新幹線の台車の破損から(って事象が違うんですけど)セブンについて考えて見ました。
セブンの場合、考えないといけない事は疲労問題だと思います。
人間でも機械でも無理を重ねれば壊れちゃう。これが疲労と呼ばれる事ですが、セブンの場合、ワタスが思うにカラダの作りが普通の車と違った考えで造られているので注意が必要になるって感じです。
マフラーのステーが折れる。サスのブラケットにクラックが入っちゃうなんて聞いた事が有ると思いますが、これにほとんどは、疲労から来てると言えると思うのです。
ここで言う疲労とは、金属疲労のことで、金属部材に繰り返し応力(曲げや回転の荷重)が加わると本来金属材料が持っている強度より低い応力で破断しちゃう事を疲労と言っています。この様な理屈でマフラーステーなんかはクラックが入ってしまうワケ。
この様な事は、繰り返し加わる応力(荷重)と回数によって金属材料の場合、上の様なグラフで示される事が判っています。荷重が高ければ加わる回数が少なくても破断しちゃうし、荷重が少なければいつまで経っても安全になる事を示しています。
色々な事から、10の6乗から7乗回の繰り返し荷重で壊れなければまあ安全と言われています。これを疲労強度と言って、普通の鋼材であれば21Kg/mm2ぐらい。アルミ系は明確な折れ線と成らないので10の7乗のところを時間強度として使っている様です。
この様な理屈が有るので、良くクラックの入る部分は、単にクラックを溶接しただけではまたクラックが入ってしまいます。応力をさげる工夫が必要になる訳です。(荷重を減らす工夫、板厚を増すとか軽いマフラーするとかを考える)
ワタスが思うに、部品に加わる荷重が部品を曲げる様に働く所は、定期的なチェック(レッドチェックが良いと思う)をした方が良いと思います。部品的には、先のマフラーステー、ステアリングラックの台座、フェンダーステー、サスやショックの取付けブラケット、ドディオンチューブやAアームなんて処でしょうか。
何でセブンはこうなんだっ。って言ってもし方が無いと思いましょう。
何故かって?
生い立ちが普通の車と違うと思うのですよ。
クラブマンレーサーとしてレース屋さんが設計したのが原点でありますので、メンテもしてくれるオーナーを前提とした造られ方が続いていると考えましょう。
意外とお年を召したセブン号も多いと思いますので、この休みにチェックされてはいかがでしょうか。
Posted at 2017/12/24 22:21:22 | |
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