日産ブルーバード310のファンシーデラックスでしょうか。
ご幼少の頃、近所の先生が乗っていて妙にツートーンの美しさに惹かれた記憶が有ります。ま、デザインは普通の自動車だったのですが、黒塗りのオースチンやなんかと比べても垢抜けていた。
垢抜けたツートーン。
何か時代がちょっと新しくなった様な感じもして人気になったのだと思います。
1950年末頃から工業製品に塗られ始めたと漠然と思うとったのですが・・・・・
ちょっと調べてみました。
おそらく、まったくの私見ですが、ここら辺から始まったのでは?
1950年頃に作られた湘南電車です。今までの黒やチョコレート色の電車と比べてちょっと時代を超えた感があった。(今的にはチョッとイタい色使いですが・・・)
何たって湘南ですよ。カッコ良かったと思われます。
どうも、当時の技術力の本丸は鉄道に有った???
時代を先取りする機運が有ったと思われます。
その証拠がこれ。
小田急のロマンスカー 3000SEです。1957年の作。小田原まで60分で行ける様に開発された特急電車で流線型の軽量車体、ディスクブレーキなんて新技術を取り入れ、当時狭軌で150Km/h位出せる性能があった様です。鉄研が開発、最高速試験を東海道線でやっちゃった。(笑)
将来を掛けた開発だったのでしょうね。(新幹線のベースになった技術も多かった様です)
ガキの頃には、イマイチのデザインなんて思いましたが、今見るとレトロな新しさが有りカッコいいですね。
こちらもツートーン。
業界的には、ここらへんがツートーンの走りでしょうか?
ヤマハのYA1。栗色とアイボリーの質感がガサツな他のオートバイと比較すると人気になった様です。(1955位ですかね)
で、日産のブル、ファンシーデラックス。1960年代初めです。
やっと車も一人前になり、少し新しさを・・・なんてところでしょうか?
ツートーンはこうして広まり、家庭にも入ってきます。
ミシンです。黒塗りのシンガータイプからカラー化が進み、ツートーンとなってきた様です。
1964年と言いますから、戦後アジアの中で唯一オリンピックを開ける様になった日本。
欧米的なモダーンな事に憧れていたのでしょうね。
まあ、手っ取り早く色を変えて・・・なんて事も有るのでしょうが、確実に技術力が付き新しい物が生まれる素地が出来た時代となったのだと思います。
さてさて、今は何でもある時代では有るのですが、どうもドーナッツ的なご時勢。これからの時代、新しい技術とそれを体現出来るカラーってどんな物になるんでしょうね?
Posted at 2013/12/21 13:22:25 | |
トラックバック(0) |
くるま雑記帳 | クルマ