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2022年02月05日

熱処理(浸炭焼入れ、焼戻し)

熱処理(浸炭焼入れ、焼戻し)










しばらく中断していたバルブアジャストスクリューの熱処理を再開。
それと、せっかく電気炉の温度を上げるのでスポークベンダーのダイスも合わせて浸炭焼入れをすることにしました。

手順を考え、先ずはスポークベンダーのダイスを浸炭します。
すでに浸炭まで処理たバルブアジャストスクリューは、後回しです。(笑)
処理品はステンワイヤーで取り出しやすいようにまとめておきました。

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

浸炭方法はそれほど難しくなく、密閉容器にカーボン(炭)と一緒にワークを入れ、850°~860℃まで昇温して炭素をスチールに染み込ませる方法で行います。ケースハードニングと言われる方法です。

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

炉の温度が860℃になってから容器を炉に入れ45分(昇温15分+処理30分)加熱しました。これで1mm弱位のところまでカーボンが染み込むようです。
取り出し前は、このようにケースも赤熱状態です。

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

落ち着いてケースを素早く開け、ワークを水で急冷します。油焼き入れと比較して冷却速度が早いので硬度は高くなると考えます。ジュ〜ではなく、ジュンと一撃で冷やす感じです。
(ねばさは後の焼き戻して調整します。)

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

焼き入れ終了後、硬度のチェックをしました。
ナットが写っていますが、焼き入時に表面がどのくらい酸化スケールが出来るのかをチェックしたものです。(意外と少ないと見てしまい後でちょっとトラブルことに)
硬度はヤスリが滑り、未処理のSS400を傷つけるぐらいの硬度になっているようです。これはうまく行きました。

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

アジャストスクリューの焼き入れで酸化スケールが問題になるかと考えていましたが、ナットのチェックで思いのほか少ないと見ちゃったのが失敗でした。
焼き入れした時に黒皮が剥がれ落ちびっくり。
このままではまずいのでペーパーで落とすハメになりました。
(本来的にはホウ砂等で包んで酸化を防止して加熱した方が良いようです。)

Dr. Rick Roberts of Edelbrock

いずれの部品も焼き入れまで終了しましたので、炉の冷却を待って200℃で焼戻しをすることにしました。(つづく)

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Posted at 2022/02/05 21:06:32

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