さすが皆さん、観察眼が鋭いですね。
設計でご飯を食べてらっしゃる方が多い様にお見受けしました。
で、ワタスが「なるほど」と思った事なのですが(勝手に思った内容ですので30%位の信憑性だと思って下さいね。 笑)
先ず気が付いたのが、右の古そうなタンク車の台車にパッチ(補強)が当っている事です。かなり使い込まれた様子なので彼の部分にクラックが発生、補強を入れたのだろうと思いました。設計的に許容応力の取り方が不足したため長年の使用で疲労しクラックが入ったのだろうと考えました。イチバン応力値の高くなる曲がりの内側(荷重により伸ばされる部分)をしっかりと補強している事からもなるほどです。
で。今度は、左の新しい台車を見た時に、まだ新しいから補強を入れていないのか?ナワケないだろう。と思いました。天下のJRですから、不具合が有れば直ぐに水平展開、対策は対策はするはずです。
で、よくよく見ると、内側に貼った鉄板(表裏の板を結ぶ縦、車軸と平行の板です)の厚さが変わっています。なるほどねえ、パッチの変わりに元の板厚、厚くして応力を下げたんだなあと思いました。
セブン一族も結構クリティカルな設計をしている部分も有って、使っているうちにクラックが入っちゃう部分が有ります。たとえば、ステアリングラックのマウント(プラットホーム)やマフリャーステーなんかです。クラックを発見、溶接で直すのですが、同じ板厚のままでは、そこに加わっている応力(力を材料の面積で割った値みたいなモノ)は変わらないので、しばらくするとまたクラックが入っちゃう。ってなコトになるのだなあと再認識した訳です。
ま,設計の方は清水の舞台から飛び降りる様な無茶な設計はやらんと思いますが、2階から飛び降りるくらいの冒険はしたくなる事も有るわけで、チョンボるとパッチを当てたりするハメになるわけです。
しかしこのパッチ、軽減孔がカッコ良くあけられています。設計の方は転んでもタダでは起きなかったのでしょうね。(笑 少しは軽くしましたなんて言ったんでしょうかね?)
ご参考
上の写真が改良型のFT21A型と言われる新しい台車です。元のFT21形は1993年に発表され、98年にクラック対策でパッチが当てられたそうです。そしてFT21A(切り替え時期不明)となったようです。
Posted at 2013/07/19 22:48:07 | |
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