FCCtracのアダプターを作っとりましたが、FCCtracとは何ぞや?という説明をあまりしていなかったなあと言うことで・・・・
元々はオートバイのクラッチメーカーであった(株)FCCが製作しているATV向けのLSDで、軽量コンパクトなことから学生フォーミュラへの供給も増えている様です。トルクバイアス比(TBR)は3.5
で、構造は写真の通り。
山形の凸凹した出っ張りの有る2枚の円形のカムフェースの間に2つ組み合わせて山形の凸凹となるカムフォロワーを挟んで、カムフェースは左右のアクスルに接続、カムフォロワーはデフケースに嵌め込まれリングギアに繋がるかたち。ミッションからの回転力はリングギア→デフケース→カムフォロワー→(左右の)カムフェース→アクスルと伝わっていく形になるわけ。
カムフェースはコーンスプリングで押さえられているのでコーナリング時、R Lのアクスルに回転差が発生すると、カムフォロアーとカムフェースの凸凹部分が回転(コックンコックンなんて音がするかも?)しトルクの分割をする簡単なLSDとなっているというところ。
ホンダのTRX500に使われていますので、Zにも使えるだろうと言う処です。
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くるま雑記帳 | クルマ
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2023/09/02 22:00:43