キャブレターのご先祖を調べていてエンジンの迷宮に迷い込みました。(笑)
そして、ご先祖様の地道な努力が技術を発展させたのだろうなあと感心させられています。
技術発展ってヒラメキも有るけど、殆どは過去の積み重ねなのですね。
温故知新であります。
日本の社会科では、蒸気機関って言えばワット、エンジンって言えばオットーと答えれば○ではありますが、こんな事知っても何にもならないと思いますね。
どう工夫してきてエンジン回る様にしたのか?どこから技術をパクいや、インスパイアされたか?知れば知る程面白くなると思います。
で、ですよ、
最初のエンジンは、どうも上の写真のようです。
1860年にルノアール(J. Etienne Lenoir)がつくった2サイクルです。(2工程エンジンかな?)チャント点火栓が付いとる処が「チャントした」エンジンの所以であります。
燃料は、水素ガス。水を電気分解したガスを入れてボワッと燃やした様です。
ですからキャブは付いていない。回転数の調整は、くるくる回る金玉ガバナーで排気管のバルブを調整する様です。
これが、断面図です。
スライドバルブで吸排気しています。
このエンジンは、
フランス工芸博物館で拝める様です。
写真はこちらからお借りしています。
http://www.arts-et-metiers.net/musee.php?P=191&lang=ang&flash=f
このビデオ、昔の人の知恵が色々と学べていいですね。( Lenoirってところです)
何でスライドバルブだったかって言うと理由が有るようで・・・
こちらは、蒸気エンジン。
動き方は
こちらを参考にしてください。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Steam_engine_in_action.gif
蒸気の出入りに同じスライドバルブを使っていますね。このエンジンを見て、蒸気の代わりに水素ガス入れちゃえば良いジャン。って気が付いたのでしょうね。
電池も出来ていたしガスも有る。って技術は少しづつ進んだのでしょうね。
このような積み重ねで技術は進んできたわけで、技術は1日にしてならずであります。
そうそう、こちらにも金玉ガバナーが付いとりますね。
この一物はチャブが発明されるまでプルンプルンと?回り続けていた様です。(笑)
Posted at 2011/05/07 15:00:38 | |
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carburettors | 日記