6Kg/mm^2 (応力は高くないかな?)
なんで、これはいけそうな数字でありました。
あとはフリクション対策ですねえ。
ここまで来て、物から教わるエンジニアリング、いけそうな気持ちも出てきた朝という感じです。(笑)
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Moto and Bicycles | クルマ
Posted at
2021/10/17 10:00:49